MC：松坂さん演じるマインドコントロールでターゲットを死に追いやる男・宇相吹と、沢尻さんが演じるその宇相吹が唯一コントロールできない刑事の対決が見どころですけれども、現場ではどのように取り組まれていらっしゃったんですか？その役作りとか雰囲気作りだったりとか。

松坂：宇相吹は人間か人間じゃないかという狭間みたいなところもあったので、歩き方とか、それこそ姿勢だったりとか、基本僕は猫背なんですけど（背筋を伸ばして）スッスッスッみたいな（笑）。

MC：あと、現場では仲良くしてはいけないということもやっていたんですよね？

松坂：これは自然とそうなりましたね。

沢尻：（松坂さんは）キャラクターがそのまま出てきたような感じで話しかけづらいオーラがあって、やっぱり「あ、話しかけちゃいけないんだ」みたいな、そうやってカメラが回ってないところから作っているのがさすがだなぁと思いました。

松坂：いえいえ…。

MC：本当は交じりたかったんじゃないですか？寂しいという気持ちもあったんじゃないですか？

松坂：孤独感はやっぱりありましたね！刑事チームは常に現場が一緒だったじゃないですか。

沢尻：そうですね。みんな和やかに、和気あいあいとお話ししていましたね。

松坂：じゃあ、僕がコミュニケーションをようやく取り始めたのは、この作品の打ち上げぐらいから？打ち上げとか中打ちくらいからちょいちょい、みたいな（笑）。

沢尻：（笑）。

MC：それは役作りの上でしょうがなかったかもしれないというね。

松坂：なるほど！そういうことにしておきます（笑）。

MC：そのピリピリッとした感じもスクリーンに出ていますから、この後、皆さんに観ていただきたいと思います。さて、松坂さん演じる宇相吹はマインドコントロールでターゲットを死に追いやる男で、唯一そのマインドコントロールが効かないのが、沢尻さんが演じる多田刑事。そんな宇相吹と多田刑事の息詰まるような対決が見どころですが、実は本日、人の心を操るプロ、いわば“リアル宇相吹”に来ていただいております。早速ご登場いただきましょう。メンタリスト、DaiGoさんです！

DaiGo：メンタリストのDaiGoです。よろしくお願いします。

MC：映画は観たんですか？メンタリストが観たこの映画の感想、すごく気になりませんか？人の心を操るプロですから。

松坂：いやー！この場で聞くんですか？

MC：楽屋で聞くんですか？（笑）。どうでしたか？

DaiGo：共感しました。よく使っている台詞が、日常的に使っている台詞が出てきました。

松坂：えぇー！！

DaiGo：うちのスタッフに言われたのは…今日ちょっと見た目を寄せてもらったんですよ（笑）。

沢尻：目が赤いですね！

松坂：ほんとだ！赤いですね、目が！

DaiGo：ここまでやってメイクさんに言われたのが、「見た目より性格のほうが似てますね」って（笑）。

松坂、沢尻：おぉー！！

MC：例えばどういうところですか？

DaiGo：よく言うのは、1日3回は言ってきたんですよ、「愚かだね、人間は」って。

沢尻：えぇー！！

MC：そんなこと言ってるんですか？！1日に3回も！

松坂：本当に言うんですね！

DaiGo：原作でもそうなんですけど、猫を2匹飼っていて大体いつもあんな感じなので。

松坂：すごい共通点だね！

DaiGo：観終わってから共通点があったのでおもしろかったし、オチを言うのはあれだと思うんですけど、予想していたオチとは違ういい感じの、いい意味で手が抜かれていないオチになっていて「なるほどー」と思って、でもやっぱり最後の感想は「周りからこういうふうに見られている可能性があるな」と、ちょっと自分を見つめ直しました（笑）。

松坂：へぇー！！これはなかなか聞けない感想ですね。

DaiGo：考えさせられる映画ですよね。思い込みで人を殺していくというのは原作でもそうですけど、本人は本当に何もしていないんですよね。人が勝手に他人のことをネガティブに考えたりして、そこからずるずるいくじゃないですか。あれはいろんなところで起きていることだと思って、そういうところを考えたほうがいい映画だなと、真面目に観ると思いましたね。

MC：松坂さんの宇相吹はDaiGoさんから見てどうでした？

DaiGo：こんなに簡単にマインドコントロールできたらいいなぁ！って思いましたね（笑）。羨ましい！っていうのが（笑）。昔すごく勉強したことがあったんですけど、結構大変なんですよね、マインドコントロールって。だから、映画のなかだと宇相吹さんはマインドコントロールで相手を殺していますけど、本当は超難しいし時間もかかるので。

MC：時間をかければできると（笑）。

DaiGo：（笑）。規律としてはあるんですけどね。でも、そこまでじゃなくても皆さんいろんなところでマインドコントロールされていますからね。

松坂：技術としては可能なんですね？

DaiGo：全然あると思いますよ。