西田敏行、久米宏、西田尚美、赤江珠緒、池澤夏樹ら著名人より絶賛コメント!中江裕司監督によるドキュメンタリー『盆唄』

映画『ナビィの恋』や『ホテル・ハイビスカス』を手掛けた中江裕司監督による最新ドキュメンタリー映画『盆唄』が、2月15日より公開される。このほど、各界著名人より、本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、福島県双葉町の豊かな伝統芸能と、ハワイのボンダンスや日系文化にまつわる音楽とその背景を、中江監督が3年の歳月をかけて撮りあげたドキュメンタリー。2015年、東日本大震災から4年が経過した後も、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」消滅の危機にひそかに胸を痛めていた。そんな中、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた盆踊りが“フクシマオンド”となって、今も日系人に愛され熱狂的に踊られていることを知る。双葉の人々は、盆唄を披露すべくハワイ・マウイ島へと向かい、やがて故郷と共にあった盆唄が、故郷を離れて生きる人々のルーツを明らかにしていく。

著名人 絶賛コメント

■西田敏行(俳優)
想像を超えるスケールで盆唄をめぐり紡がれる物語。古里の夏を懐かしく思い出し、先祖の歩んだ人生に思いを馳せる。福島県人を描いた傑作だ…。おもしろかった…。

■赤江珠緒(フリーアナウンサー)
盆唄は故郷の声そのものだ。その土地に生きた人々の汗、降り注いだ雨風の匂い、祈りの光景が見えてくる。ラストの神々しさには自然と涙が流れていた。

■佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
21世紀にやってきた音楽映画の新しい地平。「傑作」と言うしか表現できない。素晴らしい音楽の数々と登場する人たちの笑顔にただひたすら泣いた。

■Sandii(ミュージシャン/ウニキ・クムフラ)
昔、私はハワイのボンダンスでたまたま体験できた福島音頭に”何故か”魂を鷲掴みにされた事があります。この映画はその”何故か”をハッキリとアツイ涙と共に教えてくれました。有難う!素晴らしいです!

■久米宏
笛や太鼓で血潮が騒ぐ。これは一体何なんだ。福島の地で生き抜いて、時空を超えてマウイ島。ご先祖様も皆々様も、踊って笑って、ソレ盆踊り。

■西田尚美(女優)
まだずっと私の耳に、胸に、盆唄が鳴り響いています。故郷を想った。生きるということを考えた。何かがこみ上げてきて、ぐっと熱くなった。あがった。元気が出てきた。

■坂田明(ミュージシャン)
盆踊りは楽しい。稲の花や稲穂が美しい。静かに波打つ浜が美しい。人のいない町は悲しい。望郷の心は消えない。ハワイにいても。

■玄侑宗久(作家)
帰還困難区域の歴史と未来が、再生した櫓の上から見据えられる。移民の如き生活の中で想われる故郷は、忘れがたい唄とリズムの中にあった。

■池澤夏樹(作家)
不運にも住むところを追われた人々の物語。散り散りになった彼らを故郷の盆踊りが改めて繋ぐ。数年に亘る取材を積み上げて、回復は可能だという大事なことを静かに伝える。

■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
福島第一原発の被害者は生活の場所も郷土の文化も失いました。その文化を取り戻すための道を描いた一種のロード・ムーヴィーと言えるこの映画から、民謡が持つ普遍性が深く響きます。

■畑中章宏(民俗学者)
日本の祭はつねに、死者とともにあった。この映画の“移民”たちの旅路は、日本の祭の唄と踊りの、本来の意味を思い出させてくれる。

■河内家菊水丸(伝統河内音頭継承者)
地震、津波、原発事故により、帰還困難区域に指定された双葉町。そこに伝わる盆唄を晴れの櫓で披露出来ぬ唄い手と太鼓打ちの苦悩。河内音頭と云う盆踊り唄を生業とする私は冒頭から涙が溢れました。いつの日か、双葉町を離れざるを得なくなった人達、各地各所に伝承された双葉盆唄を唄い継ぐ人達が一堂に会して里帰りの盆踊りが出来る事を切に願う次第です。

『盆唄』
2月15日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー
監督:中江裕司
アニメーション:池亜佐美
出演:福島双葉町のみなさん マウイ太鼓
声の出演(アニメーション):余貴美子 柄本明 村上淳 和田總宏 桜庭梨那 小柴亮太
配給:ビターズ・エンド

【作品概要】 2015年。東日本大震災から4年経過した後も、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」消滅の危機にひそかに胸を痛めていた。そんな中、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた盆踊りがフクシマオンドとなって、今も日系人に愛され熱狂的に踊られていることを知る。双葉の人々は盆唄を披露すべく、ハワイ・マウイ島へと向かう。自分たちの伝統を絶やすことなく後世に伝えられるのではという、新たな希望と共に奮闘が始まった。やがて故郷と共にあった盆唄が、故郷を離れて生きる人々のルーツを明らかにしていく。盆踊りとは、移民とは。そして唄とは何かを探し求める200年におよぶ物語―。

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