【全起こし】東出昌大「ムードメーカーは瀬戸くん」、瀬戸康史「撮影後も月1で会ってるほど仲がいい」『寝ても覚めても』プレミア上映&舞台挨拶 レポート 全文掲載

MC:ありがとうございます。少し前になってしまいますが、5月に行われたカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、大きな反響があったと伺っております。改めて、おめでとうございます。この作品は、とても恋愛感情に揺さぶられる恋愛物語になっておりますが、同じ顔をした二人の男性が出てくるというところで、現実的にはそういった状況は珍しいかもしれないですけれども、どこか面影が似ているとか、これからご覧になる皆様にもどこか恋愛を重ね合わせる部分も多いかと思います。そこで改めて皆様にお伺いしたいのは、この映画に参加されてご覧になって、ご自身の恋愛観がどのように揺さぶられたのかという、恋愛観を聞いていきたいと思います。

東出:恋愛観?

MC:はい。まずトップバッター、東出さん、お願いできますか?

東出:今日これからご覧いただくので、感想は皆さん、千差万別だと思います。僕はこの作品を観た後に、台本は知っているんですけど、何か疼きのようなものを感じて、非常にヒリヒリする思いがしました。楽しみになさっていてください。…恋愛観?(笑)。恋愛観は…どうです?瀬戸くん。

瀬戸:そうですね、恋愛観…。

東出:なんでいい声でしゃべってるの?(笑)。

瀬戸:いや、いつもこんな声です…。難しいですね。僕でいいんですか?唐ちゃんですよね?次、唐ちゃんの番。

MC:大丈夫です。

瀬戸:恋愛観ですよね?

MC:そうです。どのように揺さぶられたか。

瀬戸:揺さぶられたというか、ピュアっ怖ぇ!って。ピュアってすごくいいイメージだったんですけど、唐ちゃんが演じている朝ちゃんを見ていると、とても怖く感じた。だから、ピュアって幸せなことだけじゃないんだなって思いましたね。

MC:ありがとうございます。怖く感じられたという朝子を演じた唐田さん、いかがでしょうか。

唐田:こんなことを言うと「え?」って思われるかもしれないですけど、朝子と私自身はそんなに変わらない気がしていて。だから、この作品で朝子を演じて、自分に嘘をつきたくないなってさらに深く思いましたね。

MC:ありがとうございます。お隣の山下さんはいかがでしょうか?

山下:私は朝子には共感はできなかったんですけど、でも1回でいいから、目が合った瞬間に心が奪われるようなそんな経験がしたいなって、朝子が羨ましく思っちゃいましたね。

瀬戸:なるほど…。

MC:今、男性陣から…。

瀬戸:相づちしたほうが、やっぱ仲の良さを伝えたいからさ!

渡辺:ここらへんしか聞こえない声で、ずっと(瀬戸が)「なるほど」「たしかに」って(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。お隣の伊藤さん、そのままお話いいでしょうか?

伊藤:わかっていても、その考えている通りにはならないことってたくさんあると思うんですけど、それを思うままに行動できるっていうのはなかなかできないことだと思うので、いいことなんじゃないかなぁと思うんですけど…あ、間違えちゃった!でも大丈夫です。楽しんで観てください(笑)。

山下:何ー?(笑)。

MC:訂正はしなくて大丈夫ですか?

伊藤:大丈夫です!言っちゃいそうで。まだ観てないんですよね?

MC:そうです。これからご覧になります。

伊藤:間違えました!(笑)。

MC:ありがとうございます。続きまして渡辺さん、お願いいたします。

渡辺:もう配信されているんですけど、今回の映画の主題歌で(tofubeatsの)「River」という曲があるんですけれども、その曲が象徴しているように、僕はこの映画を観て“時間”というもの、それこそ川の流れのように流れていく“時間”というものを意識させられたんです。周りは時間と共に移ろい変わっていくけれども、自分の中に変わらず残っているものみたいな強さ、強い想いが、流れていく中にもとどまるものがあるというのを今回すごく感じさせられまして、恋愛ってそういうことなのかなぁとなんとなく感じた映画でした。