戸田恵梨香のビンタを受けた大原櫻子「自慢です!」映画『あの日のオルガン』公開記念舞台挨拶イベントレポート

戸田恵梨香と大原櫻子がダブル主演を務め、第二次世界大戦末期、保母たちが幼い園児たちと集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化した『あの日のオルガン』が、2019年2月22日に公開初日を迎えた。本作の公開記念舞台挨拶イベントが、2月23日に新宿ピカデリーにて行われ、キャストの戸田恵梨香、大原櫻子、田中直樹(ココリコ)、平松恵美子監督が登壇した。

本作は、親元から遠く離れた荒れ寺へ53人の園児たちと疎開生活をスタートさせ、幾多の困難を乗り越えながら託されたいのちを守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描いた、「疎開保育園」の実話に基づいた物語。

今作で初共演となった戸田と大原。戸田は大原の第一印象について「ちっちゃ〜い、かわいい〜、ふわふわー」と表現しつつ、「実際に保育園で実習体験をした時も、ニコニコで走り回っていて。なんて元気で、なんてフレッシュな人なんだ」と感動したという。

今作で戸越保育所の所長役を務めた田中。戸田はその田中の第一印象に関して「いつ会ったかな…」と記憶にない様子。田中が「多分バラエティで…」と、初めて会った時のことを話すと、戸田は「バラエティでお会いしたことありました!?」と覚えがないことを告白した。これには田中も「ありますよー!」と抗議したが、「第一印象は、“無かった”ってことですね(笑)」と自虐的にまとめた。

大原は、印象に残っているシーンについて、戸田から愛のあるビンタを受けるシーンをあげ、「なかなか人にビンタされることがない。いざ受けた時に、人ってこんなに傷つくと同時にすごく愛情を感じるんだ」と思ったそうで、カットがかかった瞬間、戸田に「わー!」と抱きついたことを明かした。

これに対して戸田は「今まで(芝居で)ビンタや蹴りを入れる経験はありましたが、女性に対しては初めて」だったそうで、かなり緊張していたことを告白。大原は「自慢ですよ。戸田さんからビンタを受けるなんて!」と嬉しそうに語っていた。

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『あの日のオルガン』
2019年2月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:平松恵美子
主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
出演:戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 奥村佳恵 萩原利久 山中崇 田畑智子 陽月華 松金よね子 林家正蔵 夏川結衣 田中直樹 橋爪功
配給:マンシーズエンターテインメント

【ストーリー】 東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓(戸田恵梨香)は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生(大原櫻子)はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京に来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。

©映画『あの日のオルガン』製作委員会