【全起こし】大野拓朗「V6の岡田准一さん主演『追憶』も呼ばれているような映画祭ですよ!?」映画『猫忍』上海国際映画祭へ!

動物ドラマの金字塔「猫侍」のスタッフが再集結して制作した映画『猫忍』が5月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー。本作の公開に先駆け、5月9日(火)角川シネマ新宿にて完成披露試写会が行われ、キャストの大野拓朗と船越英一郎、主役猫の金時、渡辺武監督が舞台挨拶に登壇した。本日はその模様をお届けする。

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↑左から渡辺武監督、大野拓朗、金時(主役猫)、船越英一郎

MC:それでは皆さま、大変お待たせいたしました。お迎えください。ご紹介いたします。主演の大野拓朗さん、船越英一郎さん、渡辺武監督です。まずは主演の大野拓朗さんからご挨拶いただきたいと思います。

大野:あれ?
MC:すいません、(マイク)スイッチ入れるタイプでございます(笑)。
大野:ありがとうございます(笑)。陽炎太役を演じさせていただきました、大野拓朗です。本日はお忙しい中、こんなにたくさんの方に観に来ていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。この間、沖縄国際映画祭に行かせていただいて、今回が皆さんに観ていただくのは2回目の機会なんですけど、こんなにたくさんの方々に観ていただけて、改めて今日「ここから『猫忍』が始まっていくんだな」っていうのを改めて感じてます。今日はトークも含め、映画を楽しんで帰っていただけたらなと思っています。今日はよろしくお願いいたします。
MC:ありがとうございます。続きまして、大野さん演じる陽炎太役の父上ですね、剣山役の船越英一郎さんからご挨拶お願いいたします。
船越:どうも、船越英一郎でございます。隣で息子も緊張しながら、言っておりましたが、こんなにたくさんの方々に来ていただけて、ただただ感謝、深謝、多謝でございます。東京ではもちろん、初めてご覧になっていただくわけでございます。これから映画をご覧になっていただくので、この映画がどんな映画かというのをお話するわけにはいきません。ただ、もし、この映画をご覧になって「面白かった、癒された、楽しかった」なんでも素敵な感想をお持ちいただけましたら、皆さんが、この『猫忍』の宣伝マンになっていただければと思っております。いま世の中はいろいろ便利でございます。我々には迷惑なS、N、S、というのがあります(笑)。そういうものを駆使いたしまして、『猫忍』を面白さ、温かさ、楽しさをお伝えいただければ幸いでございます。ね、監督。
渡辺:あ、はい(笑)。
船越:(笑)。今日はゆっくりと楽しんでいっていただければと思います。よろしくお願いいたします。
MC:ありがとうございます。続けて、渡辺武監督、お願いします。
渡辺:監督の渡辺です。今日、人が多いので、ちょっとビックリしてるのと、本当に嬉しいです。もう、こんな時間なんで(いつもは)呑んでいる時間なんですけども(笑)。がんばります(笑)。よろしくお願いいたします。
MC:ありがとうございます。まず大野さん、満員のお客様に迎えていただいて幸せなスタートをきれましたねえ…。
大野:本当に、感無量ですねえ。
MC:ここで重大なニュースを発表させていただきます。実はこの映画『猫忍』が、今年の2017年上海国際映画祭パノラマ部門の正式招待作品に選ばれました。
大野:ええーーー!?(笑)。すごいですねえ(笑)。
MC:本当にすごいことですよ(笑)。名誉ある映画祭ですので。先日の沖縄国際映画祭に続いて2回目ですね。国際映画祭からの招待はね。
大野:こんなこと言っていいのか分からないですけど、V6の岡田准一さん主演『追憶』も呼ばれているような映画祭です(笑)。すごいですよね? この間、『追憶』が発表されていたので。
『追憶』!『猫忍』!(会場爆笑)ありがとうございます(笑)。
MC:ありがたいですね、本当に。世界に羽ばたいて行くという。今回、大野さん、忍者役というのは?
大野:初めてです。
MC:役作りで工夫した点などはありますか?
大野:アクションをたくさんやらせていただいて、忍者のアクションというのが時代劇の刀を使うアクションとはまた違う、体勢を低くして、肉弾戦ありつつの、忍者らしく素早く動いたりとか、いろんな要素があって、今までもアクションを結構やらせていただけてきてはいるんですけど、その中でもいちばん難しかったですし、いちばん体力的にもしんどかったですね。山の中で朝6時から走らされ、何本も何本も走らされ、昼まで走らされ(笑)、その後、敵の忍者と戦わされ、結構身体にムチを打ちながら(笑)。でも、敵役の人たちとかも日光江戸村でずっと撮影してたんですけど、日光江戸村で忍者のショーをやっているような、プロの忍者の方々が相手をしてくださっていたので。あ、隠密活動をしてない方のプロの忍者というか(笑)。そんな皆さんに、助けていただきながら、忍者アクションがかっこよく仕上がっていると思います。そちらもぜひお楽しみに。
MC:参考にした人とか作品はありますか?
大野:あのー…、藁にもすがる思いというか、あのー…。ね(笑)。
船越:台本に書かれていない質問はやめてください(笑)。
大野:ごめんなさい、ちょっと今、嬉しすぎて、選手の名前をど忘れしちゃて。下の名前が分かんないです(笑)。広島カープのね、菊池選手。忍者って呼ばれているんですよ。守備が。それも取り入れようと思って、いろいろ試合を観たりしてました。
MC:流石ですね。余すところなく役作りを(笑)。
大野:もう忘れたい過去(笑)。
MC:ありがとうございます。船越さんは、伝説の忍者ということで、初めてですか?忍者役というのは。
船越:えーっと…。そうかもしれませんね。ただ、私は今回、走っておりません。バラしてしまいます。走りません(笑)。だいたい、私、この映画以外はほとんど走ってます。走る俳優と言われて35年、忍者なのに走っておりません。
MC:今回、伝説の忍者ということで、役作りみたいなことも、もしあれば教えてください。
船越:コメディ映画というのが基本にありますので、ただ、コメディ映画ってね、思いっきりコメディを演じるとコメディじゃなくなっちゃたりするんですよね。ですから、リアルな存在感をポッと出せるところがないと、なかなかね。非現実的なものだけになると、どうしても皆さんに感情移入していただきにくくなってしまうので、佇まい、いずまい、変なやつなんです。これからご覧になっていただければ分かるんですけども、皆さんが伝説にしてくれているだけで、本人はいたって変わった男なんです。ですから、その変わった男がいかに、きちんと伝説の忍者たる存在感をかもしだせるか、というところに注力していたような気がしますが、あんまりご覧になっていただく前に俳優が自分のやったことをベラベラ語るのもいかがなもんかと思うんですよね(笑)。皆さまの評価をいただければと思っております。

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MC:ありがとうございます。船越さんは、大野くんのデビュー当時、本当のお父さんのように面倒をみられていたっていうお話を伺っておりまして、で、本当に親子役を演じられてますよね。
船越:本当のお父さんっていうと、本当のお父さんに失礼ですけど(笑)。そんなに面倒はみてないですよ。
MC:劇中でも船越さん演じる父上から「忍びである前に人であれ」とか、「人は変われる」という教えも出てきたりしますけど、大野さんは、船越さんから学んだこととかがあれば教えていただきたいんですけど。
大野:もう、本当に船越さんにはお世話になっておりまして、デビュー当時からずっと「芝居とはなんぞや」ってところから教えていただいて。僕が初めて連続ドラマに出させていただいた時に、まだ埼玉の実家から通ってたんですね、車で。それが結構大変で、「家を東京で借りようと思っている」っていうお話を船越さんにお話したら、「じゃあ、家に泊まれよ」って言って、「衣装部屋に寝られるスペースぐらいはあるから、そこ泊まっていいぞ」って言ってくださって。そのワンクール分、ずっとそこに居候させていただいてたんですね。で、朝からロケに出まして、昼に一回空き時間があったので、その部屋に帰ってきたんですね。で、鍵を開けようとしたら、逆に鍵が閉まって、「あれ?開いてた!?」と思って、でも絶対、朝閉めたはずなんですよ。だからこれは「泥棒が入ったのかもしれない、船越さんの大切な超高級衣装たちが盗まれちゃうかもしれない」と思って、これはもう責任重大だと思って、泥棒と戦う覚悟で開けたら、船越さんが床を雑巾掛けしてて(笑)。「おう、拓朗おかえり」って(笑)。僕自身、「部屋をそろそろ掃除しなきゃな」と思っていて……。
船越:どうせね、掃除なんかしないだろうと思ってましたけれども、案の定ものすごいことになってまして(笑)。不思議なんですけどね。長らく俳優をやってますと、同じ道を志す思いと覚悟を持った若者というますか。拓朗は目が大きくてキラキラしてるんで、このキラキラした目で「役者になるんです、僕は」って言われると、なんでもしてやろうと思うんですよね(笑)。ものすごく、同じ道を志してくれたっていう思いが愛おしくて。彼が愛おしいというよりも、思いが愛おしいんですよ。あんまり、彼が愛おしいと言うとイヤな感じになりますからね(笑)。変な関係を想像されるといけませんので(笑)。その思いが愛おしくて、余計なお世話をしてしまうんですね、ついつい。
大野:それで、「すいません!後で掃除します!」って言って、「いいからやっとくから、お前はロケあるだろ、行って来い」って見送ってくださって…。
船越:この話にオチはあるのか?
大野:その…、船越さんから教わったっていう話なんですよ。その後、ワンクール終わって一旦実家に戻ってから、またお食事をご一緒させていただいた時にお礼を言わせていただいたんですけど、「俺にお礼なんか言う必要はない。俺に恩返しなんかする必要はない。俺も先輩にそうやってきてもらったから、今度はお前に後輩ができた時、同じことをやってやれ」って言ってくださって。だから、それは本当にずっと心に残ってますし。
船越:NHKで「ごごナマ」っていうのをやってるんですけど、そこでも同じ話をしました(笑)。
大野:でも本当に素敵な言葉をいただきました。ありがとうございました。
MC:本当の親子以上の絆もあるおふたりが、久世家の親子として共演していただいて、素敵な映画になっているかと思いますが、その久世家に欠かせない、もう一人の家族をお呼びしたいと思います。船越さん演じる久世剣山が变化をする、同じ父上役の金時くんに登場していただきます。

↓会場拍手の中、抱っこされた金時登場
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MC:父上役の金時くんです。今日は船越さんとおそろいの色でコーディネイトして、おめかしして登場していただきました。大野さん、抱いた瞬間、顔がほころんでましたよ(笑)。
大野:撮影中もずっと癒やされてました。結構ハードな撮影の中、金時が癒やしをくれました。
MC:この金時君、久世剣山が変化の術を使って变化をして猫になったというお話ですが、SNSとかでも船越さんとソックリだというお話があって(笑)。
船越:似てるなと思われる方、恐縮ですけど拍手をお願いします。
(会場拍手)
船越:そんなに似てます!?
MC:似ているようです(笑)。
船越:ありがとうございます(笑)。
MC:金時君の特徴であります、鼻が赤いところも船越さんの役作りしていただいたりもして。
船越:結構、かっこいい衣装、装飾を着させていただいているのですが、鼻だけが赤いです(笑)。
MC:素敵な剣山でございます(笑)。ありがとうございます。せっかく金時君も出てきてくれたので、父上が变化をして猫に化けているというところで、もしおふたりが実際に变化の術を使えるとしたら、何に变化してみたいですか?
大野:決めた。金時の飼い主さんになりたいです(笑)。飼い主さんがいるんですよ、金時。(金時に)可愛がられているんだよねー。
MC:ずっと一緒にいたい?
大野:いたいです(笑)。
MC:船越さんは?
船越:そうですねえ、じゃあ僕は大野拓朗に变化してみたいですね。
MC:变化されたまず何をされたいですか(笑)?
船越:朝起きて、鏡を見て、生まれて初めて鏡に映る自分にうっとりしてみたい(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。監督は、どういったところに注意をして撮影されたのですか? 特に金時との共演シーンで。
渡辺:彼はもともとおとなしいので、撮影自体はやりやすいということと、演出的には彼の声が聴こえるようにするというか。編集上も含めて。周りのリアクションのお芝居も含めて。何かが発せられるようにしてくれればなと思って作ってます。
MC:声というは実際の鳴き声とかではなくて?
渡辺:そうですね、感じられるものですね。
(金時が体勢を崩す)
船越:重いんだよ(笑)。結構ボリュームがある猫ですからね。
渡辺:「重いでしょ、私」って聞こえてきますよね。
MC:撮影時は8.5kgあったようです。
船越:それでもちょっとスリムになったんですよ。
大野:痩せちゃった。
MC:かなり大きいな。「にゃーにゃー」言ってますけど。特に金時君の出演シーンで、演出的に大野さんにこういった形で演技してくれっていうのはありましたか?
渡辺:見ての通り、「でれーん」となるんで、父親に対してこうはしないだろうというのが多々あって。
大野:それもう、本当に大変でした(笑)。父上じゃなくて金時に対するしゃべりで、セリフが赤ちゃん言葉みたいになっちゃう時があって、何度か怒られましたね(笑)。
渡辺:親父に頬ずりするかよっていう(笑)。
MC:父上ですからね(笑)。奇跡的なカットとかはありましたか?
渡辺:ほとんど、金時は動かないんですけど、動いてくれたのは、本当に数カットあったのですが。テレビの時にはそれが生かせて。
MC:映画では大スクリーンで。
渡辺:映画は後半で撮れているので、金時の緊張もほぐれて、割りといい顔が撮れている。大画面でも耐えられるような(笑)、顔が撮れているはずです。

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MC:ぜひ楽しみにしていただければと思います。それでは最後に、おひとりずつ、映画のPRをしていただければと思います。まずは監督から。
渡辺:船越さんがおっしゃったように、皆さんがお友達とかご家族とか誘って、二度三度と観ていただければ、また次なる一歩が踏み出せると思います。よろしくお願いいたします。
MC:はい、ありがとうございます。(金時が動きだし、会場ざわつく)結構、現場でもこんな感じで、落ち着かせたりとかありました?
大野:そうですね、人が結構苦手だったりとか、ただ今、明るいから隠れたいという(笑)。セットとかで2人きりという時とかは大丈夫なんですけど、ロケとかは結構こうなっちゃってたりしましたね。
MC:じゃあ、船越さんもぜひPRも。
船越:TVドラマからずっとご覧になっていただけている方もいらっしゃるかもしれませんが、この映画で全ての謎が解き放たれます。クライマックスは、笑撃な(笑)。「笑う撃」と書いて「笑撃」と思っていただきたいんですけど、笑撃の大どんでん返しもありますので、お楽しみにしてはいただきたいんですけど、ぜひ、昔ありましたブルース・ウィリスの映画で『シックス・センス』という映画がございました。あれはネタバレすると、なんてことのない映画になってしまいます。この映画も、ちょっとその危険性をはらんでおります。どうぞ、クライマックスのネタバレがないように、皆さんにご協力をいただければと思います。それと、僕は金時と一緒のシーンがないんですね。まあ、当たり前ですけど(笑)。私でございますんでね。その私が完成したものを観る限り、金時が出ているカットは全て奇跡的なカットです。良く撮りましたねえ…、監督という…。本当に、そういう奇跡のカットの連続です。ただ、皆さん安心して欲しいのが、本当に金時にお芝居を監督は何ひとつさせませんでした。ただ金時を置いておいて、金時が適当に動いたものに、ストーリーを寄せていくという撮り方をしておりますので、金時にはなんのストレスもない現場だったと思います。安心して映画をお楽しみいただければと思います。今日は本当にありがとうございました。
MC:ありがとうございます。では大野さんお願いします。
大野:僕自身もそうなんですけど、気楽に観られて、癒されるというのが、たくさんの皆さんが求めていることなのかなあと思っていて、なのでこの映画は皆さんの癒しになれる、心の支えになれるような作品になっていると思います。気軽に観ていただいて、笑って、金時の可愛さに癒やされて、ストーリー自体も、登場人物も皆んなどこかヌケていてほっこりできるような、お話になっていると思うので、日々の疲れを癒やしていただいて、明日への活力にしていただけたらと思います。本当に二十日から、多くの皆さんの目に、留まるような作品になってたらいいなと思いますので、今日観て、面白かったなと思ったら宣伝隊長として宣伝していただけたらなと思います。本日はお忙しい中、足を運んでいただき誠にありがとうございました。
MC:ありがとうございました。

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『猫忍』
2017年5月20日(土)全国公開
監督:渡辺武
出演:大野拓朗 船越英一郎 佐藤江梨子 藤本泉 渋川清彦 鈴木福 ふせえり 永澤俊矢 柄本明 麿赤兒
配給:AMGエンタテインメント

(C)2017「猫忍」製作委員会