絢爛豪華な映像美!16世紀に生み出されたインドの伝記を映画化『パドマーワト 女神の誕生』予告編&場面写真

16世紀に生み出されたインド古来の伝記を、インド映画史上最大級の製作費を費やした絢爛豪華な映像美で描く映画『パドマーワト 女神の誕生』が、6月7日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

13世紀末、シンガル王国の王女パドマーワティは、西インドの小国、メーワール王国の王ラタン・シンと恋に落ち、妃となる。一方、北インドでは若き武将アラーウッディーンが、イスラム教国のスルタン(王)の座を手に入れ権勢を広げ、絶世の美女であるパドマーワティの噂をききつけ、メーワール国に兵を差し向ける。やがて、王と王の誇りと野望を懸けた戦いに、パドマーワティは決意をもって臨む。

500年にわたり語り継がれる、あまりにも有名な伝記の映画化に、インドでは制作段階から注目を集め、劇中でのヒンドゥー教や、インド古来の民族であるラージプート族の描写に憶測が飛び交い、一部の過激な宗教団体による上映中止運動などが勃発。その話題の高まりから、2018年インド国内興収で3位となる約61億円、インド映画の世界興行成績でも歴代10位となる、約100億円の大ヒットを記録した。

予告編では、ドストエフスキーの「白夜」を下敷きにした作品や、「ロミオとジュリエット」を原案にした『銃弾の饗宴 ラームとリーラ』などの古典文学の翻案作など、本作の様な歴史大作などで耽美的な映像を追究するインドの巨匠サンジャイ・リーラ・バンサーリー監督が本領を発揮。圧倒的な美しさを見せつける王妃パドマーワティ、狂気さえ感じさせる野望に満ちたイスラム王アラーウッディーン、小国の王ながら高潔さを重んじるラタン・シンの3人の信念が交錯して、やがて一国の運命を揺るがす戦いとなっていく様を、シェークスピア劇の様な重厚さで描きつつ、全編を通して、インド映画特有の華麗なダンスシーンはもちろん、当時の建築を再現した壮麗なセットや豪華な衣装、圧倒的な数の群衆シーン、スケール感溢れる戦闘シーンなど、大迫力かつ荘厳な世界が広がり、インド映画ファンの間で、「黒澤明監督の『乱』のようだ」「暴力的なまでの美」などと称される絢爛豪華な映像美が展開する。

公開時点でインド映画史上最高となる約30億ドルの製作費が投じられ、ヒロインのパドマーワティの衣裳は、一着およそ200万ルピー(約320万円)、重さは30キロになったものもあり、演じるディーピカー・パードゥコーンは1日12時間もの間、その衣裳を着続け撮影に臨んだ。アラーウッディーン役を熱演したランヴィール・シンは、撮影後、実際の性格や振る舞いにも大きな影響が現れ、元に戻るために精神科医のカウンセリングを受けたと伝えられている。

『パドマーワト 女神の誕生』
6月7日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:サンジャイ・リーラ・バンサーリー
出演:ディーピカー・パードゥコーン ランヴィール・シン シャーヒド・カプール アディティ・ラーオ・ハイダリー
配給:SPACEBOX

【ストーリー】 13世紀末、シンガル王国の王女、パドマーワティ(ディーピカー・パードゥコーン)は、西インドの小国、メーワール王国の王、ラタン・シン(シャーヒド・カプール)と恋に落ち、妃となった。同じころ北インドでは、叔父を暗殺した若き武将アラーウッディーン(ランヴィール・シン)が、イスラム教国のスルタン(王)の座を手に入れていた。獰猛で野心に満ちた彼は、権勢を広げていく中で絶世の美女、パドマーワティの噂をききつけ、メーワール国に兵を差し向ける。しかし、堅牢な城壁とラタン・シンの抵抗により、パドマーワティの姿を見ることも許されなかった。やがて始まる、ラタン・シンとアラーウッディーンの誇りと野望を懸けた最後の戦い。圧倒的に不利なその戦に、パドマーワティはある決意をもって臨んでいた…。

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