高良健吾、殺陣師・清家三彦から「努力する姿が素晴らしい」と絶賛!『多十郎殉愛記』メイキング写真

菅原文太『木枯らし紋次郎』シリーズ、『まむしの兄弟』シリーズ、『真田幸村の謀略』など、50年以上にわたり数々の娯楽大作を世に送り出してきた中島貞夫監督が、高良健吾主演、多部未華子、木村了共演で20年ぶりに手掛けた長編時代劇『多十郎殉愛記』が4月12日より公開される。このほど、本作のメイキング写真が披露され、併せて、高良健吾らを指導した殺陣師・清家三彦よりコメントが寄せられた。

“殺陣の魅力を存分に見てもらうこと”をコンセプトに制作された本作。舞台は幕末の京都。清川多十郎は親の残した借金から逃げるように長州から脱藩し、京の都へ上洛、続いて腹違いの弟・数馬も兄の元へとやってくる。大義も夢もなく日々を無為に過ごす多十郎は、好意を寄せるおとよの想いに気づかない。その頃、町方からの注進で多十郎の存在を知った京都見廻組は、新選組に先んじて手柄を立てようと多十郎の捕縛に動き出す。

撮影の一ヶ月半前から京都に入り殺陣の稽古に励んだという、本作で初の本格的な“ちゃんばら”に挑んだ高良は、本来は“斬る”だけの練習だけで良いにもかかわらず、「斬られる側の気持ちが知りたい」と自ら“斬られる”稽古に参加。斬られ役を演じる役者が年々減っているということで、本作ではよしもとに所属する若手お笑い芸人たちがオーディションを経て多十郎を追う役人を演じているが、その芸人たちに混じって日々、稽古を積んだという。そんな高良の姿に監督は「高良ちゃん、分かってきたね!」と喜びの気持ちが溢れたという。

殺陣の指導は、映画『太秦ライムライト』、『男たちの大和』、ドラマ「水戸黄門」、「大奥」など数多くの作品で活躍する東映剣会の清家三彦が担当。30年近くのキャリアを持つ殺陣師・清家は「今回の殺陣稽古はありがちな付け焼き刃的なものではなく、基本動作、体力、表現力をしっかり身につけ、気迫のこもった殺陣を目指しました。高良さんの殺陣に対して真正面から向き合い、努力する姿は素晴らしかったです。撮影中はその場で、『この状況で多十郎は何のために、どう動くのか』を一つ一つ高良さんと作り上げました」と、高良の真剣な役者魂を称えた。

そして「30代最初の主演作で気合を入れて撮影に臨んだ」という高良健吾は、「監督の演出は短い言葉の中に様々な意図が感じられ、これまでに経験したことがない現場だった」と語る。半世紀以上にわたり日本映画界を牽引してきたレジェンド、中島監督の思いに応えるべく、キャスト、スタッフが一丸となって臨んだラスト30分の死闘は必見である。

『多十郎殉愛記』
4月12日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:中島貞夫
脚本:谷慶子
出演:高良健吾 多部未華子 木村了 永瀬正敏 寺島進
配給:東映 よしもとクリエイティブ・エージェンシー

【ストーリー】 幕末の京都。親の残した借金から逃げるように脱藩して風雲急を告げる京の都へ上洛してきた長州脱藩浪人・清川多十郎(高良健吾)。大義も夢もなく日々を無為に過ごす多十郎は好意を寄せるおとよ(多部未華子)の想いに気づかない。新選組による取り締まりが強まる中、腹違いの弟・数馬(木村了)が脱藩し、兄の元へとやってくる。その頃、町方からの注進で多十郎の存在を知った京都見廻組は、新選組に先んじて手柄を立てようと多十郎の捕縛に動き出す。三者三様、それぞれの想いを胸に死闘が繰り広げられる。

©「多十郎殉愛記」製作委員会