柳澤愼一 × 高橋長英 信州上田を舞台に40年ぶりに再会した老兄弟の絆を描く青春寓話『兄消える』5月公開!

信州上田を舞台に、40年ぶりに再会した対照的な老兄弟の絆をほろ苦い笑いと共に瑞々しく描く、柳澤愼一と高橋長英のダブル主演で贈る映画『兄消える』が、5月17日よりロケ地である上田にて先行上映、5月25日より全国順次公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

町工場を細々と続け、100歳で亡くなった父親の葬式を終えたばかりの76歳の真面目な独身、鉄男のもとに、40年前に家を飛び出した80歳の兄・金之助が、若い女性・樹里を連れて突然舞い戻ってきた。その日以来、奇妙な共同生活を始める3人。やがて金之助の過去や樹里の素性が明らかとなるなか、兄と弟それぞれの胸中に静かな確執とともに「故郷」や「家族」への思いが蘇っていく。

兄・金之助を演じるのは、軽妙洒脱な演技で人気を博し、「本作を遺作にしたい」という思いで撮影に臨んだ、戦後昭和を代表する伝説の喜劇俳優、柳澤愼一。弟・鉄男役には、俳優座養成所出身で舞台や映画で活躍する名優、高橋長英。監督は、文学座の演出家で日本を代表する演劇界の重鎮、西川信廣が務める。そして、第40回川端康成文学賞、第38回野間文芸新人賞受賞作家で、『俳優・亀岡拓次』が映画化されたことも記憶に新しい戌井昭人が、西川の自伝的エピソードをモチーフにオリジナル脚本を書き下ろし。かつてリリアン・ギッシュ、ベティ・デイヴィスが姉妹を演じた名作『八月の鯨』(1987)を彷彿させる、心にしみる人生賛歌が誕生した。

■柳澤愼一(金之助役) コメント
生まれてくる時や 皆ハダカ 演技も勿論 無垢無色。せめて人生の最終公演は、発声・形相、手を替え品を替え、芝居の残滓(ざんえい)洗い浚(ざら)い、カメラの前で晒け出す。軽挙妄動、ご寛恕(かんじょ)を。椎間板ヘルニアで曲がらぬ腰を枉(ま)げて曲げてお頼みします。

『兄消える』
5月17日(金)より上田(長野県)にて先行上映
5月25日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督:西川信廣
脚本:戌井昭人
音楽:池辺晋一郎
出演:柳澤愼一 高橋長英 土屋貴子 金内喜久夫 たかお鷹 原康義 坂口芳貞 新橋耐子 雪村いづみ 江守徹
配給:エレファントハウス ミューズ・プランニング

【ストーリー】 町工場を細々と続け、100歳で亡くなった父親の葬式を終えたばかりの76歳の真面目な独身、鉄男(高橋長英)のもとに、40年前に家を飛び出した80歳の兄・金之助(柳澤愼一)がワケあり風の若い女、樹里(土屋貴子)を連れて突然舞い戻ってきた。その日以来、奇妙な共同生活を始める3人。やがて金之助の過去や樹里の素性が明らかとなるなか、兄と弟それぞれの胸中に静かな確執とともに「故郷」や「家族」への思いが蘇っていく―。

©「兄消える」製作委員会