【全起こし】斎藤工、“日本のコメディアン”という共演者の無茶振りに「ノー、ノー!(笑)」映画『ラーメンテー』完成報告会 全文掲載!

MC:別所さんは、出来上がりのきっかけをお作りになった方の一人なんですね。そして、エリック・クー監督からのお願いで、「この方にぜひ出ていただきたい!」ということでご出演が叶ったと伺っています。松田聖子さんです。よろしくお願いします。

松田:みなさん、おはようございます。松田聖子です。この度は、素晴らしい監督、エリックさん、そして素晴らしい出演者のみなさんと素晴らしい物語に参加させていただけたことを幸せに思います。この映画から、食を通じての家族の縁であったり、人と人との繋がりだったり、いろいろなことを学ぶことができました。人生って本当に素晴らしいんだなと改めて感じました。撮影中も、シンガポールのみなさん、斎藤さん、別所さんとも楽しい時間を過ごすことができて、本当に素晴らしい時間でした。とても感謝しております。たくさんのみなさまにご覧いただけましたら本当に嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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MC:ありがとうございました。松田聖子さんでした。そして、カンヌ映画祭やヴェネチア映画祭でこの方の作品は数多く上映されております。高崎、シンガポールの何気ない街の風景をこんなにも素晴らしく切り取られるすごい監督だなぁと思いました。ご紹介いたします、エリック・クー監督です。よろしくお願いします。

クー:本日は東京国際映画祭でこのような機会をいただき、お礼を申し上げます。私は、かねてから日本で撮影することが夢でした。その夢が、『ラーメンテー』という作品で実現したことを嬉しく思っていますし、私のこれまでの作品で最も感情が詰まった作品だと感じています。この作品が実現したのは、出演してくださった方々のおかげです。私が編集作業をしているときは、食を通じての愛や慈悲深さを体現していて、その点に感銘を受けました。私たちは不安定な時代に生きていますが、このようなあたたかい作品を世に送ることができますことを心から嬉しいです。また、撮影に協力してくれた高崎市のみなさんとSPDのみなさんに感謝しています。感謝しきれませんが、斎藤さん、松田さん、別所さん、ジャネットさん、マークさん、みなさん本当にありがとうございました。

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MC:ありがとうございました。それでは、時間は限られておりますが、ご来場のお客様からお2人ほど質問を受け付けたいと思います。ご質問がございましたら挙手をお願いいたします。

記者:日本のキャストのみなさんにお伺いしたいのですが、今回の映画の“バクテー”という料理は、日本ではまだ馴染みのない料理だと思うのですが、その感想でしたり、こういうところが日本人にとっての魅力であるということを教えていただきたいです。

斎藤:(“バクテー”は)ポークリブスープの名称でもあるんですね。劇中で作った“バクテー”は非常にシンプルで、ニンニクを、皮をむかずに丸ごとと、ポークリブですね。骨付きっていうのが…日本だと骨が取られた状態のものが多くて。僕も日本で何度も作っているんですけど、その骨を手に入れるのが逆に難しいです。香辛料、主に胡椒ですね、3つの材料で基本的にはできてしまうものでした。現地でも、「ここの“バクテー”がおいしい」というところで“バクテー”をいただいたんですけれど、本当に目が覚めるようなおいしさで、どこか僕ら日本人にも懐かしい煮込みスープ料理だなと思いました。ラーメンに通じるものが大いにある食べ物なんじゃないかなと思います。

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