【全起こし】松坂桃李「お尻の痙攣はアドリブじゃなくてリアルを追求した演出です!(笑)」『娼年』公開記念舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:ありがとうございます。そろそろ時間が…とても名残惜しいのですが、最後に皆さんを代表して、松坂さんと三浦監督から、本日お越しのお客様、そしてカメラの向こうのお客様にメッセージをいただければと思います。では、松坂さんからお願いします。

松坂:本日は皆さん、本当にありがとうございました。この『娼年』という作品、舞台を含めると2年ぐらいかけて、舞台をやり、そして映画化となって、ようやく完成したものをこうして昨日から皆様に届けることができました。本当に嬉しいです。そして、この『娼年』という作品は、僕はぜひ共有する作品だと思っております。もちろん、一人で観るのもいいんですけれども、別々の日に観るとか、一緒に観るとか団体で観るとかでもいいんですけれども、それでこの作品を観ることによって、普段自分が何かを抱えている固いものみたいなものが、ちょっとでも柔らかくなるような、そんな優しさに包まれた作品だと思っているので、観終わった皆さんだからいろんな感想をお持ちでしょうけども、ぜひその感想をいろんな方々に広めていただいて、より、この『娼年』をもっともっとたくさんの方に届けてくれたら嬉しいなぁと思っております。本日は、本当にありがとうございました。

MC:ありがとうございます。では最後に、三浦監督、お願いいたします。

三浦:今日は皆さん、ありがとうございます。『娼年』、どうでしたでしょうか?

(会場拍手)

三浦:ありがとうございます。いろいろ賛否両論はあると思います。ただ、松坂くんをはじめ、キャスト、スタッフが、本当に死に物狂いで作りました。その結晶はスクリーンに繋がれていると思っております。たしかに過激なセンセーショナルな作品だとは思います。ただ、僕はこれをR18という指定もついてしましましたが…ついてしましたというか、最初からそういうあれだったんですけど(笑)。本当に多くの方に、普段、例えばこういう作品にちょっと嫌悪感というか、拒否反応を示している人にも楽しめるようにと思って、これは真顔で、娯楽作品、セックスのエンターテインメントという新しいジャンルというか、今までにはなかった作品を作り上げようとして、できたものもそうなったと自分的には自負しております。そのため、この作品の存在を知らない人がいるということは、やっぱりもったいないことですので、皆さん、気に入っていただけたらもちろん薦めてほしいですし、ちょっとでも『娼年』というものが映画館といったそういうところに爪痕を残せたら、もっといろいろおもしろいことになるんじゃないかなと自分では思っております。なので、皆さん、よろしくお願いします。今日はありがとうございます。

MC:ありがとうございました。これにて、舞台挨拶を終了させていただきます。監督、キャストの皆様をどうぞ拍手でお見送りください。ありがとうございました。

『娼年』
4月6日(⾦) TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー中
監督・脚本:三浦⼤輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社⽂庫刊)
出演:松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ ⼩柳友 ⾺渕英⾥何 荻野友⾥ 佐々木⼼⾳ ⼤谷麻⾐ 階⼾瑠李 ⻄岡德⾺ 江波杏⼦
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 主⼈公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門⼤学⽣。⽇々の⽣活や⼥性との関係に退屈しバーでのバイトに明け暮れる無気⼒な⽣活を送っている。ある⽇、領の中学校の同級⽣で、ホストクラブに勤める⽥嶋進也(たじましんや)が、美しい⼥性をバーに連れてきた。⼥性の名前は御堂静⾹(みどうしずか)。「⼥なんてつまんないよ」という領に静⾹は“情熱の試験”を受けさせる。それは、静⾹が手がけるボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌⽇に静⾹の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ⼾惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、⼥性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、⼼惹かれ、やりがいを⾒つけていく。

(C)⽯⽥⾐良/集英社 2017 映画『娼年』製作委員会