高橋一生、タイムリープするなら「2、3年くらい前に戻りたい」 映画『九月の恋と出会うまで』完成披露イベントレポート

“書店員が選んだもう一度読みたい文庫”恋愛部門第1位に選ばれた、松尾由美による同名小説を、高橋一生と川口春奈のダブル主演で映画化した『九月の恋と出会うまで』が、3月1日より公開される。このほど、1月30日に東京・乃木神社にて本作の完成披露イベントが実施され、高橋一生、川口春奈が出席した。

不思議なマンションに引っ越してきた志織(川口春奈)と小説家を志す隣人・平野(高橋一生)。ある日、志織の部屋から聞こえた“未来からの誰かの声”によって、志織は一命を取り留める。しかし平野は志織に<タイムパラドクス>が生じることに気づく。それは1年後、志織の存在が消えることを意味していた。

今回初共演にしてW主演を果たした高橋と川口。お互いの印象について聞かれると、高橋は「川口さんはすごいチャーミングな方でコミカル。多くは言いません(笑)」としながらも、「僕が勝手に抱いていた像が、良い意味で崩れていった。とっても素敵な方」と川口を絶賛した。

コミカルという意見に対して川口は「ただ、無知なだけ(笑)」と笑いながら、高橋の印象について「とにかく優しい。意外だった部分はなく本当にそのまま。いろいろ教えてくれたり、話してくれたり、いつもすごく優しいお兄さんとして相手をしてもらっています」と笑顔でコメントした。

本作の内容にちなみ、大切な人の為に嘘をついたことがあるかという質問が。「嘘をついてばっかり」だという高橋は「嘘をつかなくてはいけない時はある。『嫌だな』と思うことも、『嫌だ』と言わないとか」と大人としての意見を述べると、川口は「劇中までの大きな嘘ではないが、日々些細な嘘はあるかもしれない」と高橋に同調しつつ「ちょっとボケてきたおばあちゃんに、同じ話を何度されても、新鮮な気持ちでリアクションしてあげるとか」と優しい嘘をつくことを明かした。

また、本編がタイムリープを題材にしていることから、タイムリープできるならいつに戻りたいかという質問が。高橋は「2、3年くらい前に戻って、声をかけたい人がいる。もしかしたら自分かもしれないです…」と意味深な答え。「特に大丈夫」という川口は、「(未来なら)見てみたい。自分がどうなっているのか、自分の周りの環境がどう変わっているのかという変化は気になる」とポツリ。これに対して高橋は「僕は(未来には)行きたくない。知ったら面白くない」と述べると、川口も「たしかに! じゃあ行かない!」と笑顔で同調していた。

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『九月の恋と出会うまで』
3月1日(金) 全国ロードショー
監督:山本透
原作:松尾由美「九月の恋と出会うまで」(双葉社刊)
主題歌:androp「Koi」(image world / ZEN MUSIC)
出演:高橋一生 川口春奈 浜野謙太 中村優子 川栄李奈 古舘佑太郎 ミッキー・カーチス
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 ちょっと不思議なマンションに引っ越してきた志織(川口春奈)は、小説家志望の隣人平野(高橋一生)と運命的に出会う。そして、新しい部屋で突然聞こえてきた不思議な声―。「こちらは1年後の未来です。あなたに危険が迫っています!」それは強盗殺人にあうところだった志織を助けようと時空を越えて届いた、未来からの誰かの声だった。相談を受けた平野は、助かった志織に<タイムパラドクス>が生じることに気付く。それは1年後、志織の存在が消えることを意味していた。必死に自分を助けようとする平野に惹かれていく志織だったが、平野との別れは近づいていた―。

(C)松尾由美/双葉社 (C)2019 映画「九月の恋と出会うまで」製作委員