【全起こし】「ジョジョの奇妙な冒険」第4部実写化! 主演は山﨑賢人、監督は三池崇史!

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(左から)高橋雅美、市川南、伊勢谷友介、真剣佑、小松菜奈、山﨑賢人、神木隆之介、岡田将生、山田孝之、三池崇史、平野隆

MC:皆さま本日は東宝株式会社、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社、共同配給による邦画企画製作・キャスト発表会見にお越しいただきましてありがとうございます。ご案内にも記載しております通り、このたび日本の映画界を牽引してまいりました、東宝株式会社とワーナー ブラザース ジャパン合同会社が、2017年夏の公開に向けまして初めて作品の共同製作・配給をすることとなりました。本日はその記念すべき作品の企画製作及び監督・キャストの記者発表を行いたいと思います。

それでは本作のプロデューサー、共同製作の2社からご挨拶と今回のプロジェクトにつきましてご報告させていただきます。まずは本作のプロデューサー平野隆さんです。続いては東宝株式会社取締役・市川南さんです。続いてワーナー ブラザース ジャパン合同会社社長兼日本代表・高橋雅美さんです。よろしくお願いいたします。まず、平野プロデューサーからご挨拶と作品のタイトル発表をお願いいたします。

平野:プロデューサーの平野と申します。今日は残暑の折、お忙しいなか、これほどたくさん、本当にたくさんの方々にお集まりいただきありがとうございます。これから東宝さん、そしてワーナー ブラザースさんの配給による新作映画のタイトルを発表させていただきます。後ろのモニターで発表いたします。本作のタイトルはこちらです。

ジョジョの奇妙な冒険
ダイヤモンドは砕けない 第一章

MC:それではここで「ジョジョの奇妙な冒険」について私の方から簡単にご説明させていただきます。集英社・週刊少年ジャンプで1987年1・2合併号から連載がスタート、現在もウルトラジャンプ誌上で連載が続く荒木飛呂彦先生の代表作です。シリーズ117巻で累計売上9000万部を記録している超大ヒット漫画です。ルーブル美術館で作品が展示され、Gucciとのコラボレーションが話題となるなど、海外でも高く評価されています。そんな超人気コミックの実写映画化が誕生から30年を迎える2017年に向けて、遂に決定いたしました。それでは平野プロデューサーより本作の製作への意気込みや東宝とワーナーによる配給の経緯など、プロジェクトに関するお話をお願いしたいと思います。

平野:いろんな原作があると思うんですが、普通は100万部、200万部という部数でもみんなビックリされるんですが、この「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズというのは、累計で9000万部、今もなお売れ続けておりましていずれ1億部というものに到達するのではないかと思っておりますけれども、そういう超大作、すごい作品を自分が手掛けることになり身が引き締まる思いです。

私事ですが、実は30年ほど前に家庭教師をしておりまして、その生徒から「スゴイ漫画がある」と連載第1回を見せられたのが最初です。そこでこの漫画の新しさ、絵もストーリーもファッショナブルでエレガントな感じに私には映ったのですが、そういう漫画の実写化をですね、今回発表する、今、考えられる最高のキャストと、最高の監督で映画化できることを大変光栄に思っております。「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのテーマというのは人間賛歌です。この映画も本当に人間のすばらしさ、そしてジャンプの精神も引きずって素晴らしい作品にしたいと思っております。

共同配給の経緯ということなんですが、東宝さん、ワーナー ブラザースさんという大きなメジャーの会社2社が初めて共同配給をされるということは、元々企画の段階からいろんなオファーがあったんですけれども、我々としては日本で一番配給力のある東宝さんに配給をお願いしたいなと思いました。そしてこの原作は日本のみならず世界中で愛され読まれている作品ですので、洋画も邦画も両方を配給されているワーナー ブラザースさんにもお手伝いいただき、両社の共同配給にはならないかという交渉を重ね今日に至ります。30年前にこの漫画が登場したときにも、すごく新しい幕開けでしたが、配給の方でも初めてこの2社が手を組むということで、新しい映画の幕開けとしてこの作品が提供できればと思っております。私もいちファンとしてどんなものができるのか楽しみでなりませんけれども、ここにいるみなさんも是非楽しみにしていただければと思います。ありがとうございます。

MC:続きましてこの歴史的作品を製作・配給する2社よりひと言いただきたいと思います。まず年間興行収入で2003年から2015年まで13年連続興収第1位を誇ります東宝株式会社・市川代表取締役よりお願いいたします。

市川:本日はありがとうございます。本作はTBSさんとの共同製作、ワーナー ブラザースさんとの共同配給をやらせていただいて光栄に思っております。是非よろしくお願いいたします。原作はエンターテインメントな作品を志す日本の映画プロデューサーとしては1回は(実写映画化を)考えたことがある原作だと思います。我々も考えましたが、スケールが壮大すぎてこれはちょっと無理だろうなといろんなプロデューサーが思って映画化が実現できなかった最後の原作と言ってもいい偉大な原作だと思います。

それをTBSさんが映画にするという話を最初に伺ったのが5年以上前だったように記憶しておりますが、TBSの映画の責任者でいらっしゃった濱名さんに「是非やりたい!」と申し上げた記憶がございます。プロデュースを平野さんがやられて、ほかにもいろいろあって今日に至ったわけです。ワーナーさんとの共同配給で、東宝が劇場周りの営業をやり、ワーナーさんが宣伝を主にやられます。公開は来年の夏、TBSさん、ワーナーさんとのコラボレーションの力を最大限発揮して来年夏のNo.1というよりも年間の邦画洋画合わせたNo.1のヒットに育てるべく全力を尽くして当たっていきたいと思います。どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。

MC:続きましてハリウッドの映画会社の中でNo.1のフィルムライブラリーを誇りますワーナー ブラザース ジャパン合同会社・高橋社長、よろしくお願いいたします。

高橋:本日はありがとうございます。お2人からありましたように、このような素晴らしい作品が映画化されるということで、いち映画ファンとしても本当にゾクゾクしております。いろいろあるなかで難しい作品と言われているものを、映画化までたどり着かせていただいた平野さんはじめ、製作陣の方々、そして関係者の皆様に御礼を申し上げたいと思います。本当にこの作品は来年のNo.1を狙う作品、そして世界に打って出れる作品だと思いますので、今回、東宝さんが配給、我々が宣伝で合同配給というかたちですが、2社がそれぞれのいいところを出し合って、配給・宣伝においても新しい1ページを何か開けるような、すばらしいキャスト、すばらしい監督ですばららしい作品になると思っておりますので、その作品を日本、そして世界に出ていけるように頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございます。

MC:では監督をご紹介したいと思います。監督は三池崇史さんです!
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MC:三池監督、この責任重大なオファーを受けたときの心境、作品に対する思いを含めてひと言いただけますでしょうか。

三池:自分は気が弱いタイプなんで、オファーいただいたときは3日間眠れずにどうしようかなって、逃げるわけにはいかないんで、是非やらせてくださいと受けて立ちました。これをつくってしまった後、我々は何をつくればいいんだっていう思えるような作品にしなければいけない。撮った先のこと、またそれで日本映画全体が一回リセットするというようなそれぐらいのビッグタイトルだと思いますので、力の限り精一杯やっていきたいと思います。

MC:つづいていよいよキャストの発表になります。みなさまモニターにご注目ください。
主人公・東方仗助役、山﨑賢人さん!
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MC:仗助の同級生・広瀬康一役、神木隆之介さん!
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MC:同じく同級生・山岸由花子役、小松菜奈さん!
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MC:仗助と対立する虹村形兆役・岡田将生さん!
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MC:形兆の弟・虹村億泰役、真剣佑さん!
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MC:街の平和を脅かす殺人犯・片桐安十郎役、山田孝之さん!
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MC:仗助を導く空条承太郎役、伊勢谷友介さん!
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MC:さらに、仗助の母親・東方朋子役に観月ありささん、仗助の祖父・東方良平役に國村隼さんの出演も決定しております。
では皆様からひと言ずついただきたいと思います。

山﨑:本日はお集まりいただきありがとうございます。東方仗助を演じます山﨑賢人です。よろしくお願いします!

神木:広瀬康一役をやらせていただきます神木隆之介です。本当にすばらしい作品、すばらしいキャラクターを務めさせていただくことを光栄に思っております。緊張もありますが一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。

小松:山岸由花子役を演じさせていただきます小松菜奈です。今日はありがとうございます。よろしくお願いします。

岡田:虹村形兆役をやらせていただきます岡田将生です。僕自身”ジョジョ”のファンなので一生懸命、虹村形兆をやらせていただこうと思っております。よろしくお願いします。

真剣佑:虹村億泰役をやらせていただきます真剣佑と申します。みなさんの足を引っ張らないよう僕も全力で頑張るのでよろしくお願いします。

山田:どうも山田孝之です。”ジョジョ”なのでいつもより気合い入れて頑張ろうと思います。

伊勢谷:みなさん、こんにちは伊勢谷友介です。僕にとっては中学校、高校と読みあさっていた漫画のひとつです。本当に楽しみにしております。特にこのキャラクターはオラオラいうんですけど、オラオラを真似していたぐらい大好きなので、山田君に負けないくらい頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

MC:ではここで原作者の荒木飛呂彦先生よりメッセージが届いておりますのでご紹介させていただきます。

満を持してというか、遂に実写映画化する運びになりましたことは、原作者として誠に光栄なことです。豪華ですばらしいキャストとスタッフの皆様に集まっていただき十分すぎる製作体制でつくられるとのこと、とても期待しております。10年前なら不可能だった映画表現や技術を持ってどうつくられるのか、私も完成を楽しみにしております。

MC:という荒木先生からの熱いメッセージをいただきました。ありがとうございました。では質疑応答に移りたいと思います。まず私の方からいくつか質問させていただきたいと思います。まずは監督・キャストの皆様に共通の質問ですが、この実写化に当たって今の率直な気持ちをお聞かせください。

山﨑:30周年ということで、自分が生きてきた時間よりも長く愛され続けている”ジョジョ”という作品を実写化するということで、とにかく頑張るしかないなと思っているんですけど、自分自身本当にこの豪華なキャストの方々と三池監督と、これからスペインでこれが映像になっていくというのが本当に今はワクワクしています。不安がたくさんある分、その分楽しみで仕方がないです。頑張りたいと思います。

MC:今サラッと重要な情報が、スペインでということですがそうなのか!っていう、のちほど監督にも伺おうと思いますけど。

山﨑:あぁぁ~…

MC:いいです、いいです(笑)。神木さんはいかがでしょう。

神木:緊張しますね、やっぱりプレッシャーも大きいですし、だけど本当にひたすら頑張るしかないなっていう気持ちでいっぱいです。これから役づくりもどういうふうに康一を見せていきたいのかとか、どういうふうに思ってもらいたいかっていうのを慎重につくっていきたいなと思っております。とにかく頑張ります。

MC:小松さんいかがでしょう。

小松:山岸由花子という個性的なキャラクターを演じる楽しみもありつつ、超人気漫画ということで緊張もあるんですけど、その緊張感をいい緊張感に変えて、全力で取り組んでいけるように頑張りたいと思います。

MC:はい、ありがとうございます。岡田さんいかがでしょう。

岡田:はい、僕も同様に緊張していますし、やっぱり楽しみでもあるので、ファンの方々が納得いくような作品にしたいと思っていますし、形兆という役を大切にやっていきたいなと思っております。

MC:はい、ありがとうございます。真剣佑さんいかがでしょうか。

真剣佑:僕は、本当に大先輩で大好きな皆さんとご一緒できるということですごくうれしい気持ちがあるんですが、偉大な”ジョジョ”という作品を今からスペインで撮影していくということで、僕もすごく頑張らなきゃなという気持ちでいっぱいです。精一杯頑張ります!

MC:はい、ありがとうございます。山田さんいかがでしょう。

山田:”ジョジョ”という本当に大きな作品ですし、東宝、ワーナー組んでということで一大プロジェクトですし、本当だったら気負いそうなんですけど、片桐安十郎は史上最低の殺人鬼ということで、割と素に近い部分があるんで、役作りはたぶん大変じゃないのでそれで意外とリラックスできてるんですけど、まぁそんなに緊張はしてないです。

MC:はい。伊勢谷さんいかがでしょう。

伊勢谷:そうですね、あのー、僕にとっては本当に当時から何の漫画よりも映像化しているのを見たいと思わせるような作品で、グラフィック的にもそうですし、奇想天外な設定もそうですし、で、それがまさか映画として成立していくっていうふうなお話を聞いたときに自分がその中にいるのもちょっと緊張というか不安で仕方がないというのが一番最初の印象から始まって、実際に僕も中にいさせていただくことになったということで、これはもう本当になんとかして、あのグラフィックに近しいものを感じさせるようなものを、監督がこれからつくっていかれるというのを、ほとんど観客として楽しみですね。是非皆さんに楽しんでいただけるものにしていけたらなと思っております。

MC:はい、ありがとうございます。そして監督いかがでしょうか。

三池:あの、じゃスペインについてご説明を。原作の舞台は杜王町という(架空の)町が舞台なんですが、日本だけに限らず世界中から杜王町を探そうということから始めて、スペインのバルセロナから1時間くらい離れたところにシッチェスという町がありまして、

(そこで伊勢谷が自撮りを始める)

MC:伊勢谷さん自撮りしている場合ではございません(笑)。どうぞお続けください。

三池:そこで映画のほぼすべてに近いシーンを撮り切ろうと。

MC:町まで言って大丈夫なんですか? これから撮影するのに。

三池:大丈夫です。エキストラどうするんだっていう問題を今。観光で来られた方は是非。あの非常に美しい町で”ジョジョ”にぴったりな。

MC:楽しみにしております。そしてプロデューサー平野さんに伺いたいのですが、気になる第一章とありますが、これは続編の製作というのも視野に入れているんでしょうか。

平野:「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズっておよそ30年前の大学生時代と言いましたけれど、今、第8部まで行っていて非常に長い話なんですね。その中の第4部を切り取っているんですが、我々が映画化するときに、いろんな話がある中で、日本人が主人公で日本を舞台にしている第4部に必然的になりました。話もとても面白いので、そして4部自体も非常に長い物語なので2時間の尺で収まるものではないんですね。この第1章というなかで、これ1本でもワクワクして見られる映画にしたいと思っていますが、スタッフ、キャストみんな一致していることで、できれば先をやっていきたいという思いがあり、第1章とさせていただきました。

MC:ありがとうございます。ではキャストのみなさんに伺いますが、”ジョジョ”は非常に濃いキャラクターばかりですが、準備していることはありますか?

山﨑:まず、体格のいい東方仗助に近づけるべく、筋トレをしてます。仗助は髪型をけなされるとものすごくキレてしまうので、あ、そういう部分で、、えっとー。

山田:どういうこと? キレるってこと? 髪型変だよ。

山﨑:ここではちょっとまだ。。グレートっていう口癖があるので、そういうのをどう見せていけるかなっていうのを考えながら、やっております。

MC:では神木さんいかがでしょう。

神木:そうですねー、キャラクターの中では多分唯一、けんか慣れしてなさそうな平和っぽいキャラクターだなっていう印象があるんですけど、だけど康一の中に人一倍大きな勇気と根性、そして覚悟っていうものを持っているので、普段の立ち居振る舞い方を優しそうな雰囲気といざとなったときの勇気の大きさっていうギャップをどう演じることができるんだろう、どういうふうにつくっていったらいいんだろうってすごく考えています。

MC:小松さんいかがでしょう。

小松:私は髪の毛を伸ばしています。フフフ…。わかめをいっぱい食べています。今回アクションがあるかは、映画を観るまで楽しみにしていただけたらいいなと思います。

MC:岡田さんいかがでしょう。

岡田:そうですね、漫画を読み返していたり、今回、悪役として初めてやらせていただくので、冷酷な部分はもちろんあるんですけど、信念のあるキャラクターなので、このお2人と全力で戦えるように精神を整えております。

MC:真剣佑さんいかがでしょう。

真剣佑:はい、億泰という役は兄の形兆のことが大好きで本当に愛しているんですよ。だから僕も岡田さんを撮影が始まる前に”愛してます”と言えるような関係になっていたいなと思っています。

岡田:行くまでに会うかな?

真剣佑:あ、会わないかもしれないですね。ひとりで頑張ってみます! でも億泰はそれくらい形兆のことが好きなので、ちょっと憎めない、頭がおかしいというかちょっと抜けてる役なので、憎めない億泰を演じようと努力しています。

MC:山田さんいかがでしょう。

山田:あ、僕は変わらずこういった役なので、毎晩毎晩、夜道を行くときはすれ違う人を狙うっていう、まぁ一応大きな組織に僕も属しているので手は出しませんけど、精神的な部分で狙ってるっていう。

MC:大丈夫ですかね(笑)、では伊勢谷さんいかがでしょう。

伊勢谷:僕、山田君のあとのコメントしづらい(笑)、どこに落としていいか。何でしたっけ質問? (役づくりについて)あ、もう本当に岡田さんと同じように漫画を読み返したり、僕が思い出すところ、この役って全シリーズになるのかな、スピードとパワーも最強で時間も止められるようになってるんですよね。それが本当になればいいなーってずっと思いながら、今、役作りしております。よくわからないですけど、よろしくお願いします。

MC:それでは質問のある方、挙手をお願いします。

Q:平野プロデューサーに質問です。先ほど続編の可能性についてお話が出ましたが、外国人が主人公のエピソードもあるので、今後、今までの日本映画ではなかったような、海外も巻き込んで展開するということは見据えているのでしょうか。
それとワーナーと東宝の方には今後の可能性についてお聞かせください。

平野:すばらしい質問で、まさに先ほど申し上げた通り、第4部を完結させていきたいというのがまずひとつあります。第4部を完結させていくためには、あと数本必要なんですね。私と監督の中では構想があるんですが、それをまず完成させ、できれば、ほかにも日本人が主役じゃなかったりするんですが、本当にすばらしいシリーズがあって、原作もワールドワイドな原作なので、こういった作品からもし日本映画が世界に羽ばたいていけるチャンスがあれば、何年後かわかりませんけれどもそういう夢は私も持っておりますし監督も持っていると思います。このシリーズを盛り上げていって本当にできれば最高だと思います。

市川:共同配給ということを平野さんからご提案いただいたときは、これは面白いなと直感的に思いました。あらゆるヒット作には新しい試みがありますんで、今回は配給の組み方の新しさが面白いなと思いました。TOHOシネマズなど劇場の強みも生かし、ワーナーさんの洋画宣伝のダイナミックさ、面白みを邦画に移植するというのが本当に新しいなと思ってこの試みに大きくうなずいた記憶があります。今後もワーナーさんとの提携作品はあるんじゃないかと期待しております。

高橋:市川さんもおっしゃったように新しい試みは非常にいいと思います。何と言っても日本でたくさんファンの方がいらっしゃる作品を多くの方に愛していただけるように、お互い協力して新しいことにチャレンジして大ヒットにつなげたいなというのが一番です。世界中にファンがいて、アメリカの同僚と話していても彼らの子供たちは日本の漫画とかアニメが大好きだと、そういうものばっかり見ているという話もあるんですよね。これはやっぱり世界に出ていける作品なんじゃないかと思っておりますんで、まだ具体的に何か決まっているということではないんですけれども、そうなったらすばらしいなと思います。

Q:山﨑さんに質問ですが、30年続いている作品ですが原作は読まれたことはありますでしょうか。もし読んでいたら感想と、演じられる仗助の印象を教えてください。

山﨑:このお話をいただいてから読ませていただいたんですけど、その世界観にどっぷりハマりまして、1部から8部まで漫画を買いまして、今7部を読んでいます。

(場内笑いが起こる)

山﨑:ハイ(笑)。セリフだったり絵だったり、読み返したくなるところがたくさんあって、仗助は正義感がありすごく優しくて、でもめちゃくちゃ強くて人間としてかっこいいなと思いながら、この役をできることに誇りを持ってやりたいなと思っています。

Q:“ジョジョ”と言えば先ほど伊勢谷さんがおっしゃっていた「オラオラ」だったり、“スタンド”の存在が肝になってくると思うんですが、監督にお伺いしたいのですが、実写ではどのように表現されるんでしょうか。

三池:基本的に実写と漫画の区別っていうのは自分の中にはなくて、デジタル技術も進んで。ただ大事な中身っていうのは人間の心みたいな、“ジョジョ”の魂みたいな、そういう表現としてもちろん我々は踏襲していきますが、それは中身を、心を表現するための手段ということで。そこが目的ではないんですが、非常に漫画ならではの表現なので皆さんのキャラクターとか、衣装のつくり込みとか、または背景、それらもさっきのスペイン・ロケというのも、“ジョジョ”を“ジョジョ”らしく表現するために、このメンバーとスペインという背景というものが必要になってきているということですね。で、どこまでやれるかというのは我々現場でつくり込んでいくという作業になると思います。もちろん“スタンド”の登場しない4部はあり得ないと思いますので、期待を上回る“スタンド”をつくるべく、いろいろとシミュレーションというか実験を重ねているところです。

Q:平野プロデューサーに質問ですが、“ジョジョ”は原作の熱心なファンな方が多い作品だと思いますが、荒木先生がどれくらいどういうふうに関わられているのでしょうか。

平野:もちろんこれだけの作品の原作者であるので、製作するにあたりお聞きしたいことがあったので、その都度、先生のアドバイスをいただいて、間もなくクラインクインしますが、長い年月企画を開発していたので、その間、先生のいろんなアドバイスを受けながら、先生とキャッチボールさせていただいて、いろんな先生の思いもいただきながら、我々の思いも先生に投げかけながらここまでやってまいりました。脚本は映画にとってとても重要でそれによってここにいるみんなが動いていくんですが、それに関しても荒木先生と我々がつくり上げたものだと思っております。

Q:監督にお伺いしたいのですが、これから撮影をスペインのシッチェスでなさるということで、決め手について詳しくお伺いしたいのですが、監督が考えられている杜王町とシッチェスの共通する部分について教えていただけますでしょうか。

三池:原作では、歴史ある町が新興の住宅街になっていて、県内でも住みたい場所のトップクラスという、そこにいろんな犯罪が起こっていくという物語ですが、「ここ住んでみたいな」っていうのが一番のポイントですよね。風景的なモダンさと古さも持っていて、美しいビーチがありまして、人間がなんかね、自分にとって居心地のいい人たちが多いんですよ。おおらかな、さすがに今の時代ですからスペインでもお昼寝はしなくなったようですけど、向こうのスタッフにもたくさん参加してもらって、映画文化としては非常に成熟した町というか国なので、いい関係で現場を構築していけると思います。ポイントとしては立ってみて「この町に住んでみたいな」っていうことがポイントです。

Q:今出ているキャラクター以外にも何人か出るんじゃないかなと予想があるんですが、何かサプライズはあるんでしょうか。

平野:それはお楽しみにしていただけますでしょうか(笑)。来年の夏までありますんで、いろんなことを秘密にしておかなければいけないので。

三池:俺が答えると言っちゃいそうだから(笑)。

2016年9月28日 ザ・リッツ・カールトン東京

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