【全起こし】有村架純、恩師の作品で「自分のキャパを超えた」「連続ドラマW そして、生きる」完成披露試写会レポート 全文掲載

MC:岡山さんが演じられました、真二は瞳子の後輩で当時から想いを寄せる役どころということで、どのようなことを意識されて演じましたか?

岡山:皆さんとはちょっと遅れての撮影だったので先に撮影している現場にお邪魔して見学させていただいたりとか。長期間に渡る登場人物たちのストーリーを演じなければいけなかったので、見学にいかせていただいたりとか。はい(笑)。

有村:すごくまじめな方なんですよ(笑)。

岡山:ありがとうございます(笑)。

MC:演技に反映されましたか?

岡山:結構シリアスなシーンも多かったので、後から入るのは非常に緊張したので、見に行かせていただけて本当に良かったですね。

MC:ありがとうございます。監督はどのような点を意識して演出されたのかお聞かせください。

月川:今回は作り込みすぎず、生っぽい芝居を撮っていきたいと思っていたので俳優の皆さんにはあまりテストで固めすぎずにすぐに本番に行かせてくださいというリクエストをして、テイクもそんなに重ねませんという約束のようなものをして、何回も繰り返すお芝居ではなくて、二度と同じことができないような、本気のお芝居を観させてほしいという要望をしたつもりでいました。先ほど有村さんが、「キャパをこえないと生きられない役」とおっしゃっていましたけど、それこそが役を生きるということだと思ったし、観客は観たいだろうと思ったし、なにしろ僕が観たかったので、そういうやり方をさせていただいて。本当に根っこから湧き出てくるような、すごいものを観させてもらったという、今回挑戦した演出からそういう発見があって。観たことがないお芝居を映像に残せたかなと思います。

MC:本作はロケーションも、本作の重要な舞台であります東北で行ったということで、気仙沼や盛岡での撮影はいかがでしたか?まずは有村さん。

有村:行ったときは3月末。まだすごく寒かったんですけど、現地の方々が温かいご飯を作ってくださったりとか、近くに喫茶店があったんですけど、そこで温かいコーヒーを飲ませてくださったりとか、とにかく撮影にものすごく協力してくださる方たちばかりで、それだけで私達はこの作品を良くしなければいけないと思うようになりましたし、本当に全面に助けていただいたなという気持ちでいっぱいです。泊まらせていただいたホテルの方々もおいしい食事をとらせてくださったりとか、とにかくロケ場所でお世話になった方々に良くしていただいたという気持ちですね。

MC:坂口さんはいかがでしたか?

坂口:映像を観たときにある意味景色も主役というか、本当に美しいし、一回、撮影をしていたときに萩原(聖人)さんでしたっけね? ちょっと高台で撮っていて、この景色があることによって、生かされているじゃないけど、そのシーンがもっともっと素晴らしいものになるというか。土地からエネルギーをもらうじゃないですけど、それを日々感じながら撮影をしていました。

MC:土地のパワーというのは演技にも反映されるようなものを感じましたか?

坂口:シーンにも本当によく出ていると思うし、包まれるというか。そこに立ってお芝居ができるというだけで、またちょっと違う感覚で舞台上に立てたというか、そういう気持ちでしたね。

MC:ありがとうございます。そして知英さんはいかがでしたか?

知英:3月で東京は桜が満開だったんですけど、ちょうどその時東北に行って、季節を戻っていく感じで、東北はまったく桜もなくて。一回、気仙沼で撮影が終わって、東京に戻ったときには桜が全部散っていたんですけど、季節を行ったり来たりする感じが、遠いですけど、みんな生きている場所によってきっとなにか考えていることも感じていることもすべて違うんだろうなって。都会にずっといるから、少し癒やされた感じもあって、地元の皆さんも優しくて美味しいご飯で撮影も頑張れました。