【全起こし】山田孝之、佐藤健に飲みの席で出演オファー、「やります」に「信じられなかった」映画『ハード・コア』公開直前イベントレポート 全文掲載

佐藤:どうするの(笑)。言わない気ですか?

山田:本当の気持ちを全部出すよ。こうやって間をつなぎながら、なんかないかなって考えてるんだよ。それ、いつもなんだ俺(笑)。

佐藤:先に考えておけ。来る前に。

山田:考えてた?

佐藤:僕は平成しか知らないですから。平成の大事件とか言われても、平成が終わることが一番の事件ですよ。

山田:あー、考えてた答えだね!なるほどね…。上手い。

(会場拍手)

会場のファン:健の面白い話、聞きたーい!

佐藤:うるさいな(笑)。

荒川:呼び捨てやめろ(笑)。「健の面白い話、聞きたーい」って言ったから、呼び捨てやめろって(笑)。ごめんなさい、嘘です(笑)。

佐藤:すいません(笑)。荒ぶっちゃいました。まだ左近が抜けきれてない(笑)。思いつきました?

山田:(荒川に)なんかありますか?

佐藤:主演が言わないスタイル!?

荒川:ないよね〜、そんなこと言えないでしょう。

山田:そいうことなんですよね…。

佐藤:誰も言わないスタイル!?

荒川:平成…。中学生だったなと思って。平成元年…。昔、高円寺に一人暮らししていたんですけど、ちょっと古いアパートだったのでネズミが出ると。大家さんが下に住んでいて、毒だんごみたいなのをくれたんですよ(笑)。でも当然、そんなの食わないでしょ?ネズミも頭いいから。だから薬局でゴキブリホイホイがでっかくなったような、ネズミ捕りを買ってきたんですよ。ベタっとくっつくやつ。冷蔵庫の下に置いておいたら二日後にでっかいネズミが捕まってたんですけど、まだ生きていて。ちょっと可愛そうじゃないですか。これは生殺しだなと思って、一応ビニール袋に入れて、でもまだガサガサしてるから(笑)。可愛そうだなと思いつつも、下にゴミ置き場があったので、そこにバーンって置いて(笑)。それが一大事件です(笑)。

山田:それ以降、なんか生き方が変わりましたか?

荒川:変わってないけど、可愛そう。生きるも地獄、死ぬも地獄だなと。

MC:しぼり出していただいて。ありがとうございます(笑)。一応、これは皆さんの台本には書いてあったことでありますから(笑)。

山田:すいませんでした(笑)。

MC:では、そろそろ。

山田:大事件ですか? すごく重たい空気になっても大丈夫なんですか? 両親の離婚の話とか聞きたくないと思うんですよ。そこからすごくふさぎ込んで学校にもあんまり行かなくなって、そんなこと言ってもしかたないからな(笑)。だからたいしたことないです。僕は今日も元気!ずっと元気!

MC:(笑)、では最後は山下監督に締めていただければと思います。

山下:僕も初めてですよね、まるまるまたいだのは。年号を。事件はいっぱいありましたけど、昭和生まれなんで、昭和がまたすごく遠くになっちゃったなという感じです。はい。

山田:すいません、『ハード・コア』を作れたことが一番(の事件)ですね。あと、顔を見ていて思ったんですけど、山下さんと出会ってしまったことが結構事件かなと、今思いました。

MC:はい、どうもありがとうございました!

『ハード・コア』
11月23日(金・祝) 全国公開
監督:山下敦弘
原作:狩撫麻礼・いましろたかし「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
脚本:向井康介
出演:山田孝之 佐藤健 荒川良々 石橋けい 首くくり栲象 康すおん 松たか子
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 現代日本―。都会の片隅で細々と生きる権藤右近はあまりにも純粋で、曲がったことが大嫌いだ。間違いを正そうとする自らの信念をいつも暴力に転嫁させてしまうため、仕事も居場所もなくしてきた。そんな右近の仕事は、山奥で怪しい活動家の埋蔵金探しを手伝うこと。共に働く牛山だけが唯一心を許せる友人だ。二人を見守るのが、右近の弟・権藤左近。一流商社に勤務するエリートだが、腐った世の中にうんざりし、希望を失っていた。ある日、そんな彼らの前に、謎の古びたロボットが現れ、男たちの人生が一変するような一大事が巻き起こる。

©2018「ハード・コア」製作委員会