【全起こし】岡田准一が腹痛の演技「絶対伝わらないと思って、伝わって嬉しい!」 映画『関ヶ原』大ヒット記念イベント全文掲載!

MC:どうですか?

岡田:嬉しいです。三成公に喜んでもらえる三成公になればいいなと思って、墓前で挨拶した上で演じさせてもらったので嬉しいなと思いますし、いい意味でイメージが変わればなと思っていましたけど、個人的には結構ぎりぎりの三成を演じたつもりなんですよね。原作ではお腹が痛いというのがある人なので人間らしい三成をずっと演じてきましたけど、天下を動かす一大事に耐え切れる人じゃなかったというか、結構自分ではギリギリ感を意識していたのでそこは伝わればなと思っていました。

MC:人としての魅力も本作の魅力として伝わっていればと思いますけど、いかがでしょう、せっかく石田秀雄さんにお越しいただいたので皆さんから石田さんに聞いてみたいことがあればと思うんですが。

岡田:東出君がまず。(会場爆笑)

東出:子々孫々と伝わっている石田三成の人物像は?

石田:DNAが非常に濃くってね、とにかく三成の血がまともに流れてきちゃってるんで、非常に自分が正義だっていう正義感がもろに出るような場面があるんですね。それを極力セーブして、一面では三成を反面教師にして、正義を全部言ってもみんなついてくるわけじゃないから、そういう風に自分を抑えて、正しいことを言ってもみんながついてくるようにしてます。それからさっきもちょっと出ましたけど過敏性腸症候群で、”三成腹”と言うんですけど、ずっと代々、15代続いて。父も息子もそうですし、私も昨日そうでしたね。(会場爆笑)やっと今日治りましたよ。

岡田:噂は本当なんですね。一族の皆さんお腹が弱いっていう。

石田:だから戦いの時に力が出なかったんでしょうね。(会場爆笑)それと闘っている日々であります。

岡田:だから僕もお腹が痛いという表現が台本ではなかったんですが、結構耐え切れないって表現している中で顔を洗っている時とか、実はお腹いたんだって思いながらやっている時がある。心の中では。(会場爆笑)

原田:本当? 全然知らなかった。

岡田:誰も気づかないだろうなと思ってやってましたけど。いたるところで、顔洗う時も、ちょっとこうやって(お腹を抑えて、難しい顔に)。(会場爆笑)やってるんですよ。カットされてるところもあるんですけど。ちょっとお腹痛いっていうのを密かに。このプレッシャーに耐え切れていないっていうのを演じてはいたんですよね。実は裏テーマでお腹痛い。

石田:感じていましたよ。

岡田:あっ感じてくれていました? いました、感じてくれた人!!(会場拍手)島と話している時も、ずっと最初目をつむっているんですよ。あれ、お腹痛いんですよ。(会場爆笑)「皆んないろいろ話しているけど、お腹痛いな」って演じてたりとか、裏テーマでいろいろ個人的にはですけど。でも絶対伝わらないと思って、伝わってました(笑)。嬉しいです。ありがとうございます。

MC:岡田さんからは何か聞いてみたいことありますか?

岡田:なんか残ってらっしゃるんですか?

石田:残ってる歴史等はあるんだけど、うちの祖父がこっちに持ってきちゃってね、八王子の空襲ってのがあるんですよ。8月2日の日かな?それでみんなやられちゃったんですよ。その中には成田家からいただいた刀だとかいろいろなものがあったんだけど、それを見ている方はいるんだけどなくなっちゃいまして、爺さん婆さんは逃げたんですよ。身一つで、血液だけは燃えませんでした。

原田:燃えた家は辰姫の家庭ですか?

石田:辰姫の家庭は三成の次男の重成の妹ですね。私のところは長男の重家って言うんですかね。家康公は私の家の人間は全部生かしておいてくれています。私の先祖の重家っていうのは小早川秀秋と同年です。当時19歳ですね。

東出:秀秋は岡山の方に帰って、ちょっとの間はいい政治やってたんです。大谷吉継の呪いとか俗説はありますけど、アルコール飲んでとか毒殺説とかなんかさまざまあって。はい。