野村周平、スペインで「自分の愚かさを悔いてきた。懺悔の日々です」4Kドラマ「MAGI-天正遣欧少年使節-」配信記念スペシャルイベントレポート

16世紀の日本人少年冒険記を映像化した、野村周平が主演を務める4K歴史エンターテイメントドラマ「MAGI-天正遣欧少年使節-」が、1月17日よりAmazon Prime Videoにて全世界180以上の国と地域で世界同時独占配信される。同日、スペース汐留にて配信記念スペシャルイベントが開催され、野村周平、森永悠希、緒形敦、佐野岳、天正遣欧少年使節ゆかりの地としても関係性のある長崎県大村市の園田市長が登壇した。

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本作は、ローマ法王に謁見するため長崎から異国へと旅立った4人の少年たちの8年におよぶ過酷な旅路を描く。時は戦国時代。長崎にやってきたイエズス会のアジア布教の巡察使ヴァリニャーノは、布教を一気に進めるため、日本各地に神学校を作り、そこで学んだ優秀な少年たちをヴァチカンのローマ法王に謁見させるという秘策を思いつく。聖書に記された、イエス誕生時に東方より贈り物を持って駆けつけた3人の賢者=MAGIの伝説を現実にすることで、ヴァチカンから多額の資金援助を引き出し、日本をキリスト教国にするというものだった。そこで選ばれたのは、4人の少年たち。織田信長の命を受けた彼らは、長崎からヨーロッパへと旅立つ。

キャスト陣が劇中の衣装で登場すると、会場からは大きな歓声が。城落ちの悲惨な体験からキリスト教に憎悪と関心の両面を持つ主人公・伊東マンショを演じた野村は、衣装について「スペインから送ってもらったらしいんですけど、ちょいちょい違うんですよ(笑)。今、この帽子でめちゃくちゃ頭を締め付けられていて(笑)。血が巡らなくて眠たい」ことを明かして、会場を爆笑させた。

本作への出演が決まった時に歴史を復習したという野村は「こんなにディープな話なんだと、改めて再確認した」と述べ、役作りに関しては「少年たちについて調べて、当時の食べ物や海の上での生活などを勉強して」撮影に臨んだという。

ひ弱だが心優しい少年・中浦ジュリアンを演じた森永は「日本史の教科書でも半ページで終わってしまう内容。文献自体も多くないので」と、役作りの難しさについてコメント。

領主の息子・千々石ミゲルを演じた緒形は「この話を歴史の授業で勉強する機会がなくて、すごく興味がありました。戦国時代に船で海外に行くという発想自体がすごい」と興味津々だったという。

4人の少年たちと一緒に旅をする日本人の母とポルトガル人の父を持つドラードを演じた佐野。「今までヒーローだったり、殺人者だったり、ゲイだったり、いろいろな役をやってきましたが、とうとう日本人以外の役が来ました(笑)」とニッコリ。「英語を教わったり、乗馬の練習をさせてもらったり」と役作りを外枠から固めていったことを明かした。

スペインでの撮影に話が及ぶと、野村は「キリスト教の文化があるので、教会が綺麗。自分の愚かさを悔いてきました。スペインでは懺悔の日々です(笑)」と苦笑い。毎晩の食事を野村がご馳走したらしく、「東京に帰ったら残高5万円しかなくて、自分の飯が食えなかった」と嘆いていた。

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「MAGI-天正遣欧少年使節-」
1月17日(木)よりAmazon Prime Videoにて180以上の国と地域で世界同時配信(全10話)
監督:長崎俊一
原案:若桑みどり著「クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国」(集英社文庫刊)
脚本:鎌田敏夫
音楽:大友良英
出演:野村周平 森永悠希 井之脇海 緒形敦 佐野岳 エリック・ボシック ボブ・ワーリー 緒形直人 吉川晃司

【ストーリー】 時は戦国時代。イエズス会のアジア布教の巡察使ヴァリニャーノが長崎にやってくる。ザビエルがキリスト教を伝来して以来、九州を中心に信者を増やしてきたイエズス会。ヴァリニャーノは、布教を一気に進めるためにある秘策を思いつく。それは、日本各地に神学校セミナリオを作り、そこで学んだ優秀な少年たちをヴァチカンに連れて行きローマ法王に謁見させる。聖書に記された物語、イエス誕生の時に東方より贈り物を持って駆けつけた三人の賢者=MAGIの伝説を現実とする事で、ヴァチカンから多額の資金援助を引き出し、日本をキリスト教国にするというものだった。そこで選ばれた4人の少年たち。教会に拾われ下人として働いていた伊東マンショ(野村周平)、気弱だが心優しいジュリアン(森永悠希)、セミナリオ一の秀才マルティノ(井之脇海)、領主の次男坊、武士の子ミゲル(緒形敦)。4人の少年たちは、織田信長(吉川晃司)に謁見し、「旅に出よ。海の向こう、見知らぬ国に行って参れ」という命を受け、長崎を旅立つ。旅には反ヴァリニャーノ派のメスキータ神父、日本人とポルトガル人の混血の下働きドラード(佐野岳)が加わり、5人はヨーロッパへと向かう。見知らぬ外国での幾度もの苦難を乗り越え、果たして彼らは無事にローマ法王に謁見することができるのか!?彼らが求める疑問「イエスの愛とは何か。自分を信じて真っ直ぐに生きるとはどういうことか。」に答えはあるのか!?更に、8年の月日を費やした旅の果てに彼らを待ち受けていたものは、あまりにも過酷な運命だった―。

©「安土城図屏風」 安土城郭資料館蔵 画:宇田妙子