【全起こし】小松菜奈&門脇麦、互いに「シメジ」「エノキ」と呼び合う『さよならくちびる』完成披露イベントレポート 全文掲載

MC:(笑)。塩田監督、今回、秦さんとどのようなやり取りをされてこの楽曲が完成されたのでしょうか?

塩田:いや、僕もね、秦さんに初めて会ったとき緊張してたのを覚えてる(笑)。

MC:この楽曲を聴いたときのご感想はいかがでしたか?

塩田:いやもうね、「単なる別れの歌じゃなくて、未来への希望が見えてくるような歌にして欲しい」ぐらいのことは言ったんですよ。そしたら、想定よりかなり早くデモが上がってきたんですよ。で、送られてきたんですけど聴けないんですよ、怖くて。でも「これでこの映画の運命が決まるのか」と思うと、「ちょっと体力づくりにジョギングしてこよう」とか思って走りに行ったりして2、3時間、時間をつぶすんですよ。でも「やっぱ聴かなきゃいけないよな」って…。秦さん、すいません、本当に。で、聴いたんですよ。聴いたらもう本当、ぼわ~って鳥肌が立ってきて。なんで僕がそんなに不安だったかっていうと、この「さよならくちびる」っていう歌がシナリオでもあるし、二人の台詞でもある、演技でもある。その上、映画の全体のテーマを表すものっていう。映画の一番大事な部分を人に預けてるっていうのがあったんです。それがあったもんだから、聴いたときの感動はひとしおで、一年経った今でも聴き飽きないんですよね。これすごいと思うんですよ。毎日聞いてるんですよこの一年以上。本当にありがとうございました。全員からありがとうございます。

秦:ありがとうございます。こちらこそ。

MC:それでは、残念ながら時間が迫ってまいりましたので、本舞台挨拶は終了とさせていただきます。本日は皆様、ありがとうございました!

登壇者一同:ありがとうございました!

『さよならくちびる』
5月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・原案:塩田明彦
主題歌:「さよならくちびる」(うた:ハルレオ プロデュース:秦 基博)
挿入歌:「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」(作詞・作曲:あいみょん)
出演:小松菜奈 門脇麦 成田凌 篠山輝信 松本まりか 新谷ゆづみ 日髙麻鈴 青柳尊哉 松浦祐也 篠原ゆき子 マキタスポーツ
配給:ギャガ

【ストーリー】 インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)。付き人シマ(成田凌)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。やがて3人が出した答えは“解散”。全国ツアーの道中、歌詞にしか書けないハルの真実と、歌声でしか出せないレオの想い、隠していたシマの本音も露わになり―。それぞれの想いがつまった曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく―。

© 2019「さよならくちびる」製作委員会