【全起こし】松本潤、忘れられない人は「中村勘三郎さん、蜷川幸雄さん」 映画『ナラタージュ』初日舞台挨拶 全文掲載!

奥浜:いえいえ。坂口さんはいかがでしょうか? 忘れられない、壊れるくらい好きだったもの。人。

坂口:僕昔の記憶とかを静止画で覚えているんですよ。思い出っていうのが写真みたいに覚えていることが多くて、その必ずしもポジティブな思い出じゃないんですけど、衝撃的だったのが、親父が泣いているところを観た時ですかね。それは今でも張り付いているじゃないけどずっと残ってる。この先も残んないだろうし、若い頃の気持ちで残ってるんですよね。シーンというか。なんかそれはありますね。

奥浜:忘れられない光景ということですよね。その時、坂口さんはどんな感情になられたんですか?

坂口:何も考えられない、意識も散漫な状況だったと思うんですけど、まさか自分の父親がって考えたことはなかったから衝撃はすごかったです。

奥浜:大西さん。壊れるくらい好きだったもの、人。忘れられないものでもいいんですが。

大西:私にとって美空ひばりです。(会場爆笑)

松本:ほうほう(笑)。

大西:祖母の影響なんですけど、祖母がレコードでずっと美空ひばり…さんの曲をかけていまして。

松本:急に“さん”。大事だよね(笑)。

大西:で、美空ひばりさんの歌ってる姿とか声とか聞くと乗り移ってくる気がして、よく歌うんですけど、すっごい自分が元気になれるんです。あと最近、祖母と2人で「美空ひばり名曲集」をずっと聴いて。そしたら歌詞を全部覚えてるんです、祖母が。(祖母が)たまに歌って、じっと聞いてああ上手いなってうなってるのを観て、なんか涙出てきて、そうやって人の記憶に残り続ける人に私もなれたらなって思ってます。

奥浜:壊れるくらい好きな人が美空ひばりさんというのは、なかなか渋いですが素敵ですね。

松本:素敵ですね。

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奥浜:古舘さん、壊れるくらい好きなものや人。

古舘:中学校の頃の話になっちゃうんですけど、当時プロレスがすごい好きでマネしちゃいけないって言われるくらい危険なスポーツなんですけど、学校帰りにいつも友達と家に帰ってひたすら体が壊れるくらいレスリングの練習をする日々があって、失敗すると本当に激痛になるんですよ。それはいまだに痛みとして残ってます。

奥浜:忠実に壊れるくらいっていうところをね(笑)。

松本:あるんだね。壊れるくらい好きなもの(笑)。

奥浜:体を壊すくらいっていうことですよね。

松本:壊れなくてよかったよね。

古舘:そうですね(笑)。

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