石原良純&長嶋一茂が宣伝隊長に就任!ヴィゴ・モーテンセン × マハーシャラ・アリ『グリーンブック』

1960年代のアメリカを舞台に、人種差別が残る南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストと、粗野で無教養のイタリア系用心棒兼運転手の旅を描く、ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの共演で贈る映画『グリーンブック』が、3月1日より公開される。このほど、本作の宣伝隊長に、石原良純と長嶋一茂が就任することが決定した。

ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務める、粗野で無教養だが人間的魅力に溢れるトニー・リップは、ある日、黒人の天才ピアニストのドクター・シャーリーのコンサートツアーの運転手として雇われる。シャーリーの目指した先はなぜか、偏見と差別が根強い南部。何もかも正反対な二人は、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りにツアーへ旅立つ。

本作は、トロント国際映画祭での観客賞受賞を皮切りに、第76回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞(ミュージカル&コメディ部門)を含む最多3部門を受賞、アカデミー賞で作品賞を含む5部門でのノミネートが発表され、世界中の映画賞で139ノミネート、59受賞(2月7日現在)を果たし、賞レースを席巻している。

石原と長嶋は、宣伝隊長の就任は今回が初。怖いものなしで好き勝手に物申しつつも、天然で笑いを誘ってしまい、情報番組のコメンテーターからバラエティまで顔を見ない日はない人気者二人が、“魅力的なおじさん”の日本代表としてCMやイベントなどに出演する。

先日行われたCM撮影では、石原がガサツだけど頼れる主役のトニーとして運転席に、長嶋が孤高の天才ピアニスト・ドクターとして後部座席に座り、『グリーンブック』らしいロードムービーを再現。今までにジョージア「明日があるさ」、富士フイルム「フジカラーのお店」、サントリーBOSS「宇宙人ジョーンズ」など1500本以上のCMを手掛けた福里真一がクリエイティブディレクターを務めた。

最初はお互いに相いれないが、旅を進める内に互いの人となりを理解し、軽快なトークを交わしながら心を通わせてゆくトニーとドクターには、バラエティでみせる石原と長嶋の仲の良さや日常のやり取りが重なる。実際、撮影中にも、「このセリフの方が言いやすくない?」「この流れにするならこう言っていい?」とお互いに相談し合い、セリフが変更になる場面も。以前から「コンビではない!!」と明言しつつも結局仲の良い様子に、ついにコンビ結成か!?と思わせるほど息の合ったやり取りを繰り広げた。

『ミスター・ルーキー』(2002)で主演を務め日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した長嶋と、『凶弾』(1982)で主演を務め、同じく日本アカデミー賞新人賞を受賞した石原が、バラエティでは見せない“俳優の顔”が垣間見えるCMとなり、あいにくの雨天で寒さに震える屋外撮影だったが、悪条件を物ともせず、本家の二人に負けない“相棒感”を見せてくれた。しかし、宣伝隊長に就任しつつも、アカデミー賞受賞の話に及び、対抗馬が『ボヘミアン・ラプソディ』と伝えると、「いや、『ボヘミアン』には勝てないよ!!」と二人揃って豪語。現地時間2月24日(日本時間2月25日)に発表されるアカデミー授賞式もますます目が離せない。CMは2月下旬からの放送予定だ。

■石原良純&長嶋一茂 コメント
Q:本編二人の友情や大人の男の友情について

長嶋:馬が合って、ベタベタ一緒にいるんじゃなく、急を要する時に何も言わないで駆け付ける。何も言わないでも意思疎通ができる関係はすごいと思う。

石原:大人になってからの友達は面白い。長嶋さんと一緒に仕事を始めたのも40歳くらいからだけど、いつきっかけとかじゃなくなれるのが、大人の友情。10年に一人見つかればいいなと思う。(一茂さんは)仲間友達であり、ライバルですね。

長嶋:どういう間柄でも距離感が大事。近づきすぎると良くないし、かといって遠くても良くない。いい塩梅で距離感を分かっている人が友達。人は人、自分は自分。まわりを見て頑張っている人がいると、勉強にもなるし、何か取り入れたいと思う。人それぞれで色んな人がいることが勉強になるし、人間界の面白い所。

石原:(本編の二人の友情は)人種や生活、過去じゃなく、魅力ある人間であることを認め合ったことが素晴らしい。自分もそんな人に今後何人出会えるかなと思った。

Q:父トニー・リップから聞いた旅の話を、息子であるプロデューサーのニック・バレロンガが映画化したが、もし自分が父親の映画を作るとしたら?

長嶋:作らない。愚問だな(笑)

石原:逆にそういうのを作って父親の姿を残したい、強面の自分の父親にもこんな表情があったことも見せたいと思うのは分かる。自分の父親も面白い人だし、この人のお父さんも面白い人だしね。

『グリーンブック』
3月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ
配給:GAGA

【ストーリー】 1962年、差別が残る南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、粗野で無教養のイタリア系、トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)を用心棒兼運転手として雇うことに。黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに正反対のふたりは旅を始めるのだが…。

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