MC：ありがとうございます。では早速お話を伺っていきたいのですが、まず「賭ケグルイ」ご出演のお話が来たとき、蛇喰夢子はかなり強烈な役柄で、（浜辺さんは）演じられていた今までの役とは違った感じだと思うのですが、オファーがあったお気持ちを教えていただけますか？

浜辺：私は1巻だけなんですけど、原作を読ませていただいたことがあったので、この役がどんな役でどういうお話なのかというのを知っていたので、私にこの役をオファーしていただいたというのがすごく驚きでしたし、ギャップがある女の子だったので演じるのがすごく楽しみになりました。

MC：実際に演じられてみていかがでしたか？

浜辺：やっぱり“賭け狂う”ところの顔はみんな振り切っていましたし、私自身できる限りのことを現場で、顔芸含めやりきれたなぁと思いました。

MC：“顔芸”というワードが出てきましたが、本作は登場人物の賭け狂った表情というのが印象的なんですけれども、顔芸をやりきることは大変なことだったんじゃないですか？

浜辺：どれぐらいやるかとか、自分がどういう顔をしているのか全くわからなかったので、現場ではモニター前に行かないようにして、自分で頑張って抑えていました。

MC：モニターでは見ないようにしていたんですね？

浜辺：はい。見ないようにしていました。

MC：それはなぜですか？

浜辺：モニター前で自分の思っていた以上にひどい顔を見ちゃうと、それから先は抑えこんじゃって表情も精いっぱいできないなぁと思ったので抑えていました。

MC：お二人もうなずいていましたが（笑）。

浜辺：結構誰もモニター前に行ってなかったですよね？

森川：誰も見てなかったよね？

MC：同じお気持ちだったんですね。高杉さんに伺っていきたいのですが、今回の鈴井涼太という役は、生徒たちにボコボコにされたりとか、異常にきょどったりとか、高杉さんもまたこれまでとは違う役柄を演じられたと思いますが、鈴井はいかがでしたか？

高杉：今までにないくらいずっと叫んでいて、おどおどしているというのは自分のなかではなかった役でした。今までは静かな役や暗い役が多かったので、こんなに発している役というのがなくて、こんなに表に出すって大変なんだなぁと演技をさせていただきましたね。あと台詞が早口だったり大きな声で言っていたりするので、台詞を忘れちゃうんですよね、すごく（笑）。だから家で練習するときも大きな声でしゃべりたいんですけど、「隣の家の人、大丈夫かなぁ」と思いつつ練習したりしていましたね。

MC：隣の家は大丈夫でしたか？

高杉：今のところ、苦情はなかったです（笑）。

MC：鈴井はかなりエネルギーを使う役柄ですよね。

高杉：そうですね。だから毎日声を枯らさないかとか心配で、でも声を枯らしたときは枯らしたときだと思いつつ、全力でやらせていただきました。

MC：ありがとうございます。そして森川さん、芽亜里ちゃんという役柄なんですけれども、今日もツインテールで芽亜里ちゃんを意識していますよね。

森川：ちょこっとだけ（笑）。さすがに普段があんな高さだとちょっと恥ずかしいので（笑）。

MC：JKのギャンブラーでかなりの女王様キャラ、芽亜里ちゃんも強烈なキャラクターですが、演じられてみていかがでしたか？

森川：普段の部分も、監督に「お嬢様抜けてないんじゃない？」って言われちゃって、「いやいやいや、そんなつもりはないですよ」って否定はしたんですけど、たぶん自然と芽亜里をやっている間は女王様な感じが抜けてなかったんだと思います。

MC：それはしゃべり方とか振る舞いですか？

森川：自分はそんな意識がなかったので何なのかはわからないんですけど、行動なのかな…。行動だったらお嬢様…女王…？（監督は）ひどいですよね、結構（笑）。

MC：板についちゃったということですね。

森川：そうですね。たぶん（笑）。

MC：ありがとうございます。今回監督を務められましたのは英勉監督でしたけれども、演出に関して何か言われたこととか印象に残っていることはありますか？

浜辺：英さんからの言葉では「どのシーンでもMAXを出してくれれば、最後に繋げたときにいい感じになるから、とにかくMAXでできる限りのことをやってくれ」って言われたのが、演じるときに一番大切で心に残った言葉でした。監督は現場でも笑い出したり、あたたかい現場だったのですごくやりやすかったですし、最初は監督が段取りの段階で笑い出してくすくす聞こえてくるのに慣れなくて、台詞が全部飛んじゃうというのがすごくあったんですけど、だんだん最後になるにつれて、それで現場が盛り上がっているんだなと感じていい現場だなと心から思いました。

MC：監督は撮っていてそんなに笑っているんですか？

浜辺：すっごい笑ってますよね！

森川：本番中もおもしろいと笑っていたりするんですよ。

高杉：笑ってNGとかも結構あって、僕らもそれにつられて笑っちゃうので困るところもあったりしました。でも、僕らはそれによってテンションが上がるというのはありましたね。

MC：ありがとうございます。高杉さんは、鈴井はゲームプレイヤーというよりも実況中継していくような役柄で、さっきも声を枯らさないようにとおっしゃっていましたが、役作りで参考にされた方はいらっしゃいましたか？

高杉：一番最初に監督から「香川照之さんと藤原竜也さん、どっちがいい？」って聞かれて（笑）、演技の仕方じゃないですけど、やっていくうえで意識するといいますか、「どっちがいい？」と言われた記憶はありますね。だから自分自身もどれぐらいやっていいのかと、いろいろ全力でやらせていただきましたけど、監督に止められたらやめようとずっと思っていて、結局最終話まで止められることもなく全力でやりきりましたね。

MC：香川照之さんと藤原竜也さんは互角だったんですね（笑）。

高杉：そうなんですよ（笑）。

MC：どっちと言ったのですか？

高杉：別の方が「香川さんをやりたい」とおっしゃってたみたいで、僕はできるかわからないですけど、藤原さんを目指して頑張りますという話はさせていただきました。