【いい話】J.K.ローリングが、7歳のシリア人少女の『ハリー・ポッター』を読みたいという願いに応える

rowling

The Wrap

内戦が続くシリア北部の都市アレッポで暮らしている7歳のシリア人少女、バーナ・アルアベットちゃんが、大好きな『ハリー・ポッター』の本が読みたくて、原作者のJ.K.ローリングにTwitterでお願いしてみると、なんとローリング本人から返事が! そのやり取りをThe Wrapが伝えている。

バーナちゃんのアカウントは彼女の母親が管理していて、『ハリー・ポッター』の映画を観て原作も読みたくなったバーナちゃんのために、母親がローリングにお願いした。

バーナ・アルアベット:J.K.ローリングさん、私は『ハリー・ポッター』の映画を観ました。娘は小説も読みたがっています。母親より。

それに対して、

J.K.ローリング:バーナちゃんへ。あなたに小説を読んでもらいたいです。きっと気に入ってもらえるわ。愛を込めて。

と返信した。
そして、このやりとりに気づいた“Missguppy”さんがローリングに知らせた。

Missguppy:ローリングさん、バーナちゃんはシリアの東アレッポという占領地にいて、本が欲しくても買いに行くお店がないんです。

J.K.ローリング:悲しいことにその状況は知っています。可能なら私が喜んで一冊送るのに。

ローリングの代理人もこのことに気づいた。

ニール・ブレア:バーナちゃんはeBookを読めるかい? もし読めるなら、喜んで一冊、君の手元に送るよ。

J.K.ローリング:すばらしい考えね。ニール、今朝からずっとこのことが頭から離れなかったの。

ニール・ブレア:ありがとう。うまくいくといいのだが。バーナちゃん、気をつけてね。

バーナちゃんはシリア内戦の悲惨さを世界に伝えようと、空爆の恐怖に苦しみながらも、Twitterで内戦の状況を発信し続けている。

バーナちゃんの母親は、「娘はこの悲惨な状況を世界中にシェアしたい、そうすれば私たちに何が起こっているのかを知ってもらえる、と私にずっと頼んでいたんです」「私は、私たちのメッセージを発信する手段としてTwitterを思いつきました。英語でツイートすれば、アレッポの子どもの声を聞いてもらえると思ったんです」と語っている。