伊藤:そうなんですね。でも臼田さん、魅力的な男性に二人でしたけどどうでした? お二人のキャラについては。
臼田:(せいいちもハギオも)ダメな男ですけど、ツチダはどうなのかって言ったらツチダも大したことないなと思うんですよ。「ツチダもツチダじゃん!」っていう気持ちがあったのでなんか「ダメだね、ダメだね」っていう立場じゃないなというのが正直な気持ちですね。
伊藤:「ツチダもだめだな」っておっしゃってますけど、目が離せない女性なんですよ。どこか共感してしまうんですよ。女性の方々が観ていれば。大人の恋愛の部分をまさに体当たりで全部詰め込んで。臼田さん、今回チャレンジされた大人の恋愛映画は初めての経験?
臼田:そうですね。あんまり恋愛の物語に参加したことが少ないと思います。大人の恋愛も若い子の恋愛も、そんなに変わらないような気がします。何かに夢中になったら必死になりますし。私自身も大人の恋愛をわかっているような、わかってないような感じなので大人の人たちですけど、一生懸命恋愛をした人だと思います。
伊藤:臼田さん、今年実生活ではご結婚されて新婚ほやほやでございますが、映画の中では二人の男性に悩むっていう、どっちを選んでいいかわからないってなりますが、そういう感情についてはご自分は理解はされますか?
臼田:いやいや全然ないんですけど、でもこれは恋愛だから色々なことが巻き込まれていくけど、自分にとって何かこの映画でいえばハギオのような衝撃的な出会いで、衝撃的な存在で二度と似たような人には出会わない人と会ったら人生何度も思い返したり、振り返ったりするんじゃないかと思います。
伊藤:ありがとうございました。ちょっとここで話を聞いていきたいんですけど、せっかくですから今の臼田さんのコメント聞いてどういう風に感じたか聞いてみたいとお思います。太賀さんどうですか?
太賀:ちょっと、ぼっーとしてました。
オダギリ:僕も…あんまり聞いてなかったんで。
臼田:聞いてない感じがしました(笑)。二人ともあんまり今興味なさそう。
太賀:いやいや(笑)。すみません。
伊藤:わかりました。では共通質問をしていきたいと思います。『南瓜とマヨネーズ』は主人公ツチダが恋人せいいちと元彼ハギオの二人に揺れうごく恋の物語です。そこでキャストの方々お三方にお聞きします。皆さんにとって好きすぎてどっちが好きか選べないっていう状況ですよね。この二者選択。どういう二つなのかっていうのを言っていただきたいんですが、好きすぎて選べない二つは何ぞやって話です。臼田さん、お願いします。
臼田:これ難しいですね。「一週間休みがあったらずっと家でゴロゴロしてるか、海外に旅行行くか」って言われたらどっちもしたいので、家にずっといるのも苦痛じゃないので、その二択はすごい悩みます。
伊藤:すごい両サイドの二人が頷いてますけど。
オダギリ:この質問ってすっごい難しいんですよ。何を二人は言うんだろうって思ってたんですけど、もう一番の答えが出ちゃった気がします。
太賀:これ以上の答えはない気がする。
オダギリ::無しにしましょうか?(会場爆笑)
伊藤:いやいや、皆さん求めてますよね?聞きたいですよね。同じ答えにならないようにお願いしますよ。太賀さん。
太賀:ゴロゴロするか…。
臼田:自分の中の(笑)。
太賀:自分の中のすか。「異性とデートに行くときに、白シャツで行くか、白Tで行くか」。僕は白Tのラフさ、どっちかというと白Tの自分が好き。だけど、異性とデートするって意味でも品を備えた方がいいのかなと思うと、白シャツの方がいいんじゃないかなというところで悩むかな。
伊藤:監督は本日、白Tに着替えていただいて、先ほどシャツだったんですよね?
冨永:Tシャツが三種類あるので、どれにするか迷ったんです。
太賀:どういうことですか?(笑)
冨永:(三枚着たTシャツをめくって見せる)これとこれとこれ。バックプリントなんですよ。
伊藤:これ映画のコラボTシャツで、今まさか全部着てるとは思いませんでした(笑)。
冨永:これ原作の魚喃さんの。どれにしようか迷ったんで、全部着とけばそのまま帰れるかなと思って。
伊藤:三つ選べないという(笑)。臼田さん、今太賀さんの話を聞いて白Tと白シャツは臼田さん的にはどちらがいいですか?
臼田:どっちでもいいです(笑)。(会場爆笑)
太賀:どっちでもいいです。結局どっちでもいいですもんね。服装ってことではない?
臼田:でもわかります。そういう迷う気持ちは。実際はどっちでも…じゃあTシャツでお願いします。
伊藤:オダギリさんはいかがでしょうか?
オダギリ:ええっと、いろいろなパターン考えてきたんですけど、ここで一番ベストの答えが見つからず、気になってることがあって、二つのことに関して「リンスなのか、コンディショナーなのか」がよくわからないなと思って、どう呼んでいいかわからないっていうことでいいですか? やめようか、違う方がいいか。
伊藤:違うバージョンあるんですか?
オダギリ:違うバージョンあります。大人なんでね、大人の方向で行きます。ごめんなさい、なかったことにしてもらって、ちょっとやり直しますね。「賃貸がいいのか、売買がいいのか」本当に。
臼田:大人過ぎ(笑)。
オダギリ:大人過ぎる?これ多分永遠のテーマなんじゃないかなと思うんですよ。多分皆さんもそう思ってるんじゃないかな?理解いただけると思います。
伊藤:ちなみに他のバージョンってあるんですか?
オダギリ:他のバージョンは好きすぎてでもないんですけど、「大阪のお好み焼きなのか、広島のお好み焼きなのか」っていうのがどっちなんだろうなって思っていて。
伊藤:さすが大人でございますよね。たくさんのバージョンお持ちでございます。臼田さん。
オダギリ:どれがいいかな?
臼田:でも、うーん。確かに私も「コンディショナーなのか、リンスなのか」
オダギリ:どこで変わったんですかね?
臼田:リンスって今聞かないですよね?
太賀:トリートメントは何なんですか?
臼田:また更に上なんじゃない?
オダギリ:上なんすか?
臼田:トリートメントはその先じゃないんですか?
オダギリ:その先なんだ…。
冨永:映画の話にはもう戻れないですね(笑)。
伊藤:じゃあそういうお話でトークショーは終了とさせていただきます。ありがとうございました。それでは最後に主演の臼田さんからご来場の方々のにメッセージをお願いします。
臼田:本日は短い間でしたがありがとうございました。これから観ていただくということですが、この作品の大事なメッセージでもある「私たちのこのありふれた平凡は本当はとてもこわれやすくてなくさないことは奇跡」って本当に思いました。きっとそう思ってもらえると思います。最後まで楽しんでいってください。ありがとうございました。
『南瓜とマヨネーズ』
11月11日(土)全国ロードショー
監督・脚本:冨永昌敬 原作:魚喃キリコ『南瓜とマヨネーズ』(祥伝社フィールコミックス)
出演:臼田あさ美 太賀 浅香航大 若葉竜也 大友律 清水くるみ 岡田サリオ 光石研 オダギリジョー
配給:S・D・P
(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会