【全起こし】宮野真守のビデオメッセージに「王子様感が溢れてる」「地が王子様」「溢れ出づる王子」と絶賛の声! 『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』初日舞台挨拶レポート全文掲載

最後になりましたが、早見さん、宮野さんをはじめとするキャストの皆様にもお礼を申し上げます。私は今回ほど声優さんの力を痛感したことがありません。皆さんの演技力は本当に素晴らしかったです。まさに“絵に命を吹き込んで”くださいました。それは単に、過密なスケジュールのなか、皆さんが原作をしっかりと読んでくださって、世界観とキャラクターを深く理解してくださったご苦労のおかげだと思っております。『はいからさんが通る』への愛、キャラクターたちへの愛をありがとうございました。早見さんの紅緒、とにかく可愛かったです。テレビアニメの紅緒ももちろん素敵ですが、早見さんの声を聞いたときに、私は「新・紅緒が誕生した!」と感じました。性格も表情もコロコロ変わって、しかも酒乱というこの大変なヒロインを、驚くほどいろんな声で演じきってくださいました。特に、酔っ払いのシーンは最高です。後編も思いっきり恋をして、泣いて、笑って、そして酔っ払って紅緒を生きてください。

本日はここにはいらっしゃいませんが、宮野さんにもぜひ一言お礼を言わせてください。初めて宮野少尉の声を聞かせていただいたとき、「おぉ…!そこに少尉がいる…!」と感動いたしました。少尉は女性にとって理想の男性、夢の男です。そんな難しいキャラが、宮野さんの声によってリアルにそこに現れました。涼やかで包容力があってロマンチックな声、本当に魅力的です。ありがとうございました。ちゃんと紅緒のもとに帰って来てくださいね。

その少尉と人気を二分する冬星を、クールにかっこよく演じてくださった櫻井さん。そのお声に心底うっとりいたしました。全編でも少し片鱗はありますが、冬星はこれからが見物です。恋愛も盛り上がり、色気もある二枚目であることは変わりませんが、原作ではもっとギャグシーンが増え、結構キャラを壊しています。櫻井さんのファンの皆さん、申し訳ありません。でも、櫻井さん、思いっきり壊れてみてくださいね。私もとても楽しみにしております。

そして、梶さんの蘭丸は、今までのいろんな作品で演じていらした感じとは一味違う思い切った演技で、とっても蘭丸でびっくりしました。アフレコの時に、梶さんがスタジオに入るやいなや、監督さんに「蘭丸と女装をしている蘭子ってどう声を変えたらいいですか?」と質問されたと、私はスタッフから聞き、そこまで蘭丸を大事にして研究してくださっているのだと、とても感激いたしました。後編では、歌舞伎役者っぽい蘭丸のシーンがあるかもしれません。また体当たりの演技を楽しみにしております。「もう、いやー!」がまた聞きたいです。

梶:さっき言わせていただきました。ありがとうございます。)

長くなってしまいました。キャスト、スタッフの皆様、観客の皆さんへの感謝を書き連ねるとキリがございません。これで終わりにいたします。劇場版『はいからさんが通る』を観た方全員に「いいね」といただければこんなに嬉しいことはありません。皆様、早見さんの主題歌「夢の果てまで」に元気づけられたまま、映画の余韻をかみしめつつ、楽しく家路におつきください。明日もまた頑張りましょう。それでは、後編でまた紅緒たちがお待ちしています。それまでどうぞお元気で。

2017年11月11日 大和和紀

(会場拍手)