【全起こし】 GACKT「僕はオッパイ星人、演じるならキングコング、いちばん緊張したのは北海道の居酒屋でのエピソード」

映画『キングコング:髑髏島の巨神』の史上初となる「爆音&応援上映イベント」が、4月5日(水)、東京・有楽町で行われ、日本語吹替えキャストであるGACKTが登壇。MCであるマフィア梶田からの質問に答えた。今回はそのイベントの模様を全文掲載する。ネタバレはありません。

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梶田:お待たせ致しました。早速この方をお呼びしたいと思います。アクション・アドベンチャー大作『キングコング:髑髏島の巨神』日本語吹替え版で主演トム・ヒドルストン演じるコンラッド役の声を担当されました、GACKTさんです!

(劇場の後ろからGACKT登場に大歓声)

梶田:まずはご来場の皆さんにご挨拶をお願いします。
GACKT:お元気ですか。
観客:元気ーーー!!!!!(笑)
GACKT:ちょっと、変な笑い声が聞こえますけど(笑)。皆さんのテンションの高さに驚いています。一番驚いたのは、MCのマフィア梶田君が、僕よりも10歳以上年下っていうね(笑)。
観客:えーーーーー!?
梶田:わざわざ年齢を調べていただいたんですね。ありがとうございます(笑)。
GACKT:それがいちばんビックリしたんで(笑)。格闘技やってる人がなんでいるんだろうって思ってビックリしたんですけども。
梶田:でも、たぶん大胸筋はGACKTさんの方があると思います(笑)。
GACKT:僕はオッパイ星人だから(笑)。
梶田:ありがとうございます(笑)。まずはですね、先日3月12日の公開前ジャパンプレミアでの本編キャストとの歌舞伎町ゴジラ通りカーペットイベント。これは圧巻でしたが、主演のトム・ヒドルストンとなにかお話されましたか?
GACKT:ホテルのトップフロアで「映画大変だった?」みたいな話をして、「ロケが本当に大変で、暑さと湿度で気が滅入りそうだった」みたいな。あとは実際にカーペットを歩いた後は寒すぎてね(笑)。
梶田:歌舞伎町だったので、その後皆さんでゴールデン街などに行かれたりはしなかったですか?
GACKT:もう皆んな「寒い寒い」って、さっさと車乗ってバーっと行っちゃったからね。最後ステージの上で、女優の彼女(ブリー・ラーソン)が、寒さに耐えきれず途中で降りていくっていう(笑)。そんなのアリなんだなあって。この人たち、気分屋だなあと思って見てました。
梶田:ハリウッドスタイルなんですかねえ?ハリウッドといえば、冒頭でMIYAVIさんがご出演されているシーンがあるんですけど、もしGACKTさんにハリウッドから出演のオファーがあったらいかがしますか?
GACKT:あの役?
梶田:いや…、今回のキングコングに限らずの話で(笑)。映画出演がもしあるとしたら。
GACKT:まあ、タイミングが合えば。映画の一番最初にMIYAVIが出てきた時、「うわあ、MIYAVIにそっくりな役者だなあ」って思ってて(笑)。世界中には似てるやつは結構いるんだなあと思って。表情もすごい似てるから、「ほんっっとに、ソックリだなMIYAVIに」と思って(笑)。後から「MIYAVI」って役者名が出てきた時に、「なんだよ、MIYAVIか」って(笑)。
梶田:MIYAVIさんは普段から日本兵みたいな顔をしてるのですか?
GACKT:そう…(笑)日本兵(笑)? まあ普段から、あんな表情ですね。
梶田:もしGACKTさんが演じられるとしたら、どの役柄がいいとか、希望はありますか?
GACKT:僕だったらキングコングやるかな。
梶田:えー(笑)、今どきはスーツアクターではなくモーションキャプチャーだと思いますけど(笑)。あとGACKTさんがもう一度この映画を観るとしたら、注目して観たいシーンとかはありますか?
GACKT:ベトナムのシーンがあるんですよ。倉庫がバーッとあって船が並んでて、本当に当時のベトナムっていう雰囲気なんです。僕がこの映画の吹き替えをすることになった時、知り合いのアメリカの役者たちが電話をかけてきて、「あのベトナムのシーンに、僕も出てたんだよ」って言うんですよ。僕は「え?ベトナムまで行ったの?」と聞いたら、実はあれ、スタジオで撮ったらしいんですよ。それがすごいと思って。「コレ、スタジオなの!?」って。実際ハリウッドって全部スタジオで作ったりするんですけど、スタジオで撮ったとは思えないシーンを観ながら、何人か僕の友達が出ているのでそれを見つけ欲しいなと。
梶田:皆さん、わからないと思いますけど(笑)。
GACKT:たぶんコレだなって(笑)。

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梶田:なるほど、はい(笑)。ええーっとですね、本日のイベントは爆音応援上映という初のイベントなんですけど、GACKTさんの”初”ということで、これまで人生で一番緊張したエピソードをお聞かせください。
GACKT:昔、ボディーガードとか付けないで、北海道でカレンダーの撮影をしたことがあるんですけど。静内っていう街で、ちょっと言い方悪いですけど、夜に行ったらゴーストタウンみたいな感じだったんですよ。「人いるのかなあ?」って思ってたんですけど。それで居酒屋を見つけて入って飲んでた訳ですよ。深夜1時を回ったあたりで、居酒屋の外ですごく人の声が聞こえ始めてですね。「静内って夜中の1時になると人が集まってくるのか?」と思って。で、店をそろそろ出ようかなと思って、2時ぐらいに外へ出ようとしたら、店員さんに「外出るの待ってもらえませんか?」って言われて。「なんで?」って聞いたら、「外に人が溜まり過ぎていて、出られないから」って言われたんですね。訳を聞いたら、「村の人達が皆んなGACKTさんを見るために集まってきて」って(笑)。「嘘だあ(笑)」と思って店の扉を開けたら、警察もいたんですよ。6人ぐらいなんですけど。警察官6人に対して、村人が500人ぐらいいるんですよ。「これ、絶対無理だろ」って思って(笑)。店から車まで6メートルくらいあったんですけど、歩いていって、ちょうど真ん中くらいですかね。誰か一人が僕の肩をポンって触った瞬間に、一気に500人がブワッと来て、もみくちゃにされて(笑)。
梶田:ゾンビ映画みたいですね(笑)。
GACKT:リアル・ウォーキング・デッドでしたよ。
梶田:(笑)、ありがとうございます(笑)。素晴らしいオチが付いたところで、これでお時間になってしまいました。
観客:えーーーーー。
梶田:本当に申し訳ございません。
GACKT:君たち、映画を観に来たんだからね。僕じゃないんだから(笑)。

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梶田:最後に、ご来場の方々にひとことご挨拶をお願いします。
GACKT:最近、映画をiPadで観たりとか、テレビで観たりとかしてると思うんですけども、やっぱり映画館でいい音で、迫力のある映像で観るのが一番だと、最近つくづく思うわけです。今日は、爆音応援上映で皆さん観られるのは幸せなことだと思うので、ぜひ楽しんでください。今日、これ吹替版ですよね?
梶田:そうでなかったら恐らく……(笑)。
GACKT:ですよね(笑)。ただ遊びに来た感じになっちゃいますからね(笑)。
観客:(笑)(笑)(笑)。
GACKT:笑いすぎですよ(笑)。
梶田:(スタッフとの会話に)え?え? これ字幕版なんですか!? 今日? ちょっと、ちょっと、なんでGACKTさん呼んだんですか(笑)!?
GACKT:字幕なの??
観客:えーーーーーーー!
梶田:え、本当に?
GACKT:じゃあ、これ観てもらった後に、吹替版を観に行ってもらって。
梶田:そ、そうですね(笑)。
GACKT:吹替版の僕の声ね、すごくイイ声だと思うんですよ。自分で言うのもなんなんですけど(笑)。僕の声がトムの顔でしゃべってるわけですから、違和感を感じると思うんですけど、始まって40分位で違和感もなくなって、すでに映画の中盤ですけど(笑)。エンディングを迎える前ぐらいには、トムの声に聞こえてきますので(笑)。3、4回観てもらえると、トムの声なんだなと認識してもらえると思います。認識してもらえるってことは、皆もハッピー、映画会社も4回も見てもらえてハッピー(笑)。そんな感じで、ぜひ観てください。
梶田:素晴らしいコメントありがとうございます。

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『キングコング:髑髏島の巨神』
2017年3月25日(土)公開
監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ 出演:トム・ヒドルストン ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン ジョン・グッドマン ジョン・C・ライリー 日本語版吹替キャスト:GACKT 佐々木希 真壁刀義
配給:ワーナー・ブラザース
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