【全起こし】松本潤、忘れられない人は「中村勘三郎さん、蜷川幸雄さん」 映画『ナラタージュ』初日舞台挨拶 全文掲載!

奥浜:行定監督いかがでしょうか? どうして笑っていらっしゃるんでしょうか(笑)。

行定:いい話するんだね、みんな(笑)。

松本:個性的ですよね。それぞれね。

行定:なんかちょっと感動の方に行ってるから言いにくいな。

松本:なんですか?

行定:イカ団子です。

松本:イカ団子?

行定:この間、テレビで台湾特集やったばっかりなんですけど、団子とイカ墨で作った団子があるのよ。台湾の有名な侯孝賢って監督さんが好きな海鮮料理屋でイカ団子をみんなに振る舞うわけ、「ここのイカ団子だけ食えばいい」と。本当にうまくて、壊れるくらいうまかったです。(会場爆笑)

松本:そんなに美味しいんですか?

行定:美味しい。みんなに「美味しいんでしょ、教えて」って言われるんだけど、もうないんです、その店が。兄弟経営だったんですね。イカ団子があまりにも有名だったんで、「俺が作った。いやそれは俺のだ」って、台湾とかありがちですよね。兄弟別れしちゃったんです。

松本:悲しい結末ですね。

行定:お店があるんだけどリニューアルして味も変わったし、「あそこのイカ団子はないよ」って。

松本:もう食べられない味なんですね。

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奥浜:話が多岐に渡りますね。いいですね。ありがとうございました。皆様から壊れるくらい好きなものについて伺ってまいりました。そして本日、初日すでに大ヒットを記録しているということで、記念しまして鏡割りを行いたいと思います。

松本:鏡割り、めでたいですね。

奥浜:本作では重要なシーンでいつも雨が振っていたり、水にぬれていたり、滴っているような状態、皆様も印象に残っていると思うんですけど、その『ナラタージュ』ならではの鏡割りということで、今回はお酒ではありません。雨水を入れた樽を割っていただこうと。

松本:初めて聞きましたね。それはめでたいですか?

奥浜:そうですね。昨日もたくさん降ってましたから。たくさん集められたということで。

松本:そうですね。雨が非常に印象的な映画なんで。昨日の雨かな?今日の朝までの雨かな?

奥浜:そうですね。松本さんに掛け声をかけていただいて、皆さんに一斉に割っていただきたいと思います。

松本:こんなにかかりたくないもの、なかなかないですけどね(笑)。行きます。せーの!(鏡割りをする)

奥浜:ありがとうございます。どうですか松本さん、雨水をご覧になって。

松本:すごい透き通ってますね。綺麗な雨水でした。

奥浜:『ナラタージュ』に相応しい鏡割りを行ったところでマスコミ向けのフォトセッションに移らさせていただきたいと思います。

(フォトセッション)

奥浜:最後に全国の皆さんに『ナラタージュ』が届くように松本さんからご挨拶お願いします。

松本:改めて朝早くから貴重なお時間いただきありがとうございます。本日より『ナタラージュ』公開になりました。本当に苦い濃密なラブストーリーになったと思います。この作品がたくさんの人に届いて、たくさんの人の心に残ってもらえたら嬉しいなと思っています。これから僕らの手を離れ、観客の皆様のものになっていってほしいと思ってます。たくさんの人に愛される作品になってほしいと思っています。本日はありがとうございました。

奥浜:ありがとうございました。以上を持ちまして『ナラタージュ』初日舞台挨拶を終了させていただきたいと思います。

松本:ありがとうございました。

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『ナラタージュ』
2017年10月7日(土)全国ロードショー
監督:行定勲 原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊) 
出演:松本潤 有村架純 坂口健太郎 大西礼芳 古舘佑太郎 神岡実希 駒木根隆介 金子大地 市川実日子 瀬戸康史
配給:東宝=アスミック・エース

STORY 大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけた時、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる。

(C)2017「ナラタージュ」製作委員会