【全起こし】高橋一生「お芝居する上では常にギクシャクしないよう心がけています(笑)」 映画『リミスリ』完成披露上映会レポート 全文掲載

MC:監督の頭の中はどうなっているのかと思ったのですが?

二宮監督:僕がお客さんの立場だったらこういうのが観たいという思いで作っています。今まで観てきた好きな映画に支えられてやっています。

MC:この作品はアキの29年の人生の中での最も輝いている時期を切り取って描かれていますが、皆さんにとって最も輝いている(いた)ときは?まずは桜井さんお願いします。

桜井:私は小さいときは靄がかかっていた感じで、記憶があまりないのですが(笑)、大分におばあちゃんの家がありまして、そこで生活していたときの記憶だけは鮮明に残っていて。楽しくて満たされていたんだろうなと。霧の中で唯一くっきりとした部分ですね。

MC:満島さん。

満島:俺なの?(笑) 僕自身は今この瞬間を常に切り取りたい人生を生きていたい。過去は過去だし、だけど出会った人たちへの感謝は忘れないし、時は流れていくものなので、常に新しい自分が目の前にある。朝起きたときに「今日の私デビュー」みたいな、どこかのコピーにあったかもしれないけど、まさにそういう人生を生きていきたいなと思っています。もう一年前の映画の時は、僕はスクリーンの中にしかいないんですよ。常にそういうような生き方をしています。ハイ、終わり、次!(笑)

MC:高橋さんお願いします。

高橋:僕もですね、常に今を更新していこうと思います。今輝いていると思いますよ。だってこんな舞台に登壇させていただいて、フラッシュがあまりにきついから、フラッシュを焚かないでくれなんていうアナウンスを聞いたのは初めてなんで(笑)。どんどんどんどんこういう瞬間を更新していきたいと思います。ごめんなさい、フラッシュの話で(笑)。

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MC:いいえ、ありがとうございます。佐々木さんは?

佐々木:この流れで言うのもアレですけど、プロポーズの瞬間ですかね。終わり!(笑)

MC:あまり深く探らないほうがいいですかね。阿部さんは?

阿部:私は初めて映画に出演して、それをスクリーンを観たときですね。何とも言えない居心地の悪さと、夢に見たものが現実になったときの胸のときめきを今でも忘れられないです。

MC:監督は?

二宮監督:僕にとって映画館は完全に観る場所だったので、今日こうやって見せる側に回ることで、観ていた時間も輝いていくんだなと思いました。

MC:では最後に皆さまからひと言ずつ、時間30秒厳守でお願いします。佐々木さんからお願いします。

佐々木:二宮監督はずっと自主映画を撮られていて、今回が商業映画デビューです。こういった流れが定着しつつある中で、商業映画でオリジナル脚本の作品というのは難しいことだと思います。この映画が商業的にも成功して、こういったパターンがもっと広がってくれればなと思っています。どうそよろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。阿部さんお願いします。

阿部:私もこの映画を観て、もしかしたらこんな人生があったかもしれないと、ほのかな希望のようなものを感じました。皆さんもこの映画を観て、迷宮に潜りつつも自分って何だったんだっけと考えていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

MC:満島さんお願いします。

満島:もうこの時点で時間を十分使っちゃったんで(笑)、30秒でしゃべります!素晴らしい映画ができてます。これまでの日本映画という形がちょっとずつ変わりつつあるなと思っているし、監督といつも話すのが、「世界に負けない本当のエンターテインメントな映画を作ろう」と僕等の世代はやらなきゃいけないねという話をしている中で、監督がちゃんとしっかりまず1本作ってくれたということなので、これからは皆さんの力が必要です。なので観てよかったなと思った方はどんどんどんどん周りに広めて、“リミスリ現象”を起こしたいと思います!

みんな:リミスリ?略した?

満島:ハッシュタグで使ってるみたいなんで…定着させていきたいと……もう30秒超えたんで、ありがとうございました!!(笑)

MC:高橋さんお願いします。

高橋:あまり考えないで観ていただければなと思います。思索抜きで観ていただいて、それから純粋に自分の内側で起こったことを、帰りがけに感じてもらえたらなと思います。ぜひ楽しんでいってください。ありがとうございます。

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