光石研、40年目の節目に「巡り合いを感じる」土曜ナイトドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」試写会&記者会見レポート

中年デザイナー・渋井直人の日常と恋模様をコミカルに描く、光石研が連続ドラマ単独初主演を務めるドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」が、2019年1月17日よりテレビ東京にて放送開始となる。このほど、1月15日にテレビ東京六本木本社にて本作の試写会&記者会見が行われ、キャストの光石研、黒木華、岡山天音、松本佳奈監督が出席した。

本作は、『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』などを手掛けた渋谷直角の最新作で、「otona MUSE(オトナミューズ)」(宝島社)にて連載中の同名コミックを実写化。おしゃれな日常を過ごすも、次々現れるヒロインたちに右往左往する中年デザイナー・渋井直人を演じるのは、光石研。1978年に映画『博多っ子純情』でデビュー以降、さまざまなドラマと映画に引っ張りだこのバイプレイヤーとして活躍し、俳優生活40年にして、本作で連続ドラマ単独初主演を務める。

挨拶した光石は「スタッフの皆さんが力を入れてくださって。ロケ場所もすごく厳選して、細かいところまで渋井直人の世界観を作ってくださっている」とスタッフに感謝。「僕はセリフさえ覚えて、風邪をひかなければ周りの方々が準備してくださるので、なんの心配もなく毎日現場に行っております」と語った。

渋井とは似ている部分があるという光石。「自前のチノパンから、衣装のチノパンに着替えるとか、自前のボタンダウンから、衣装のボタンダウンに着替えることがある」と、自身のライフスタイルが重なる部分があることを明かしてくれた。

居酒屋「檸檬」の常連客の女性・三浦カモメ役を演じる黒木。光石とは7、8年ぶりの共演になるとのことで、「とても楽しみ」と満面の笑み。渋井の印象について聞かれると「素敵な方だと思います。人間味があって、あまり気負わずに、ご飯に連れて行ってくれそうだし、自分にないものを教えてくれそう」とキャラクターへの愛着を述べた。

渋井のアシスタント、ヒロシ役の岡山は「光石さんは引き出しがすごい。本番でいきなり全然違うことを言ったりするので笑っちゃうんですよね。一緒に芝居をさせていただけるのが、非常に楽しい。常に現場を盛り上げてくれる」と撮影を振り返った。

こだわりのある主人公ということで、自身のこだわりを聞かれたキャスト陣。光石は「うどんが、大好き。九州風のうどんを通販で取り寄せてます」と述べると、岡山は「休みの日は極力家で過ごすのがこだわり。本を読んだり、壁を見たり。一人で過ごすのが好き」とコメント。黒木のこだわりは「家に気持ちよく過ごせるものを置く」というもので、「猫と暮らしているので、猫が過ごしやすいように、高いところに物を置かない。猫中心の生活になっている」ことを明かした。

デビュー40年目の節目について聞かれた光石は「デビューが『博多っ子純情』という漫画原作の映画。その時も等身大の役をいただいた。40年経って、奇しくも漫画原作で、等身大の役をいただいた。巡り合いを感じる」としみじみ語っていた。

【フォトギャラリーはコチラ】

木ドラ25「デザイナー 渋井直人の休日」
2019年1月17日(木)より放送開始 毎週木曜 深夜1時~1時30分
2019年1月17日(木)よりTSUTAYAプレミアムにて配信開始 毎週木曜 深夜1時30分更新
2019年1月22日(火)よりBSテレ東にて放送開始 毎週火曜 深夜0時~0時30分
監督:松本佳奈 久万真路 桑島憲司
原作:渋谷直角「デザイナー 渋井直人の休日」(宝島社)
脚本:ふじきみつ彦 松本佳奈
出演:光石研 黒木華 岡山天音 ベンガル 森川葵 池松壮亮 川栄李奈 夏帆 池田エライザ 山口紗弥加 内田理央 臼田あさ美 横田真悠 岩松了 村上淳 大森南朋 杉本哲太 平岩紙 柳英里紗 穂志もえか 北香那 伊勢志摩 渡辺梨加(欅坂46)

【ストーリー】 渋井直人(光石研)、52歳独身。デザイナー。休日にはおしゃれな格好で街に繰り出し、レコード屋を訪れたり、カフェでまったりくつろいだりと自由を満喫。女の子からも受けがよく、こだわりのものに彩られスマートに生きている…ように見えるが、女性編集者、美大生、シンガーソングライター、インスタで知り合った女の子など、次々に現れるヒロインたちに玉砕。大御所イラストレーターには怒鳴られ、同世代のライバルには嫉妬したりと、冴えない場面も数多い。仕事も恋もまだまだ現役。渋井直人がおりなす、クスッと笑いながらも応援したくなるような、ちょっぴり切ない悠々自適な日常物語。

Ⓒ渋谷直角『デザイナー 渋井直人の休日』/宝島社