“家族のカタチ”を見つめ直す、加納土監督によるドキュメンタリー『沈没家族【劇場版】』4月公開!

1990年代半ばに始まった実践的共同保育「沈没家族」で育った加納土監督が、“家族のカタチ”を見つめ直すべく、武蔵大学在学中の卒業制作として発表したドキュメンタリー映画を再編集した『沈没家族【劇場版】』が、4月に公開されることが決定した。

本作は、“家族のカタチ”を捉え直す軽やかな語り口で観客に新鮮な感動を呼び、PFFアワード2017で審査員特別賞を受賞、京都国際学生映画祭2017で観客賞と実写部門グランプリを受賞した。学生作品ながら、その後も各メディアに取り上げられ、このほど劇場公開が決定。実際に監督が“沈没家族”として生活した東中野にある映画館「ポレポレ東中野」にて上映される。一般公開にあたり、卒制版を再編集してバージョンアップ。さらに音楽を、その卓越した言語感覚とリズムで注目度急上昇中のバンド「MONO NO AWARE」が担当し、本作のために新たに書き下ろした楽曲「A・I・A・O・U」を提供した。

バブル経済崩壊後の1995年、東京・東中野の街の片隅。シングルマザーの加納穂子が、様々な若者がひとつの“家”に寄り合い子育てをする共同保育「沈没家族」を始める。本作では、そこで育った加納土監督が、「沈没家族」とは何だったのか、“家族”とは何なのかという思いから、当時の保育人たちや一緒に生活した人たちを辿りつつ、母の想い、そして不在だった父の姿を追いかけて、“家族のカタチ”を見つめ直していく。

『沈没家族【劇場版】』
4月、ポレポレ東中野にて公開
監督・撮影・編集:加納土
音楽:MONO NO AWARE 玉置周啓
配給:ノンデライコ

【作品概要】 時はバブル経済崩壊後の1995年。地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災が起き、世相がドンドンと暗くなる中、東京は東中野の街の片隅で、とある試みが始まった。シングルマザーの加納穂子が始めた共同保育「沈没家族」。ここに集まった保育人たちは一緒に子どもたちの面倒を見ながら共同生活をしていた。そこで育ったボク(加納土監督)が「ウチってちょっとヘンじゃないかな?」とようやく気づいたのは9歳の頃。やがて大学生になって改めて思った。ボクが育った「沈没家族」とは何だったのか、“家族”とは何なのかと。当時の保育人たちや一緒に生活した人たちを辿りつつ、母の想い、そして不在だった父の姿を追いかけて、“家族のカタチ”を見つめ直していく。

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