寺島しのぶが表題作の主演に決定!「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」

デビュー10周年を迎える人気作家・湊かなえの第155回直木賞候補作となった短編集の連続ドラマ化となる「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」が、WOWOWにて今夏放送となる。このほど、全6編のうちの表題作「ポイズンドーター・ホーリーマザー」の主演を、寺島しのぶが務めることが発表された。

表題作「ポイズンドーター・ホーリーマザー」は、母と娘の関係を軸にしながら、人間の情念を抉り取るように描く。女優・藤吉弓香は、自分を思うようにコントロールしようとする母親・佳香の存在に小さい頃から悩まされてきた。佳香に反発して上京した弓香だったが、ある日、佳香が裏で動いたことで男と別れ、大切な仕事を失っていたと知り、トーク番組で佳香を告発、それが大きな反響を呼ぶ。弓香の発言を聞いた佳香は、自分の人生を振り返り、“子離れ”を決意する。寺島は、弓香の母親・佳香役を演じる。

本作ではこのほか、“優しすぎて”殺人を犯してしまう(「優しい人」)、すべては自分のせいだと信じ続ける(「罪深き女」)、奔放な妹と対照的に40歳近くまで猫だけに心を開いてきた(「マイディアレスト」)、脚本家を目指しライバルの活躍に苛立ちを募らせる(「ベストフレンド」)、といった様々な女たちの姿が描かれていく。今回発表された寺島のほか、各話の主役を含め総勢数十名以上の実力派女優が結集し、キャストは後日発表される。

■寺島しのぶ(佳香役)
自分は毒親なのか私は毒娘だったのか。今まで生きてきた自分の人生も振り返りつつ、今1人の息子を持つ母としてどういう感情がこの作品に投影できるのか、楽しみです。今の私を出し切るつもりでやりきりたいと思います。勧善懲悪が日本では受ける中こういう結論の出ないグレーな部分を描いていく。WOWOWさんでこそ出来る挑戦的な作品だと思っています。

「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」
2019年夏 WOWOWプライムにて放送予定(全6話)
監督:吉田康弘 滝本憲吾
原作:湊かなえ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(光文社文庫刊)
脚本:清水友佳子 吉川菜美 藤澤浩和
出演:寺島しのぶ

【ストーリー】 女優・藤吉弓香は、自分を思うようにコントロールしようとする母親・佳香(寺島しのぶ)の存在に小さいころから悩まされてきた。佳香は、弓香にとってまさに「毒親」。佳香に反発して上京した弓香だったが、束縛から逃れられていたわけではなかった。佳香が裏で動いたことで男と別れ、大切な仕事を失っていたと知った弓香はトーク番組で佳香を告発、それが大きな反響を呼ぶ。一方、佳香を知る周囲の人間たちから見れば佳香は、決して「毒親」などではなく子ども想いの良き母親だった。弓香の発言を聞いた佳香は、自分の人生を振り返ることになり、「子離れ」を決意するが…(「ポイズンドーター・ホーリーマザー」)。ほかに、すべては自分のせいだと信じ続ける(「罪深き女」)、脚本家をめざしライバルの活躍に苛立ちを募らせる(「ベストフレンド」)、「優しすぎて」殺人を犯してしまう(「優しい人」)、奔放な妹と対照的に40歳近くまで猫だけに心を開いてきた(「マイディアレスト」)、といったさまざまな女たちの姿が描かれていく。

(C)撮影/資人導(Vale.)