下野紘、舞台挨拶に遅刻!?『クロノス・ジョウンターの伝説』公開記念舞台挨拶レポート

大ヒット映画『黄泉がえり』や『この胸いっぱいの愛を』で知られるSF小説界の巨匠・梶尾真治の叙情SF小説の映画化となる、声優の下野紘が実写映画初主演を務めるタイムトラベルロマンス『クロノス・ジョウンターの伝説』が、4月19日に公開初日を迎え、4月20日にシネ·リーブル池袋にて公開記念舞台挨拶が行われ、下野紘、井桁弘恵、蜂須賀健太郎監督が登壇した。

本編上映を終えて熱気冷めやらぬ中、劇場内は大きな拍手で登壇を待っていたが、なかなか登壇しないというハプニングが。拍手をし始めて1分ほど経過したところでやっと登壇。会場は大きな歓声に包まれた。どうやら下野が準備中だったようで、「ちょっと待ってください、そんなに近々だと思っておらず…歯磨きしたいなーと思っていたら拍手の音がトイレの中にも聞こえてきて、えーって思って(笑)」と話す下野。劇場は大笑いの中、舞台挨拶がスタートした。

今年1月に行われた秋葉原映画祭での上映を終え、ついに劇場公開。主演の下野は「改めて、沢山の方にお越しいただきまして本当にありがたいなと思いつつ、やっと公開ということで、僕自身もいつやるんだろう、まだかなと。周りからもいつ公開なの?まだやってないの?という声をたくさんもらっていていじられまくりだったんですけども。気恥ずかしい気持ちもあるんですけど、ようやく公開出来てよかったなと思っています」。

そして井桁は、「本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。秋葉原映画祭での上映のときもすごく嬉しかったんですけど、こうやって公開が決まってたくさんの方に実際に観てもらえて、こうやって舞台挨拶をできていることが幸せです」と、映画初ヒロインの嬉しさを語った。

また、下野は「普段は声優をしている中で、今回実写映画の主演をさせていただき、何も分からない中、一番初めの撮影がグリーンバックで井桁さんと抱きしめあうシーンで。おじさんはどうしたらよいのやらと(笑)。正直あの時の撮影の井桁さんはとても男らしいなと。どちらかというと自分はヒロイン側だなと(笑)。どうしたらよいのか分からないながらも、自分の中で試行錯誤してたくさんの人に支えられながら頑張ってやってきました」と撮影時のエピソードを話した。

舞台挨拶の最後には、サプライズが。下野が4月21日に39歳の誕生日を迎えるということで、誕生日ケーキが登場。お客さんからハッピーバースデイの歌が歌われ、会場は大きな拍手に包まれた。

映画タイトルにちなんで、何か伝説はあるか?と問われた井桁は、学生時代に苺を100個完食したエピソードを披露、客席からは拍手が沸き起こりました。それに負けじと下野も、得意(?)の即興ソング(お題は「苺」)を披露し、大いに観客を沸かせ、舞台挨拶の幕は閉じた。

蜂須賀監督:本日はお集まりくださいまして本当にありがとうございます。東京公開が上手くいくと、いろいろな地域の人にも届けることができますので、この映画を観て気に入ってくれた人は、たくさん広めていただき助けてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

井桁:お越しいただきありがとうございました。そして映画を観ていただいてありがとうございました。この作品は作っている私たちみんなの気持ちがこもっていますので、大切な人を助けたいという気持ちや人を好きになる気持ちが観てくれている人に伝わればいいなと思います。本日は本当にありがとうございました。

下野:ご覧いただき本当にありがとうございます。主演という形で『クロノス・ジョウンターの伝説』を撮らせていただいて、周りから楽しみにしているよっていう声だったり評判だったり、僕のことをからかいつつも、たくさんの人に応援していただきました。全力を尽くして情熱を注いで、今回上映を迎えました。また是非ともご覧になっていただいたり、友達に話したり、いろんな人に観てもらえたら幸いです。改めて、本当にありがとうございました。

『クロノス・ジョウンターの伝説』
4月19日(金)より、シネ·リーブル池袋ほか全国順次ロードショー
監督:蜂須賀健太郎
原作:梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」(徳間書店刊)
脚本:太田龍馬 蜂須賀健太郎
出演:下野紘 井桁弘恵 尾崎右宗 岩戸秀年 五十嵐健人 寺浦麻貴 野間清史 さわまさし 林由莉恵 石井一輝 原口真紀 田中克憲 松本飛鳥 今井由希 松永毅 五頭岳夫 赤山健太
配給:パル企画

【ストーリー】 住島重工の開発部門、Pフレックに勤めている吹原和彦(下野紘)は、通勤時に通りかかる花屋で働く蕗来美子(井桁弘恵)に想いを寄せていた。一方、会社では、時間軸圧縮理論を採用し、物質を過去に送ることの出来る放出機“クロノス・ジョウンター”の開発に成功した。そんなある日、突然の事故で、来美子を失ってしまう。クロノス・ジョウンターに乗り込み、来美子を救うため、過去に戻る和彦だったが、クロノス・ジョウンターには重大な欠点がある事が隠されていた…。

(C)梶尾真治/徳間書店・映画「クロノス・ジョウンターの伝説」製作委員会