島崎遥香と岡山天音が体験した恐怖のエピソードとは!?「東京二十三区女」特別試写会レポート

映像作家であり、小説家である長江俊和の小説「東京二十三区女」を、倉科カナ、安達祐実、桜庭ななみ、壇蜜、中山美穂、島崎遥香主演で映像化するWOWOWドラマ「東京二十三区女」が、4月12日より放送開始される。本作の放送直前イベントとして、4月5日にWOWOW本社試写室にて番組タイトルにちなんで東京23区在住女性を23名限定で募ったトークイベント付き特別試写会が開催され、全話に登場するフリーライター・璃々子役で第6話「品川区の女」の主演を務める島崎遥香と、璃々子と共に東京二十三区を巡る元民俗学講師で璃々子の先輩である島野仁役の岡山天音、原作・脚本・監督を務める長江俊和が登壇した。

まず島崎が「監督から、ここには昔こういう話があったというようなゾッとする話を聞きながら撮影していたので、撮影中に何か起こるんじゃないかと思って、本当に怖かったです!」と述べ、岡山も「こんなに説明セリフがある役を演じたことがなかったので、普段使っていない部分の脳を使って演じました。僕は霊感が全くないので、セリフが出てこない方が怖かったです」と続いた。そして長江監督には制作へのこだわりを聞くと「ドラマ化されて嬉しい反面、ロケ場所には苦労しました。今回は、物語に出てくる実際の場所で撮影することでの生まれるリアリティーを大事にしたかったのですが、第1話に出てくる渋谷の暗渠(あんきょ)の撮影では、なかなか許可が下りず…でも、スタッフが頑張ってくれて、なんとか撮影することが出来ました」と答えた。

さらに質問は撮影中に起きた出来事の話になり、島崎は「第5話に出てくる板橋区の縁切榎に実際に撮影で訪れた時に、本当にいろんな人の名前が書いてありました」と答え、岡山は「縁切榎はドラマの撮影中にも実際に来ている方がいて、地元の方でもあまり知られていない場所だと思っていたので、驚きました」と言うと、島崎が「絵馬に書いた人が私に『握手してください』と言ってくれたのですが、どういう気持ちで握手すればいいんだろう…と思いました」とこのドラマならではのこぼれ話も飛び出した。

そんな中、ドラマの話から発展していき、司会の渋佐和佳奈(WOWOWアナウンサー)から自らが体験した「恐怖」を聞かれると、島崎は「私は霊感は全くないのですが、別の撮影で地方のホテルを訪れた際に、上の階の人の足音がすごくうるさくて…翌日マネージャーさんにその話をしたら、私がいた部屋は最上階だよ、と言われてゾッとしました」と答え、岡山は「違うホラー作品で僕が死ぬシーンがあり、その撮影が終わったあとに携帯を見たら、母から「なに?」とメールが来ていて。僕からはなにも連絡していないので「ん?」と思ったのですが、後で聞いたら、僕からの電話が鳴ったけれどその時は出られなくて。かけ直そうと思ったら着信履歴に残っていなかった…ということがありました」と身も凍えるエピソードが飛び出し、イベント参加者も驚きが隠せない様子だった。

終始、通常のトークイベントとは一味違った内容だったが、最後に「この作品は“東京の恐怖”を描いていますが、みなさんが一番恐れているものは?」と聞かれ、島崎は「怖いのは、ジェットコースター」と場が一転する回答をし、岡山は「孤独ですね。時間があると1人で過ごすことが多くなるのですが、あれ?いつまで一人で過ごしているのかな?と思うことですね」と会場の笑いを誘った。そして、長江監督は「死ぬこと。死への恐怖と、死後にもしかしたら霊の世界があるかもしれない…と思っている人の気持ちが、こういうホラーになっているのかなと思います」と答えた。

最後に、視聴者に向かって長江監督は「まさかこんなにたくさん素晴らしいキャストの方が出てくださると思っていなくて、僕自身も観客として楽しめる、想像をはるかに超える素晴らしい作品になったと思っております」と熱く語り、岡山も「単純に幽霊が出てきて怖いというだけではなく、実際にある噂だったり、言い伝えだったり、普段当たり前のように過ごしている中で接することを、ふと疑ってみたくなるような、エッジの効いた新しい作品になっていると思います」と答えた。島崎は「このドラマは全6話なのですが、5話まで気が付かなかったことが6話で明らかになるので、全話見ていただきたいと思います」と最後まで気が抜けない内容になっていることを伝え、イベントを締めくくった。

「東京二十三区女」
4月12日(金)よりWOWOWプライムにて放送開始(全6話)
毎週金曜 深夜0時(24時)~ ※第1話無料放送
監督・脚本:長江俊和
原作:長江俊和「東京二十三区女」(幻冬舎文庫)
音楽:天休久志
出演:倉科カナ(第1話) 安達祐実(第2話) 桜庭ななみ(第3話) 壇蜜(第4話) 中山美穂(第5話) 島崎遥香(第6話) 岡山天音

【ストーリー】 東京都内の恐ろしい伝説が隠されたスポットを巡る、フリーライターの原田璃々子(島崎遥香)と、元民俗学講師の島野仁。二人は数々の二十三区の怪異に遭遇する。失踪した母を求めて、渋谷区の暗渠に迷い込んだOL。江東区の“夢の島”に死体を隠す愛人の女。老いらくの恋と“池袋の女”の謎。港区を走る深夜のタクシーで、怪異に遭遇する女社長の秘密。板橋区の“縁切榎”に運命を翻弄される医師の妻。品川区の事件現場を巡る女と鈴ヶ森刑場の怪。東京二十三区―誰もが知っている“あの場所”の誰も知らない過去を知るとき、「本当の秘密」を知る。