池松壮亮 × 蒼井優 新井英樹による伝説のコミックを映画化『宮本から君へ』今秋公開!

昨年4月にテレビ東京で放送されたドラマ版が第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞した、「愛しのアイリーン」や「ザ・ワールド・イズ・マイン」などを手掛けた新井英樹による伝説の漫画を、池松壮亮、蒼井優の共演で映画化する『宮本から君へ』が、今秋公開されることが決定した。併せて、写真家・佐内正史による撮り下ろしビジュアル、本作のメイキング写真がお披露目となった。

原作は、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒の記録を描いたコミック。1990年にモーニング(講談社)で連載がスタートし、1992年に第38回小学館漫画賞 青年一般部門を受賞。2009年には「定本 宮本から君へ」(全4巻、太田出版)が出版され、いまもなお俳優やミュージシャン、漫画家など各界から熱烈な支持者を生み続けている。ドラマ版では、主人公の宮本浩が営業マンとして奮闘する姿に焦点を置いた“サラリーマン篇”が描かれたが、映画版は、宮本浩と中野靖子を中心に繰り広げられる“極限の人間賛歌”となっている。

主人公・宮本浩には、ドラマ版に続き、「宮本浩という人は、僕にとってどの歴史上人物よりも星であり、ヒーローでした」と語る池松壮亮。また、本作のヒロイン・中野靖子を、昨年の第41回日本アカデミー賞主演女優賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞など国内映画賞の様々な主演女優賞を受賞した蒼井優が演じる。池松と蒼井の共演は、『斬、』(2018)に続いてとなるが、二人の初共演はドラマ「うきは-少年たちの夏-」(2002)となり、出身地や大学など共通点も多く、役者としても認め合う存在。本作では、感情をむき出しにして激しくぶつかり合う宮本と靖子を、絶妙なコンビネーションで演じる。さらに、宮本を囲む登場人物たちもドラマ版のキャストが再集結し、松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らが出演するほか、映画版の新たな豪華キャストの発表も予定している。

監督はドラマ版に続き、『ディストラクション・ベイビーズ』の真利子哲也。脚本は真利子監督と『あゝ、荒野』の港岳彦が務める。撮影は、昨年9月29日にクランクインし、10月30日にクランクアップした。

キャスト&スタッフ コメント

■池松壮亮(宮本浩役)
この原作が手元に来てから、随分と時間が経ってしまったような気がします。ボロボロになるまで読み漁ったこの偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです。蒼井さんとは「斬、」から立て続けの共演となりますが、今度は宮本と靖子として、物語の中の人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました。そのほかキャストそれぞれの、抜群のアクトも楽しみにしていただければと思います。まだ仕上げ真っ最中でどうでるか分かりませんが、生きてゆく覚悟、信じる覚悟、そして人生を感じるような映画になるんではないかと期待しています。傲慢な男ですが、今秋、宮本からあなたへ、よろしくお願いします。

■蒼井優(中野靖子役)
全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だった為、撮影3日目には既にヘトヘトでした。こんなに早く疲弊した現場は初めてです。体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だったのですが、共演者の皆様と労り合い、励まし合い、スタッフの皆様に助けていただき、なんとかクランクアップすることが出来ました。こんなに高カロリーな作品はなかなか無いと思います。公開を楽しみにしていただければと思います。

■真利子哲也(監督・脚本)
はじめて「宮本から君へ」の映画化に声かけられたのは2012年の夏。十代の頃から読み耽っていた新井英樹さんの原作に、二つ返事で引き受けました。ただ覚悟を決めたところでなかなか実現に及ばず、気づけば6年が経ちました。これだけ時間がかかったのは生半可な気持ちで映画化するような原作ではないからで、集まるべくして集まったキャストとスタッフの面々。特に池松くんと蒼井さんのこの映画に対する意気込みたるや並大抵ではなくて、その芝居はさることながら、それぞれ歩んできた役者としての人生が重なる奇跡をみたと思える現場でした。平成最後の夏の終わりに池松壮亮と蒼井優を中心に据えて「宮本から君へ」を撮影できたことが、この原作にとって最高の瞬間だったと断言できる映画になりました。

■新井英樹(原作)
映画版『宮本から君へ』の最初の陣中見舞い
ロケ現場となった王子・飛鳥山公園で池松くんとふたり、隠れタバコを喫いに歩いていたときの会話
ボク「『宮本から君へ』の映画では、オレ、ブン殴られたいんだよ」
池松「俺もですよ」
ドラマの「世界」を構築・牽引した宮本浩こと池松壮亮本人がそう言うか…と。ドラマ版で観た蒼井優さん扮する中野靖子の輝きは驚きでした。全話通してもゲスト出演には思えない、違和感すら覚えるあの存在の力。
写真家・佐内正史さんがドラマ版の打ち上げトークショーで放った名言
「真利子には愛はあるけど情はない」(笑)言い得て妙!!いや、真芯だ!!これ表現者として最強なんですよ!!
この三人が原作の、ある意味本番パートで「自分こそが一番」と生命力バトルを繰り広げるってだけで胸が高鳴り「原作クソ喰らえ!!」と殴り倒されたがってるボクの夢を叶えてくれそうです!!

『宮本から君へ』
今秋、全国公開
監督:真利子哲也
原作:新井英樹「宮本から君へ」(百万年書房/太田出版刊)
脚本:真利子哲也 港岳彦
出演:池松壮亮 蒼井優 松山ケンイチ 柄本時生 星田英利 古舘寛治
配給:スターサンズ KADOKAWA

(C)2019「宮本から君へ」製作委員会