MC:ありがとうございます。そして撮影は昨年の夏にほぼ富山で行われたとお聞きしているんですけど、撮影中、松本さん、有村さんは演じるにあたって苦労した部分とかってありましたか?
松本:苦労はあまりなくて、ワンシーン、ワンシーンとても丁寧に撮影することができた印象なので、やっぱり富山で撮影をしたことで画のオリジナリティというか独特な世界観が広がっていると思いますし、富山の僕らが撮影させてもらった場所じゃないと成立しない画っていうんですかね、状況がすごいたくさんあると思うので、特にラストシーンとかもそうですし、すごい行けてよかったなと思いますし、そこで演じられたからこそ出た空気があると思いますね。
MC:有村さんは?
有村:この世界観と富山でお借りしたロケ地っていうのが本当にあっていて、この作品を観ていただくとわかるんですけど、出てくる衣装とかも今じゃない感じというか、ノスタルジックな感じを持ちながら作品に力を添えてもらっていて、富山の廃校をお借りして撮影したり、海辺だったり、ラストのシーンだったり本当にベストマッチだったと思います。
MC:すこし曇りがちであったりとか、雨模様であったりとか、すごく心情を表すというか、つながる部分があったなと思ったんですけど、雨のシーンは結構大変じゃなかったですか?
松本:雨のシーンは多かったですね。印象的なシーンは本当に雨が降っているシーンが多かったので、撮影も大変ではあったんですけど、逆に行定組がグッとまとまるシーンにもなっているので、すごい良い現場だなって思っていました。
MC:本作の主題歌「ナラタージュ」が先ほどの予告編を持ちまして初披露となります。皆さんには主題歌の一部をお聞きいただきました。この曲なんですが、RADWIMPSの野田洋次郎さんが本作に共鳴して作詞作曲をして、adieuさんが歌われている曲なんですけど、今、曲を聞かれて松本さん、有村さん、監督はどのように感じられました?
松本:僕も試写で観せていただいた時に初めて曲を聞いたんですが、登場人物もそうですし、観終わった客席に座っている皆さんの心をそっと包んでくれるような、そんな温かみのある曲だと思います。素晴らしい曲だと思います。
MC:有村さんいかがですか?
有村:adieuさんの歌声がすごい泉の気持ちを表しているというか、すごい儚くてもろいけど、すごい力強さを感じる歌声で。エンディングで聞いた時に思わずうるっと来てしまう感じがあって、とっても感激しました。
MC:監督は野田さんに何かお伝えしたことはあったんですか?
行定:実は三曲書いてくれたんですよ。ここにたどり着くまでね。野田君は映画を観て、映画の最後にお客さんに何を思ってもらえるかっていうとこで、三曲ぐらい書いてもらった中でこれだっていうのが最後に出てきて。やっぱり素晴らしかったですね。なんなんだろうね? あの人やっぱり天才なんですかね? すごくそういうものを持っていると思う。で、これ誰が歌ってるんでしょうね。adieuさんね。さよならって意味ですね。
MC:フランス語でね。色々憶測飛んでますよね。
行定:あれ架純ちゃんじゃないの?
有村:違います(笑)。
行定:松潤じゃないよね?
松本:違います(笑)。(会場爆笑)
行定:声をいくらいじってもこれにはならないよね(笑)。そういう憶測が飛んでいるんですけど、すごく素直な声ですごくいいなと思いますね。映画を邪魔する主題歌ってたまにあるんですけど。
松本:ちょっとやめましょうか(笑)。
行定:これは寄り添っています。タイトル「ナラタージュ」ですからね。本当にそういう意味で持ち帰ってくれたらいいと思います。