荘口:それは自分でやりたいっていう風に変わっていった?
西野:監督さんに直談判しに行ったんですよ。意を決して「自分でやりたいです」って言いに行って、「まあそのつもりです」って返されたんですけど。
英:失敗しましたね。もうちょっとかっこいいね。ちゃんと受け止めてほしかった?
西野:受け止めてほしかったんですけど、
英:「やってみたいんです」「じゃあやってみな」とか「それだけのものを見せろよ」。
西野:と思っていたら
英:「そのつもり」って(笑)。
荘口:直談判返しを喰らってしまった(笑)。
西野:はい(笑)。
荘口:そして松村さん。紺野さくらさんは寿慶さんね、僧侶でもあり指導者でもある、寿慶さんにお寺の合宿シーンでかなりしごかれていて。
松村:そうなんですよ~。皆さん観ました?
荘口:観てます、観てます。観ている側も大変だと思いますけど、実際大変じゃなかったですか?
松村:撮影も大変だったというか、寿慶の気迫が本当にすごいんですよ。プロの撮影とか照明さん(の技術)でなっているというわけではなく、本気で怖かったですよね。本気で怖かったし、声圧もすごい。
荘口:声圧ですか?
松村:音圧ですか?声の音圧もすごくて、寿慶さんは怖い人なんだと思ったら楽屋ではぼそぼそって面白いこと言ってくれたりとか、写真撮ってくれた時とかはめっちゃニコニコで撮ってくれはったりとかで私は結構、寿慶さんのギャップ萌えをしてました。
荘口:寿慶さんが江口のりこに戻る時のギャップ萌えが…。
松村:そうです。すごいんですよ。はい。
荘口:確かにスクリーン上ではすごい怖かったです。では白石さん伺います。今回薙刀だったり、試合のシーンの迫力について皆さん注目しているんですが、笑えるシーンもめちゃくちゃあるんですよね。
白石:そうなんですよ。
荘口:小林先生ね。
白石:小林先生は最強ですね。
荘口:我々観ていて台本にどこまで書いてあったんだろうって思うシーンがいくつもあったんですけど、その辺ネタバラシしてもらっていいですか?
白石:小林先生は基本アドリブで返してくださって、ラーメンをみんなで手拭いを付けて食べるシーンがあったじゃないですか? あそこも真春が、ガって取ってガンつけに行くところも、いきなりポケットから(台本にない)リップを出して塗ってるんですよ。あれもアドリブで私もやばいと思ったんですけど、笑っちゃうと思って、でも多分ちょっと笑っちゃってるんですよね(笑)。
荘口:あんな小道具いきなり出してくるんですか?
白石:いきなりですよ! ほかにもあっていろいろなバージョンがあって、私がガンをつけに行くのに対して小林先生も“ああ!?”ってやられて、その迫力にやられてしまって私も笑ってしまうっていうシーンも何回かありました。でも、よく観ると、さくらちゃんが笑っちゃってるんですよね。