MC:早速お話をお聞きしていきたいと思います。まずは太賀さんから聞いていきたいんですけど、又八という役のオファーを受けた時どういう気持ちでしたか? また演じてみていかがでしたか?
太賀:今回『ポンチョに夜明けの風はらませて』の話が来て素直にうれしくて。物語の面白さもそうですし、物語が面白くて、廣原監督といい映画が作れるんじゃないかと思い、参加させていただきました。又八という役を演じてみて、自分で過ごした青春と今回又八で過ごさせてもらった青春っていうのは全然違って、また新たな青春を追体験できたような気がしてとても楽しかったです。
MC:完成した映画をご覧になっていかがでしたか?
太賀:そうですね。正直なところものすごくホッとしていて、というのも演じている時は又八は…、まだご覧になってない方は何とも言えないと思うんですけど、又八ってキャラクターが明日のことを顧みず本能のおもむくまま行動するキャラクターだったんです。だから目の前にあることに飛びついていったというか、だから映画の全体像っていうのはあまり考えずに臨んだんで出来上がった後「ああ、この映画いい映画だ」と思って(笑)。
MC:やりながら不安を感じながらやってたんですか?
太賀:不安というか全体のことをあまり考えてなかったんですよね(笑)。
MC:監督、爆笑してましたけど。
太賀:監督に「前後のシーンのことはあまり気にせずに」って言っていただいて、それが演じるうえで指針になったので、それはあったかなと。映画の全体像とか監督にいろいろなことをゆだねてよかったなと思います。
MC:観る側も予測がつかない方にどんどん話が転がっていくというね。あまり詳しいことは言えませんけど、それは又八のパワーもあったかなと思うんですが。中村さんは今回学ランを着て、ものすごい似合ってらっしゃいましたけど、大学を目指す、三人の中では結構クールな役でね、演じられてみていかがでした?
中村:僕の役は挫折から始まるんですよ。仁はまじめな家庭なんですけど、又八とジャンボといると違う世界に連れて行ってくれるような感じだと思うんですよ。仁も楽しかっただろうし、僕は高校生の時に転校しているんで、楽しかったなっていう思い出が少なかった方だと思うんですね、他の高校生に比べると。福岡の高校に1年間通って、二年生から東京なのでどっちつかずだったので、なかなか高校時代を謳歌した思い出が少ないので、本作の高校生役でハチャメチャなことをして、あのときできなかった青春を疑似体験できたような、うれしい気持ちになりましたね。
MC:完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
中村:僕も太賀と一緒でホッとしたかな。なんかその場その場で楽しくやってるんですけど、全体的に繋がったらどうなったんだろうっていう。未知な世界だったので、完成したのを観て面白いなと思って。この三人が進んで行く物語を観てすごく引き込まれてよかったなと思いましたね。
MC:矢本さんは実家のとんかつ屋を継ぐ非常に心優しいムードメーカーのジャンボだったんですけど、演じられていかがでしたか?
矢本:台本を全部読んで思ったのが、このキャラクターは可愛く演じたいなって思った。可愛い方が絶対にいいなと思ったんですよ。若干同い年と年下と演じてて可愛い子ぶってるのは恥ずかしかったんですけど、絶対可愛い方がいいなと思って、矢本悠馬の引き出しにある可愛さを極力出しました。めっちゃ、ぶりっ子してます。
MC:可愛いシーンありました。
矢本:できる限り可愛く演じようと思って。
MC:出来上がってスクリーンで観ていかがでしたか?
矢本:僕も二人と一緒でホッとしましたね。
MC:監督大丈夫ですか?(笑)
矢本:不安があったというよりは観ていただいたらわかるんですけど、なんか三人が特に目的があって旅しているわけじゃないんですよ、男子高校生三人が車に乗ってその場その場で問題が起こったりとか、その場しのぎの男子高校生のノリとか機転だけを見せていくっていう映画なので、繋がった時にどういう風になるのかなと、撮影自体はすぐ仲良くなったんですけど、繋がった時にどういう風になるんだろうっていうワクワクです。不安じゃないです。
MC:面白くなっていた?
矢本:僕は面白いと思いました。