セクシーな名女優を痩せ加工したカンヌ映画祭公式ポスターが波紋を呼ぶ! 当の本人が余裕のコメント発表!

世界で最も権威と知名度のある映画祭といっても過言ではないのが、フランスで毎年5月に開催されるカンヌ国際映画祭だが、今年は開催の1カ月前以上から映画作品以外の点で物議を醸している。

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Cannes Film Festival poster sparks airbrushing row – BBC News

先日、今年のカンヌ映画祭の公式ポスターが公開された直後から、批判がマスコミやファンから殺到しているのだ。ポスターでは往年の名女優で、マリリン・モンロー(MM)やブリジッド・バルドー(BB)と並び称されたセックスシンボル的存在の名女優クラウディア・カルディナーレ(CC)の写真が使用されているが、写真を加工して痩せて見えるようにしていると批判が殺到しているのだ。

ポスターでは1959年にイタリアで撮影されたモノクロの写真を加工し、楽しげな表情でダンスをして跳躍するクラウディアの姿が、第70回となるカンヌ映画祭を祝うかのようで真っ赤なトーンのイメージに仕上がっている。しかし、元ネタ写真と比べると明らかだが、カンヌ映画祭ポスターではクラウディアがより痩せて見えるようにフォトショップしてあり、特にウェストや足部分の“痩せ”は顕著だ。

「ポスターは素晴らしいが、太ももが細く見えるように写真はあからさまに加工してあってひどい」「クラウディアの洋服サイズは一回転しただけで、ワンサイズダウンしたようだ」「クラウディア・カルディナーレをフォトショする必要なんてある?狂ってるわ」「クラウディアはカンヌ映画祭的には太っているとみなされているのか」などなど。

この批難にも関わらず、カンヌ映画祭のイベントディレクターは「非常によい反響を受けている」と屈していないが、フェリーニの「8 1/2」などで知られ、60、70年代を代表する映画スターで現在78歳のクラウディア本人もコメントを発表した。

「このアートワークに使われた写真に関してのコメントは何もありません。これはただのポスターであり、私やダンスや跳躍を代理して表現するものではありません。軽やかさを強調し、私を夢見るキャラクターに見せるために加工してあるに過ぎません。昇華されているのです。このアートにリアリズムは必要ありませんし、私自身フェミニストとして、この作品に女性の姿を攻撃しているように見受けません。世界にはもっと議論を重ねる大切なことが山ほどあります。たかが映画、ということをお忘れなく」と、ポスターを擁護し、ポスター批判に対してバッサリ。

問題のカンヌ映画祭りは5月17日から28日まで開催され、スペインのペドロ・アルモドバル監督が審査委員長を務める。(D姐