【全起こし】黒木華、自慢できることは「なで肩」、野村周平は「身体能力」、成田凌は「汗の量」!? 映画『ビブリア古書堂の事件手帖』完成披露試写会レポート 全文掲載

それでは、最後に『ビブリア古書堂の事件手帖』完成披露試写会、締めのお言葉ということで、黒木さん、野村さん、三島監督に一言ずつご挨拶をいただければと思います。野村さんからよろしいでしょうか?

野村:本日は足元の悪い中、ご来場いただき誠にありがとうございます。本当に、こんなに心が温まる作品はなかなかないと思います。そして、過去パートと現代パートのギャップがあって、しっかりとしたミステリーになっています。一回だけだと分からないことがたくさんあると思うので、ぜひ2、3回観ていただきたいと思います。皆さんでワイワイ観た後に、「あれは結局誰だったんだ」とか謎解きしていただけたら楽しいんだろうなと思ってます。本日は誠にありがとうございました。

MC:ありがとうございました。黒木さん、お願いします。

黒木:そうですね、本というものは本当に素晴らしいものだと思っていて、本だけではなく、古書という話になりますと、古書を過去に持っていた人からのつながりだったり、自分の親だったり、そういうものから時代を超えてつながっていくということを感じるので、この作品は本当にそういうところを感じることができる作品だと思っていてますし、そいういところを解き明かしていく栞子さんのかっこいいところが描かれていますので、ぜひ鎌倉の風を感じながら、大輔の気持ちとか、皆んなの気持ちを感じていただけたらなあと思います。楽しく観てください。今日はありがとうございました。

MC:ありがとうございました。最後に三島監督に一言いただきたいと思います。

三島:誰かを思う心だったり、何かを強く思う心というのは、もしかしたら自分の人生の中では叶わなかったり、届かなかったりすることがあるのかもしれないのですが、もしかしたら、自分が死んだ後に何か違う形で誰かにそれが届いて、その人に何か影響を与えるということがあるかもしれません。そんな奇跡な瞬間をこの映画の中で、見つけて帰っていただけたら、幸せだなと思います。今日は映画を楽しんでいってください。ありがとうございました。

MC:ありがとうございました!

『ビブリア古書堂の事件手帖』
11月1日(木)全国ロードショー
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
脚本:渡部亮平 松井香奈
出演:黒木華 野村周平 成田凌 東出昌大 夏帆
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA

【ストーリー】 鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。

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