戸田恵梨香、子供たちとの撮影は「腰との戦いでした(笑)」映画『あの日のオルガン』“未来の保育士”試写会イベントレポート

戸田恵梨香と大原櫻子がダブル主演を務め、第二次世界大戦末期、保母たちが幼い園児たちと集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化した『あの日のオルガン』が、2019年2月22日に公開となる。このほど、2月19日に日本大学芸術学部江古田校舎にて“未来の保育士”試写会イベントが実施され、キャストの戸田恵梨香、大原櫻子、平松恵美子監督が登壇した。

東京福祉大学社会福祉学部保育児童学科と、日本大学芸術学部映画学科の学生たちの前に登場したキャスト陣と監督。戸田は、「(学生たちとの)距離が近いですね(笑)」と会場の熱気に圧倒された様子だったが、「保母さん、保育士さんを目指している人たちがこの作品を観てどう思うのか気になるし、思いが届けばいいなと思っています」と挨拶した。

去年、日本大学芸術学部を卒業した大原は「ずっとここで授業を受けていたので、(壇上からの)この光景が妙です(笑)」と照れ笑いを浮かべつつ、「(映画を)届けられる喜びと、どういう感想があるのかドキドキ」と公開直前の心境について語った。

学生から保育学生にメッセージを求められた戸田と大原。実際に保育園で実習を積み、その大変さに衝撃を受けたという戸田は「今朝、くしゃみをしたところ、身体をひねってしまった。身体を痛めている時に、保育士の仕事をしている人はどうしているんだろう? とにかく体力がいる仕事であることを実感した」とコメント。続けて「子供たちの命を預かるという、大変な仕事。1人でも多くの保育士さんが増えるのを祈っています」と学生へのメッセージを述べた。

「子供たちから学んだことは?」という質問に、「日々、学ぶことしかない」という大原。「無心で物事を楽しんでいる姿だったり、子供たちの笑顔を見ると、この子たちを守っていかなければと」と自身の思いを語った。

子供たちとの撮影で大変だったことを聞かれた戸田は「体力」と即答。「抱っこになったら、前からも後ろからも来たりする。腰との戦いでした(笑)」と自虐気味に撮影を振り返り、会場を笑いに包んでいた。

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『あの日のオルガン』
2019年2月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:平松恵美子
主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
出演:戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 奥村佳恵 萩原利久 山中崇 田畑智子 陽月華 松金よね子 林家正蔵 夏川結衣 田中直樹 橋爪功
配給:マンシーズエンターテインメント

【ストーリー】 東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓(戸田恵梨香)は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生(大原櫻子)はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京に来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。

©映画『あの日のオルガン』製作委員会