【第91回アカデミー賞ノミネートリスト】『ROMA/ローマ』『女王陛下のお気に入り』が最多10ノミネート!『万引き家族』が外国語映画賞、『未来のミライ』が長編アニメ映画賞の候補に

第91回アカデミー賞のノミネーションリストが発表され、アルフォンソ・キュアロン監督のメキシコ映画『ROMA/ローマ』が、作品賞、監督賞、主演女優賞(ヤリッツァ・アパリシオ)、助演女優賞(マリーナ・デ・タビラ)、外国語映画賞ほか最多10部門にノミネートされた。また、ヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』が、作品賞、監督賞、助演女優賞(エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ)ほか9部門10ノミネートとなった。

▲『女王陛下のお気に入り』(2月15日公開) (C)2018 Twentieth Century Fox

続いて、クリスチャン・ベール主演の『バイス』が、作品賞、監督賞、主演男優賞(クリスチャン・ベール)、助演男優賞(サム・ロックウェル)、助演女優賞(エイミー・アダムス)ほか8部門にノミネート。ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガ共演の『アリー/スター誕生』も、作品賞、主演女優賞(レディー・ガガ)、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)、助演男優賞(サム・エリオット)ほか8部門に選出された。

日本でも大ヒットを記録し、アカデミー賞前哨戦と言われる第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)を受賞した『ボヘミアン・ラプソディ』と、同じくゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)に選ばれた『グリーンブック』は5部門にノミネートされた。

また日本からは、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)に輝いた是枝裕和監督作『万引き家族』が外国語映画賞にノミネート。日本映画がノミネートされるのは滝田洋二郎監督作『おくりびと』以来10年ぶりの快挙となる。さらに細田守監督作『未来のミライ』が長編アニメーション映画賞にノミネートを果たした。

第91回アカデミー賞受賞式は、日本時間2月25日に行われる。

以下は、ノミネート結果。

■作品賞
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』(3月22日公開)
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』(2月15日公開)
『グリーンブック』(3月1日公開)
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』
『バイス』(4月5日公開)

■監督賞
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
パヴェウ・パヴリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』
ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
アダム・マッケイ『バイス』

■主演男優賞
クリスチャン・ベール『バイス』
ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』

■主演女優賞
ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA/ローマ』
グレン・クローズ『天才作家の妻 -40年目の真実-』
オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
レディー・ガガ『アリー/スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?』(原題)

■助演男優賞
マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
サム・エリオット『アリー/スター誕生』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』(原題)
サム・ロックウェル『バイス』

■助演女優賞
エイミー・アダムス『バイス』
マリーナ・デ・タビラ『ROMA/ローマ』
レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』

■脚本賞
『女王陛下のお気に入り』デボラ・デイヴィス&トニー・マクナマラ
『魂のゆくえ』ポール・シュレイダー
『グリーンブック』ニック・バレロンガ、ブライアン・カーリー、ピーター・ファレリー
『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン
『バイス』アダム・マッケイ

■脚色賞
『バスターのバラード』ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
『ブラック・クランズマン』チャーリー・ワクテル、デヴィッド・ラビノヴィッチ、ケヴィン・ウィルモット、スパイク・リー
『Can You Ever Forgive Me?』(原題)ニコール・ホロフセナー&ジェフ・ウィッティ
『ビール・ストリートの恋人たち』バリー・ジェンキンス
『アリー/スター誕生』エリック・ロス&ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ

■撮影賞
『COLD WAR あの歌、2つの心』ウカシュ・ジャル
『女王陛下のお気に入り』ロビー・ライアン
『Never Look Away』(原題)ケイレブ・デシャネル
『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン
『アリー/スター誕生』マシュー・リバティーク

■編集賞
『ブラック・クランズマン』バリー・アレクサンダー・ブラウン
『ボヘミアン・ラプソディ』ジョン・オットマン
『女王陛下のお気に入り』ヨルゴス・モヴロブサリディス
『グリーンブック』パトリック・J・ドン・ヴィト
『バイス』ハンク・コーウィン

■美術賞
『ブラックパンサー』ハンナ・ビーチラー
『女王陛下のお気に入り』フィオナ・クロムビー
『ファースト・マン』ネイサン・クロウリー
『メリー・ポピンズ リターンズ』ジョン・マイヤー
『ROMA/ローマ』エウジェニオ・カバイェロ

■音響編集賞
『ブラックパンサー』ベンジャミン・A.バート、スティーヴ・ボエデガー
『ボヘミアン・ラプソディ』ジョン・ワーハースト、ニーナ・ハートストーン
『ファースト・マン』アイ=リン・リー、ミルドレッド・イアットルー・モーガン
『クワイエット・プレイス』イーサン・ヴァン・ダー・リン、エリック・アーダール
『ROMA/ローマ』セルジオ・ディアス、スキップ・リーヴセイ

■録音賞
『ブラックパンサー』スティーヴ・ボエデガー、ブランドン・プロトコル、ピーター・デヴリン
『ボヘミアン・ラプソディ』ポール・マッセイ、ティム・カヴァジン、ジョン・カサリ
『ファースト・マン』ジョン・テイラー、フランク・A.モンターニョ
『ROMA/ローマ』スキップ・リーヴセイ、クレイグ・ヘニガン、ホセ・アントニオ・ガルシア
『アリー/スター誕生』トム・オザーニッチ、ディーン・ジュパンチッチ、ジェイソン・ルーダー、スティーヴ・モロー

■衣装デザイン賞
『バスターのバラード』メアリー・ゾフレス
『ブラックパンサー』ルース・カーター
『女王陛下のお気に入り』サンディ・パウエル
『メリー・ポピンズ リターンズ』サンディ・パウエル
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』アレクサンドラ・バーン

■メイクアップ・ヘアスタイリング賞
『Border』(原題)ヨーラン・ルントシュトレーム、パメラ・ゴールダマー
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』ジェニー・シャーコア
『バイス』グレッグ・キャノム、ケイト・ビスコー、パトリシア・ディヘイニー

■視覚効果賞
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ダン・デリーウ、ケリー・ポート、ラッセル・アール、ダン・サディック
『プーと大人になった僕』クリストファー・ローレンス、マイケル・イームズ、テオ・ジョーンズ、クリス・コーボールド
『ファースト・マン』ポール・ランバート、イアン・ハンター、トリスタン・マイルズ、J・D・シュヴァルム
『レディ・プレイヤー1』ロジャー・ガイエット、グレイディ・コーファー、マシュー・E・バトラー、デイヴィッド・シャーク
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロブ・ブレドウ、パトリック・タバック、ニール・スキャンラン、ドミニク・テューイ

■作曲賞
『ブラックパンサー』ルドウィグ・ゴランソン
『ブラック・クランズマン』テレンス・ブランチャード
『ビール・ストリートの恋人たち』ニコラス・ブリテル
『犬ヶ島』アレクサンドル・デスプラ
『メリー・ポピンズ リターンズ』マーク・シャイマン

■歌曲賞
“All The Stars”『ブラックパンサー』
“I’ll Fight”『RBG』(原題)
“THE PLACE WHERE LOST THINGS GO”『メリー・ポピンズ リターンズ』
“Shallow”『アリー/スター誕生』
“WHEN A COWBOY TRADES HIS SPURS FOR WINGS”『バスターのバラード』

■外国語映画賞
『CAPERNAUM』(原題/読み:カペナウム)(レバノン)
『COLD WAR あの歌、2つの心』(ポーランド)
『Never Look Away』(原題)(ドイツ)
『ROMA/ローマ』(メキシコ)
『万引き家族』(日本)

■アニメ映画賞
『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
『スパイダーマン:スパイダーバース』

■短編アニメ映画賞
『Animal Behaviour』(原題)
『Bao』(原題)
『Late Afternoon』(原題)
『One Small Step』(原題)
『Weekends』(原題)

■短編実写映画賞
『Detainment』(原題)
『Fauve』(原題)
『Marguerite』(原題)
『Mother』(原題)
『Skin』(原題)

■長編ドキュメンタリー賞
『Free Solo』(原題)
『Hale County This Morning, This Evening』(原題)
『Minding the Gap』(原題)
『Of Fathers and Sons』(原題)
『RBG』(原題)

■短編ドキュメンタリー賞
『Black Sheep』(原題)
『エンド・ゲーム:最期のあり方』
『Lifeboat』(原題)
『A Night at the Garden』(原題)
『Period. End of Sentence.』(原題)