芳根京子演じる奈緒の“変化”と揺るがない“一途さ”を捉えた場面写真 松坂桃李『居眠り磐音』

シリーズ累計発行部数2000万部を突破した佐伯泰英による名作を、時代劇初主演の松坂桃李、本木克英監督で初映画化した『居眠り磐音』(いねむりいわね)が、5月17日より公開される。このほど、物語の転機となる“哀しい事件”によって引き起こされる、芳根京子演じる奈緒の“変化”と揺るがない“一途さ”を捉えた場面写真がお披露目となった。

明和9年(1772年)4月、3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は、幼なじみの二人と共に、九州・豊後関前藩に戻る。だが、帰藩早々に起きた“事件”により、磐音は二人の友を失い、祝言を間近に控えていた許婚を残したまま関前を後にする。江戸に辿り着いた磐音は、六間掘の金兵衛長屋で暮らし、昼は鰻割きとして、夜は両替商・今津屋で用心棒の仕事を始める。江戸での暮らしが慣れ始めてきた頃、今津屋が南鐐二朱銀をめぐる騒動に巻き込まれ、磐音は用心棒として今津屋を守るために立ち向かう。

場面写真で、奈緒(芳根京子)が握りしめているものは、祝言を控えていた磐音(松坂桃李)が江戸勤番を終えて藩に戻った際、奈緒のために持ち帰ってきたお土産の“南天の匂い袋”。上品な色使いの上品な着物に身を包んだ写真では、その眼差しから磐音のことを想い、何かを憂うような、心配そうな表情を見せている。

一方、お家断絶となり苦難の生活を余儀なくされ、古びた着物を身にまとった写真では、匂い袋をすがるように固く握りしめ、髪を結い上げる綺麗なかんざしも見当たらず、磐音には二度と会えないという気持ちが伝わってくる。さらに、藩で起こった“哀しい事件”は、直接関わった磐音、琴平(柄本佑)、慎之輔(杉野遥亮)だけでなく、奈緒を含めた周囲の人々にも変化をもたらしたことがわかる。“哀しい事件”を機に、奈緒の境遇や生き方はどう変化していくのか。取り巻く環境が変化する中でも揺らぐことがなく、磐音を想う奈緒の強さ、一途な想いにも注目だ。

『居眠り磐音』
5月17日(金)より全国ロードショー
監督:本木克英
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
脚本:藤本有紀
音楽:髙見優
主題歌:MISIA「LOVED」(アリオラジャパン)
出演:松坂桃李 木村文乃 芳根京子 柄本佑 杉野遥亮 佐々木蔵之介 奥田瑛二 陣内孝則 石丸謙二郎 財前直見 西村まさ彦 谷原章介 中村梅雀 柄本明
配給:松竹

【ストーリー】 主人公・坂崎磐音(松坂桃李)は、故郷・豊後関前藩で起きた、ある哀しい事件により、二人の幼馴染を失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒(芳根京子)を残して脱藩。すべてを失い、浪人の身となった―。江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、長屋の大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介もあり、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋・今津屋の用心棒として働き始める。春風のように穏やかで、誰に対しても礼節を重んじる優しい人柄に加え、剣も立つ磐音は次第に周囲から信頼され、金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるように。そんな折、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は江戸で出会った大切な人たちを守るため、哀しみを胸に悪に立ち向かう―。

©2019映画「居眠り磐音」製作委員会