ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに「究極の愛とは何か」と突きつけ、読者を虜にした沼田まほかるの20万部を超える人気ミステリー小説の待望の映画化！ 蒼井優、阿部サダヲW主演『彼女がその名を知らない鳥たち』が10月28日（土）より新宿バルト9他、全国ロードショー。本作の公開を記念した完成披露試写会が、9月28日、東京・新宿バルト9で行われ、舞台挨拶にキャストの蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊、監督の白石和彌監督が登壇した。今回は本イベントの模様を全文掲載でお届け。

実力確かな豪華俳優陣が織りなす“全員最低なのにまぎれもない愛の物語”が描かれる本作。蒼井優演じるクレーマーで自分勝手な女・十和子や、阿部サダヲ演じる不潔で下劣、そのうえ十和子に異様な執着を見せる男・陣治、松坂桃李演じる一見誠実そうな風貌ながらとにかく薄っぺらな水島、竹野内豊演じる十和子の昔の恋人であり、自身の出世や保身のためなら女を道具に使うことも厭わない黒崎と、全員共感度0なクズなキャラクターたちばかりが登場する。

MC：お待たせしました。さっそく監督、キャストの皆さんをお呼びしたいと思います。蒼井優さん、阿部サダヲさん、松坂桃李さん、竹野内豊さん、監督の白石和彌さんです。『彼女がその名を知らない鳥たち』監督、キャストの皆さんです。まず、主演の十和子を演じられました蒼井優さんから一言挨拶をお願いいたします。

蒼井：皆さん今日は雨の中ありがとうございます。蒼井優です。短い時間ですがよろしくお願いします。

MC：蒼井さん、いよいよ今日が初めてお客さんに観てもらう機会となりましたが、お気持ちはいかがですか？

蒼井：ワナワナしてます（笑）。ここにいらっしゃる全員に嫌われると思うと、ワナワナしますが（笑）、本当にいい映画ですので楽しんでください。

MC：ありがとうございます。続いて同じく主演の阿部サダヲさんお願いします。

阿部：こんにちは。雨の中ありがとうございます。この映画を観てどういう気持ちで帰られるのかすごい楽しみです。（会場のお客さんに）なんで泣いてるんですか？どうしたんだろう。（会場爆笑）きっとそういう気持ちになって帰れる映画だと思います。楽しんでください。

MC：ありがとうございます。続いて水島真を演じました松坂桃李さんお願いします。

松坂：皆さん今日は本当にありがとうございます。観終わったら皆さん僕を嫌いになるんだろうなと、僕の名前のうちわを持ってくださっている方も、帰りにはごみ箱行きでしょうね（笑）。（会場爆笑）そういう感じかなと思ってます。最後まで楽しんでください。

MC：続きまして黒崎俊一を演じました竹野内豊さんお願いします。

竹野内：皆さんこんばんは。今日は天気の悪い中、クズしか出ていない映画を観に来てくださりありがとうございます。まだ観ていないので何もしゃべることはできないんですけど、誰一人共演者に共感できる人がいないと思うんですけど、でも観終わったらなぜか心を揺さぶられる素敵な映画ですので、最後までよろしくお願いします。

MC：最後に白石和彌監督です。よろしくお願いいたします。

白石：ようやくジャパンプレミアということで一般の方に観ていただける機会を待ちに待ちました。この豪華なメンバーと、「クズばかり」と皆さんはおっしゃっていますが、最後に持って帰ってもらえるものは“心晴れやか”とまではいかないですけど、いい気持ちだと自負していますので、今日は楽しんでください。ありがとうございます。