【全起こし】岡田将生演じる痛男に、木村文乃「この野郎!」、志田未来「嫌な気持ちに…」、夏帆「傷ついた…」 映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会レポート 全文掲載!

MC:ありがとうございます。せい!ということで、続いて田中圭さん、お願いします。

田中:皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます!莉桜を支えるプロデューサー役、田村をやらせていただきました、田中圭です。今回の『伊藤くんA to E』って、登場人物がほぼクズ、ほぼポンコツなんですけど、そういう作品を観ると僕はすごく心がホッとするんですね。なぜホッするかというのは、エンディングまで観ていただけたらきっと皆さんにも伝わると思います。こういうダメな人たちが集まって、岡田くん演じるぶっとんだ伊藤くんがどう変わっていくのかというのは、皆さんも観終わったらわかると思うんですけれども。こういうクズの作品というのは、クズには共感が持てて、僕は結構共感を持った作品なんですけど、皆さんもこの映画を観て自分のクズっぷりをどんなもんかと噛みしめながら帰れるような映画になっていますので、ぜひ楽しんでいってください。

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MC:ありがとうございます。そして最後にメガホンをとられました、廣木隆一監督です。お願いします。

廣木:こんばんは。監督をしました、廣木隆一です。自分のなかでもすごく楽しめる映画になっているのではないかと思っているので、今日観ていって楽しんでください。

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MC:ありがとうございます。恋愛ミステリーということで、なかなか話しづらいところもあるんですけれどもお話を伺っていきたいと思います。

まず岡田さん、今回は岡田将生史上最低な男性と言っていいくらいモンスター級の痛い男を演じられましたけれども、最初にお話が来たときはどのようなお気持ちでしたか?

岡田:こういう役を望んでいたので、すごくいいタイミングでラッキーと思っていたんですけど、思った以上にやばいやつでしたね。

MC:痛い男を演じたかったということですかね?

岡田:今までと違うような役をやりたかったので、それでこのタイミングで、こんなにクズでダメなバカなアホなやつとこの夏を過ごせたので、すごく気持ちよかったです。

MC:実際に完成した作品をご覧になってどんな感想をお持ちになりましたか?

岡田:伊藤くんと出会うことによって5人の女性が成長していくお話でもあるので、伊藤のクズさが過激なほどいい方向に向くのかなぁと思っていたので良かったなと思っています。なんかダメなことしか言ってないな…。

池田:いやいや、クズって言う度にライターさんたちが真面目に打ち込み始めるから(笑)

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MC:(クズというワードを)カウントしてるんじゃないかっていうくらいですけどね。そして木村さんも、木村さん史上最強の“毒女”を演じられたと思いますが、最初にお話を読んだときはどのような感想をお持ちになりしたか?

木村:お話を読んだときは、こんなに女であることを痛いと思わせてくれるというか、(思わせて)くれちゃう作品ってなかなかないなぁと思いましたね。人を嘲笑って、ののしって、いろいろ言っていた莉桜が、さっきおっしゃっていたように、いずれその指先が自分に向いてくるというところで、廣木さんはニヤニヤしながら「あとで全部自分に返ってくるからな」って言っていて、それだけが怖かったです(笑)

MC:今回矢崎莉桜という脚本家の役を演じられましたけれども、監督とは何かお話をされたんでしょうか。監督からどんなふうにやってほしいとかリクエストはあったんですか?

木村:冒頭の挨拶をご覧になってわかる通り、監督は本当に言葉数が少なくて、何かおっしゃってくださっても、フェードアウト気味にしゃべられるんですよね。だから「ん?ん?ん?」ってなって、最終的に聞こえなくて「わかりました…」って言ってやるしかない状態なんです。今回ご一緒させていただくのが2回目ということもあり、廣木さんのなかにこうしてほしいっていう人間の気持ちの流れは絶対的にあって、それを言葉数少なく「あっち行って。それはやだ。そっち行って」って伝えてきてくださるので、あとは私が気持ちの流れをちゃんと繋げられるかというところだなぁと思ってやっていたので、廣木監督との無言のアイコンタクトを特に大事にしていました。