【全起こし】松岡茉優「ポスターに“ラブコメ”って書いてあるんですけど、私はラブコメだと思ってなくて(笑)」 映画『勝手にふるえてろ』舞台挨拶レポート 全文掲載!

MC:ありがとうございます。続きまして、北村匠海さん、お願いいたします。

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観客:北村くーん!!

北村:ありがとうございます(笑)。イチ役を演じました、北村匠海です。今日はお集まりいただきありがとうございます。この映画は、僕のイチという役もそうなんですけど、きっと普段言えない言葉だったり、ある負の感情みたいなものを、イチの役に関してなんですけども、それを僕が役として全面に押し出した作品でもありますし、女優・松岡茉優という素敵な人に飲み込まれてほしいなと思います。僕も大好きな作品なので、今日は最後まで楽しんでいってください。ありがとうございました。

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MC:ありがとうございます。続きまして、大九明子監督、お願いいたします。

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大九:本日は台風も過ぎまして、風は強いですが、私が晴れ女のおかげでこのようなことになりまして、非常に喜ばしく思っております(笑)。それは冗談といたしまして、本日が『勝手にふるえてろ』のワールドプレミアということで、お客様方にご覧いただく初めての会となっております。タイトル通り、「勝手にふるえてろ」と自分に言いたいくらい、大変ドキドキ、一方ワクワクというところもございまして。この映画は、最初は、いわゆる主人公、ヨシカというのは変わり者ですので、そういったヨシカ的な人たちにまっすぐ届けばいいやと、広くすべからくいろんな人に届けるという欲は捨てて、ヨシカ的な人にビタッと寄り添って、そこをめがけて作ろうと、20代に自分が置いてきたあらゆる罵詈雑言を盛り込んだシナリオを松岡茉優に託しまして撮りあげた作品なので、まさか、このような素晴らしく偉大な映画祭のコンペティション部門にお招きにあずかるなんて、本当に生きていてよかったなという思いでいっぱいでございます。本日は楽しんでいってください。よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。せっかくの機会ですので、1問だけみなさんにご質問していきたいと思います。みなさまにお伺いしたいのは、演じられるうえで心がけられた点は何だったでしょうかと、監督には、演出するうえで心がけられた点は何だったでしょうかということをお伺いして参りたいと思います。松岡さんから、お願いしてもよろしいでしょうか?

松岡:原作のヨシカも大好きだし、大九さんが紡いだヨシカも大好きだし、ヨシカ的な人を救うためにはどうしようといろいろ考えたんですけど、たくさんの女の子に届いてほしいという気持ちよりは、報われてほしい人がたくさんいるなぁと思っていて。観てくださった関係者の方から「笑った」「おもしろかった」と言っていただいたんですけど…ポスターに“ラブコメ”って書いてあるんですよね。でも、私はラブコメだと思って撮ってなくて。

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大九:私もなの(笑)。

松岡:でしょう?誰が書いたんですか、それ?!

大九:言うでないよ、そういうことを(笑)。

(会場爆笑)