菅田：いやあ、僕はこのまま帰って寝たいです。
荘口：いや、寝てしまわないでください（笑）。
TOSHI-LOW：できることなら、この歌、練習して、LIVEで歌ってもらっていい？
荘口：おおお！？（会場拍手）
TOSHI-LOW：ギターの練習してたでしょ？なんか観たよ、俺。
菅田：そ、そうですね。
TOSHI-LOW：見に行くよ。
菅田：じゃあ、ちょっと。教えてください。
TOSHI-LOW：あとで教える。
荘口：おふたり、今日が初対面？
菅田：そうです。
荘口：でも、なんか打ち合わせ室からすごい波長があっているというか。いろんな話をされてましたよね。
TOSHI-LOW：そうすね。なんか、やっぱ俺はこっち側なんで。
菅田：俺どこにいるの！？ 俺、何側（笑）？
荘口：監督は改めて生歌を聴かれてどうでした？
岸：素晴らしい曲なんですけど、最初にデモを聴いたのは、僕、BSフジで「美しき酒呑みたち」という番組をやってまして、この映画の編集が終わって、ああ、やっと解放されると思って。羽田から徳島に行く時に、初めてデモを聴かせていただいたんですけど、またこの作品に戻されたというか、「酒呑みたち」やってる場合じゃないと。僕は荒野に戻らなきゃって（笑）。感想は直接お伝えしてるんですけど、本当にありがとうございました。
荘口：TOSHI-LOWさんから見て、菅田将暉さんの演技はいかがでしたか？
TOSHI-LOW：俺は、あらゆる表現の中で音楽とバンドがいちばんかっこいいと生きてきたので、他の表現をあんまり認めるわけにはいかないんですけど、映画を観て、自分でビックリしたことがあって……。木下あかりのオッパイより、菅田将暉のお尻をずっと観てしまう自分がいて、（会場爆笑）尻と尻の間に、見えない玉をずっと探してしまっている自分がいるってことに気づいてしまって（笑）。ほんと、かっこいいなあって思っちゃって（笑）。自分の開いていない扉が…、ガガガッー！って（開いて）（笑）。
菅田：見えてませんでした（爆笑）？
TOSHI-LOW：見えてない、見えてない（笑）。
菅田：厳重にやってたんで（笑）。
TOSHI-LOW：あれ、すごいね（笑）。あの、股の…（笑）。
荘口：意外とお客さんも頷いて（笑）。
TOSHI-LOW：（お客さんも見えない玉を）探してらっしゃった？（笑）。本当に、役者ってかっこいいんだなって思いました。もちろん、バカにしてたわけじゃないですよ。ボクシングの技術とか、僕も経験者なのであれがいかに大変なのか、ラストのシーンとか分かるんで。たぶんすごい努力したんだろうなと思って。かっこいいです。役者。そして菅田将暉。最高！
菅田：ありがとうございます（笑）。
荘口：ありがとうございます。それでは最後に、菅田将暉さんからメッセージをいただこうと思います。
菅田：はい、本当に今日は朝早くからきていただき、ありがとうございました。そしてTOSHI-LOWさんも、素敵な歌声をありがとうございました。この作品が大好きです！どんどん広めていただけると嬉しいです！今日は本当に短い時間でしたが、ありがとうございました。
『あゝ、荒野』（劇場版）
2017年10月7日（土）前篇、10月21日（土）後篇、新宿ピカデリー他 二部作連続公開
監督：岸善幸 原作：「あゝ、荒野」寺山修司（角川文庫）
出演：菅田将暉 ヤン・イクチュン 木下あかり モロ師岡 高橋和也 今野杏南 山田裕貴 でんでん 木村多江 ユースケ・サンタマリア
主題歌：BRAHMAN「今夜」（NOFRAMES recordings/TOY’S FACTORY/TACTICS RECORDS）
配給：スターサンズ
STORY かつて、母に捨てられた新次（菅田将暉）は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音（どもり）・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二（ヤン・イクチュン）はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。
©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ
