【全起こし】斎藤工「公開して人に届けることをゴールに、その一念で突っ走ってきた」『麻雀放浪記2020』完成報告ステージイベント&舞台挨拶 全文掲載

■舞台挨拶

MC:原案は、言わずと知れた1984年に公開されました和田誠監督によります、真田広之さんが出ておりました『麻雀放浪記』です。この作品は、原作も250万部を超える大ベストセラーになっております、戦後のアウトローを活写した、そのスピリットを受け継ぎながら、『麻雀放浪記2020』は唯一無二の娯楽エンターテインメントとして独自のとんでもない進化を遂げました。全国民をざわつかせる、平成最後の最も危険なセンセーショナルコメディと銘打っております。一時公開も危ぶまれておりましたけれども、今朝ほど皆様もニュースでご覧になられたと思います。正式発表で公開が決定いたしました。『麻雀放浪記2020』は4月5日から公開でございます。よろしくお願いいたします。私も観ておりません。観られない状態でございます。

それでは早速、『麻雀放浪記2020』完成披露試写“しない”イベントを行って参りましょう。本日の登壇者の方々は客席より登場です!どうぞ皆様、盛大な拍手でお迎えください。白石和彌監督、竹中直人さん、ベッキーさん、チャラン・ポ・ランタンのももさん、そして斎藤工さんです。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは早速皆様から一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。ご挨拶とともに、『麻雀放浪記2020』が完成したことについて、その喜びを皆様からお願いしたいと思います。1945年の戦後から2020年の戦後にやって来た天才ギャンブラー・坊や哲を演じられました、斎藤工さんです。

斎藤:皆さん、こんにちは。斎藤工と申します。上映しないと言ってるのに、なぜ皆さん座っているのかというと疑問ではありますが(笑)、ひとまず完成しまして、公開ということが今日の今日決まりまして、僕も胸をなで下ろしております。今日はご参加ありがとうございます。何か言うんですよね。何を言うんでしたっけ?

MC:今の喜びです。

斎藤:今の喜びは伝えられた気がする。

MC:ご自身的にどんな映画に仕上がっているかもお話いただければ嬉しいですね。

斎藤:さっきも言ったけど…僕、結構映画を観ているほうだとは思うんですけど、観たことのない映画になったなと思いますし、白石作品としても、すごい扉を日本映画が開けたんじゃないかなと思います。自信作です!よろしくお願いします!

MC:ありがとうございました。続きまして、哲に惚れ込む地下アイドル・ドテ子を演じられました、チャラン・ポ・ランタンのももさんです。

もも:ありがとうございます。ドテ子役を演じさせていただきました、チャラン・ポ・ランタンのももです。よろしくお願いします。普段は歌を歌っているので、こんなにがっつり演技をすることは初めてだったので、舞台挨拶とかもドキドキしてしまうんですけど…楽しみましょう。よろしくお願いします。

MC:ももさん、いつもミュージシャンをやられている時はシマウマは持っていませんよね。

もも:そうなんですよ。いつも小脇にブタのぬいぐるみを抱えて歌っているんですけど…。撮影でもしかしたら斎藤さんの次に共演した数が多いかもしれない。

斎藤:シマウマ?

もも:このゴムの香りが懐かしいシマウマと今日は舞台に立っております。でも何言ってるのかわからないですよね。4月5日に明らかになりますが、このシマウマと親密な…(笑)、何でしょう、何て言ったらいいんでしょう(笑)。

MC:後で私から説明させていただきたいと思います。

もも:ありがとうございます!よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。続きまして、麻雀クラブのママ・八代ゆきとAI搭載アンドロイドの二役を演じられました、ベッキーさんです。

ベッキー:皆さん、こんばんは。ベッキーです。今日はお忙しいなか、そして映画を観られるというわけでもないのに来てくださり、本当にありがとうございます。今回の映画は、八代ゆきとAI役の二役をやらせていただきました。本当にやりがいがありましたし、この作品の一部になれたことが嬉しいです。私個人としては、エンドロールのその先までちゃんと観てくださいと、映画館が明るくなるまでずっと座席にいてくださいねって思うような感じになっております。あとはiPhoneで撮ったのも見どころとなっていて、試写で私は1回観たんですけど、試写を観た3日後に「あれ?そういえばiPhoneで撮ってたんだよな」ってわからないぐらいハイクオリティな素敵な映像になっているので、そのへんも4月5日以降に楽しんでいただきたいと思っております。

MC:ありがとうございました。続きまして、拝金主義の芸能プロ社長・クソ丸を演じられました、竹中直人さんです。

竹中:クソ丸って…こんにちは!こんばんは!竹中直人です。今、“クソ丸”って言い方ちょっと流したでしょ。(早口で)「クソ丸」って!(強調して)“クソ丸”をやらせていただきました、竹中直人です。いやぁ、久しぶりのはまり役なんじゃないかと思って、今これから上映してくれたら、みんなとんでもないクソを見るような感じで、この劇場を後にした後にクソな気分になって帰れる!と思ってたんですけど、今日やらないんだもんね。そんな経験初めてですよ!今これから…!っていう感じなんだけど観れないんだもんなぁ!ちょっと貧血だ!今日で63歳になってしまったので。

斎藤:お誕生日おめでとうございます。

(会場拍手)

竹中:ありがとう!こんな大勢の方々に祝っていただいてとても嬉しいです!サンキュー!ありがとう!どうもありがとう!今日は最後まで楽しんでいってくださーい!!イエェーイ!!

MC:お誕生日おめでとうございます!

竹中:ありがとう!嬉しい。信じられない。自分で言ったんだけど(笑)。

MC:素敵なご報告、ありがとうございました。そしてこの映画の監督でございます、白石和彌監督です。

白石:『麻雀放浪記2020』を監督しました白石です。誰もが楽しんでいただける映画になったと思います。工くんが麻雀…何て言ったんでしたっけ…ファンタスティック…。

斎藤:何て言ってましたっけね?

白石:…SFコメディ。

斎藤:全部盛ってみたんですけど。

白石:内容ももりもりすぎて、どこが見どころですか?って言っても、みんなそれぞれ違うんですけど、楽しい映画を観てもらいたいなという一念で作った映画です。こうやって公開できることを嬉しく思っていますし、旧作の『麻雀放浪記』が大好きな人も多少叱られたりもするかもしれませんけど、その魂だけはちゃんと受け継いで作ったつもりですので、ぜひ…楽しんでくださいって言いそうになったけどやらないんですよね。楽しみにお待ちいただければと思います。今日は短いですが、よろしくお願いします。