【全起こし】松坂桃李、プライベートで「めったに泣かない」『新聞記者』完成披露上映会レポート 全文掲載

MC:素晴らしい日本語でご挨拶をしていただきました!ありがとうございました。続きまして、松坂桃李さん。今回もチャレンジングな役どころで、相当大変だったんじゃないですか?

松坂:そうですね。今回はどれぐらいの期間でしたっけ?

藤井:20日ないぐらいで…(笑)。

松坂:(笑)、なかなかギュッと詰まったスケジュールの中で、監督を初めスタッフ、キャスト一同一丸となってやらせてもらったんですけど、なかなか自分の役柄的にも結構ズシリと来るシーンが多くて、メンタル的にも気持ちを上げるのが難しかったと思いますね。

MC:やり終えてみてどんな感情をお持ちになられましたか。

松坂:そうですね、自分が演じさせていただいた杉原という男は、眼の前で起こるひとつひとつのできごとに対して、自分の思いや信念みたいなものをぶつけて立ち向かって、揺れ動いたりして、その度に自分に問いただすということを繰り返してどんどん進んで行くんですけど、自分は果たしてそういうことができているかを改めて考えさせられましたね。

MC:ありがとうございます。続きまして田中哲司さんは、すごい役でございまして、内調というベールに包まれた実際にある政府の組織なんですよね。どうやって役作りをされましたか?

田中:もともと役作りはする方ではないので…。本当に想像の世界なので、とにかく監督にお任せして、僕はちょっと怖い役なんですけど、暴力的な怖さではなく淡々と優しくいこうと思いました。逆に怖くなるかなと思って。役作りと言えばそんなもんですね(笑)。

MC:松坂さんはどういう印象をお持ちですか?

松坂:やっぱり怖かったですね。お芝居をしていると、その怖さが伝わると言いますか、静かなものがゆっくり迫ってくるような感じでした。

田中:この役は多田というんですけど、僕、悪い役をいっぱいやってきましたけど、その中でも集大成のようなものに感じました(笑)。本当に、監督に感謝です。ありがとうございます。