陽月華、大黒柱・小日向文世に感謝!映画『かぞくわり』完成披露試写会 レポート

奈良県で映画を作り続けている塩崎祥平監督が、作家の折口信夫の小説「死者の書」をヒントに日本の家族のあり方を描く映画『かぞくわり』が、1月19日より公開される。このほど、1月10日に東京・神楽座にて完成披露試写会が行われ、陽月華、佃井皆美、木下彩音、そして塩崎祥平監督が登壇した。

映画初主演を本作で飾った陽月は、「東京で家族のメンバーで演技について会議をしたんです。みんなである脚本をもっと練り上げていく中で、小日向さんが役柄さながら父親のように私たちを引っ張っていってくれました」と小日向文世が現場での大黒柱であったと明かした。

そして主人公と対立する妹役を熱演した佃井は、「撮影現場は、家の中が多かったんです。だから二人(陽月、木下)ともお話できる時間が多く仲良くなり、撮休日にみんなで奈良の観光に行きました」と現場の和気藹々とした雰囲気を語り、思い出話に花を咲かせた。

また、TX系「ウルトラマンルーブ」にレギュラー出演を果たし話題沸騰中の木下は、「自分と性格が全然違うところばかりで不安でしたが、陽月さんと佃井さんのお芝居を間近で見られてとても助けていただきました」と初々しくコメント。

最後に自身の監督作が初の全国公開となる塩崎監督は、「奈良の空気と時間は特別なものなんです。この映画で人間のルーツを辿っていくには、奈良という場所がぴったりでした」と本作を笑顔でアピール。大きな拍手に包まれ、華やかな雰囲気の中イベントは幕を閉じた。

『かぞくわり』
1月19日(土) 有楽町スバル座ほか全国ロードショー
監督・脚本:塩崎祥平
主題歌:花*花「額縁」(Ten Point Label)
出演:陽月華 石井由多加 佃井皆美 木下彩音 松村武 今出舞 星能豊 小日向えり 関口まなと 高見こころ 雷門福三 国木田かっぱ 竹下景子 小日向文世
配給:日本出版販売

【ストーリー】 堂下香奈(陽月華)、38歳。画家になる夢を挫折し、両親の元で無気力な生活を送っていた。ある日、妹の暁美(佃井皆美)と娘の樹月(木下彩音)が家に住み着き、香奈を軽蔑したことで堂下家の生活が一変する。家に居づらくなった香奈は神秘的な男性と出会い、ふたたび絵を描くようになった。絵に没頭するようになり、香奈が内に秘めていた魂が解き放たれる時、家族、そして奈良の街に危機が降り掛かる―。

©2018「かぞくわり」LLP